テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
とが
95
#日記
とが
611
#SDGsヒューマンズ
どっかのたるとたたん
142
アマ
385
ふぉみゅ
ふぉみゅ
ふぉみゅ
ふぉみゅ
ふぉみゅ
⚠ATTENTION!!⚠ ・独→フロイデ、墺→ナイト です ・見方によっては独墺(墺独) ・しっかりグロ表現あり ・多少の歴史捏造を含みます
オチがわかりにくいけど ゆっくりしていってね!!
「奴らに、 救いようなどないのだ」
彼は群衆を 糾弾するようにして言い放った。 群衆のざわめきは 一瞬にして収束し、 呆然と立ち尽くした。
⋯⋯嗚呼、そうだった。 もう人々は人としての 形などなしていない。 立派な傀儡だった。
ぐちゃぐちゃに踏みにじられた プライドは山となり、 滲み出た苦しみは 河川となる。
度重なる人格否定、 敵への非難、 プロパガンダ_
いつからこうなって しまったのだろうか。 私の知る限り、 彼はこんな人間ではなかった。
「生活が苦しいんだ。」
フロイデは顔をしかめる。 「喜び」という名のついた彼は、 父を亡くしたばかり。 悲惨な死を目の当たりにした。
あの時の顔は、 一ヶ月ほどたった 今でも鮮明に、 脳裏に焼き付けられて こびりついている。
花のように真っ赤に広がり、 まだ温かさを残すその液体の上に、 段々と世界の冷たさが 染み込んでいく身体、 あられもない顔。
私の父もそうだった。 私と父は対話がまだできた。 だが、彼は最期に 言葉をかわすことすら 許されなかった。
一目見ようと駆けつけたときには、 彼の父が「盟友」と呼んでいた 一人の軍人が銃を持ち、 腹部を射抜いたあとだった。
⋯⋯その後は二人揃って、 父と同い年ぐらいに見える人々の 監視下の中で生活している。 その中には「盟友」もいるらしい。
私はそこまででもなかったが、 フロイデへの監視は 他の誰よりも厳しかった。
二度と同じ失態を 同じ家庭から生み出さないように、 という言葉を数回聞いた。 きっと相当な恨みがあるのだろう。
「私もそうだよ、 お互いに身寄りをなくしたわけだし……」
「でも、僕はナイトよりも 酷いことをされてる。」
すかさず、私の声を遮るように フロイデが言った。
彼は昔こんな事を する人だっただろうか。 穏やかに、私の話を聞いてくれる 友人ではなかったか。
一瞬の思考の淀みを一度隅に置き、 外部音声の情報に意識を移す。
「どうしたらいいのか、 もうわからない。 何度立て直そうと思っても、 その度に押しつぶされるんだ。 まるで、物語の中の 忌み子みたいに⋯⋯。」
「君にはきっとわからないさ。 君と違って、 僕は明確にあの人たちの 『敵』なんだから。」
そう、言い放った 彼の瞳は震えていた。 世界を諦観していた。 何処か寂しそうなのに、 それを一生懸命隠そうと しているようにも見えた。
何か、自分にも できることはないのか。 咄嗟に考えたが、 自分自身のことで まだいっぱいの私には どうすることも出来なかった。
次に話ができたのは、 数年後だった。
きっと互いに 背が伸びているのだろう、 もしかしたら勝てるかな、 などと呑気なことを考えていると、 眼の前に彼は現れた。
黒色のスーツの下からは、 アイロンがけされた 真っ白なシャツが覗く。 軍帽に、 一つの汚れもない潔白の手袋。
まさに完璧の権化と 言わざるを得ない 立ち姿になっている。 自分の知らないうちに、 こんなにも変わってしまったのかと 愕然とした。
だがそれ以上に、 彼の顔つきが すっかり変わっていることの ほうが気になってしまった。
凛々しい表情からは、 感情の一片も感じられないのだ。 昔の、ほんの少し へなへなと笑う彼は もうすっかりいなくなっている。
「やぁ、ナイト。久しぶりだな」
「⋯⋯こちらこそ。 人って随分変わるものだね。」
「そうでもないだろう、 俺が変わりすぎただけだ。 お前と違って、な。」
軽蔑するような目で こちらを見ている。 全身の至る所、細胞まですべてを 監視されているような気分だ。 気味が悪い。
これが、彼の置かれていた 状況だったのだろうか。
そうか、と軽く返事をして 目をそらそうと思い 外の街路樹を眺めた。
彼はそんな私に 興味がなくなったのか、 一つため息をついて 「じゃあな」と捨てて 去っていった。
そう思うと、 特に思い入れのない 人々を扇動し、洗脳し、 自分の糧とすることを 随分と得意にしたようだ。
昔の彼なら 想像ができなかっただろうが、 人は環境によって いくらでも歪む。 なんら、おかしな話ではないのだ。
演説を終えて、 フロイデは去っていく。 満足そうな顔をして、 踵を返す。 私は、そんな彼に近づいていった。
フロイデ、と名を呼んだ。 彼はこちらを向いた。 かすかに腕が震えていた。
他人へ向けられた「妬み」は、 いずれ他者を 蔑む気持ちになって、 それが「喜び」になる。
「今の私たちに、 もう『救いようなんてない』 そうだろう?」
自然に漏れ出たその言葉のあとは もう覚えていない。
補足(蛇足)
※当時の文章ママなので 文章がおかしいです
WW1〜WW2 (オーストリアのアンシュルス前) までのイメージで 書いた独墺(墺独)。
ナイトに関しては 解説がありませんでしたが 「妬み」という意味です。 エニアグラムのタイプ4の 根源的恐れから取りました。
「シャーデン」にしようかとも 思ったのですが 直接的すぎたので没。 シャーデンフロイデを 元ネタに考えてます。
墺視点で見ると 突然独が変貌していった ように見えるが、 実際はそうではなく、 墺の影響を受けて 独がねじ曲がってしまっていた⋯⋯ という話。
まあなんてったって あの美大落ちおじさんは墺出身ですしお寿司。
我が家の墺が性癖が ねじ曲がっているからこそ できる所業かな?
お察しのとおり、 我が家のドイツ国くんが 歪みに歪んでしまったのは 墺の影響なんです(嫌な遺伝子)。
ナニとは言いませんが 結構凄いことされてたんじゃ ないですかね。 言葉のあとの行為が 全部ぶっ飛ぶぐらいには ハイになってるので。
ふぉみゅ
ふぉみゅ
ふぉみゅ
ふぉみゅ
ふぉみゅ
ふぉみゅ
コメント
1件
みぅです🤍🥀読ませてもらったよ。 「救い」第3話、重くて綺麗で胸がぎゅっとなった……。昔のへなへな笑ってたフロイデと、今の完璧な仮面みたいな姿のギャップが刺さる。最後の「今の私たちに、もう救いようなんてない」って台詞、墺の口から出たってのがまた切ないね。お互いにもう戻れないってわかってるんだろうな。 独墺のこういう歪み合い、好きだよ🌙続きも楽しみにしてる。