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【LINE200】合コンを主催したら、私だけハズレとバカにされた→実は、バカにしてきた男は取引先の

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【LINE200】合コンを主催したら、私だけハズレとバカにされた→実は、バカにしてきた男は取引先の

1 - 【LINE200】合コンを主催したら、私だけハズレとバカにされた→実は、バカにしてきた男は取引先の

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2022年12月10日

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シュウ

おい、なんだよ今日の合コン!(笑)

シュウ

若くて可愛い子が多かったけどさぁ、

シュウ

あの30代くらいのオバさん?(笑)

シュウ

なんであんなの呼んだんだよ(笑)

シュウ

ババァが混ざってたら楽しめないだろうが!(笑)

マイ

何ですか、いきなり。

マイ

……あの、それは私に対する文句でしょうか?

シュウ

え?

シュウ

……あ(笑)

シュウ

すみませーん、間違えました。

シュウ

合コンの幹事に送るつもりが、間違えて送ってしまいました(笑)

シュウ

てか、アンタ誰だっけ?(笑)

マイ

昨日の合コンにいた者ですが……。

マイ

あの、聞いておきたいんですけど。

マイ

みんな若かったから、あなたがいうオバさんって

マイ

私のことですか?

シュウ

……あー、もう送っちゃったもんな。

シュウ

そうだよ、オバさんっていうのはアンタのこと(笑)

シュウ

なんで他の子達は20代前半?くらいなのに、

シュウ

アンタみたいなのが来たわけ?(笑)

シュウ

もしかして、彼氏が欲しくて参加したとか?(笑)

シュウ

年は誤魔化せないっての(笑)

マイ

……いえ。

マイ

私は後輩に頼まれたから、

マイ

取引先の方に仲のいい人がいて、その人にお願いしたんです。

マイ

合コンを開いて、若い子達に出会いを作ってほしいと。

シュウ

あー、それ俺の同期だわ(笑)

シュウ

そういや、アンタが幹事だったの忘れてたわ(笑)

マイ

あの、そういう文句があるのに

マイ

どうして昨日私に連絡先を聞いたのですか?

シュウ

あー、それはさ

シュウ

アンタ以外の子は、結構可愛い子が多かったから、

シュウ

次合コンがあれば呼んで欲しいなぁって思って(笑)

シュウ

アンタが一人でいるのが可哀想とも思ったけどね(笑)

シュウ

決して、アンタのことが気になるとかじゃないからね?(笑)

マイ

……イチイチ強調しなくても大丈夫です。

シュウ

ホント、可愛くねぇ(笑)

シュウ

その年まで売れ残ってるわけだよ(笑)

マイ

あの、さっきから失礼じゃありませんか?

シュウ

まぁ、オバさん相手だからさぁ(笑)

マイ

……そうですか。

マイ

もう用はないですよね?

シュウ

あぁ、オバさんには今のところ用がないからさ

シュウ

そのうちこっちが必要なときに連絡をするから

シュウ

オバさんからは送ってこないでね!(笑)

2週間後

シュウ

やっほー、オバさ~ん(笑)

シュウ

ちゃんと俺に連絡しなかったね?(笑)

マイ

あぁ、どうも。

マイ

もう一生連絡なんて来ないと思っていたのに、

マイ

ブロックでもしておくべきでしたね。

シュウ

また可愛くないなぁ。

シュウ

でさ、今日はお願いがあって連絡したんだよ。

マイ

……なんですか?

シュウ

俺、彼女が欲しいんですよね!

シュウ

だから、合コンを開催して欲しいんだよ!

シュウ

オバさんの職場、可愛らしい子多いんじゃん?(笑)

シュウ

この間みたいに、可愛い子多めにお願いしまーす。

マイ

あの、あなたに一つだけ確認しておきたいことがあるんですけど。

シュウ

なに?

マイ

あなた、彼女がいるのではないのですか?

シュウ

はぁ?(笑)

シュウ

アンタ、俺のことでも狙ってんの?(笑)

マイ

心配しないで下さい、狙ってません。

シュウ

なんでそんなこと聞いてくるわけ?

マイ

……いえ、なんとなく。

マイ

確認をしておこうと思いまして。

シュウ

ん~、まぁいないけど?(笑)

マイ

……そうですか。

マイ

でも、あなたのような人にウチの大事な部下を

マイ

紹介するというのは正直気が引けます……。

シュウ

は?

シュウ

アンタさ、自分が独身で寂しいからって

シュウ

若い俺の恋路を邪魔しようとしないでよ。

マイ

私が独り身ということに、何か関係はありますか?

シュウ

やっぱりアンタって独り身なんだ(笑)

シュウ

まぁ、可愛げないもんね(笑)

マイ

私の大事な部下があなたのような

マイ

失礼極まりにない男性に、非道な扱いをされることが

マイ

分かっているのに、紹介したくないんです。

シュウ

はぁ?(笑)

シュウ

これだから年寄りは……。

シュウ

妬みまくりで、部下まで一生独身にさせるつもり?(笑)

シュウ

合コンなんだから、他の奴らも連れて行くよ!(笑)

シュウ

俺の将来を考えてよ~(笑)

シュウ

他人の出会いなんて考えられないくらい、

シュウ

自分の幸せが第一?(笑)

マイ

……分かりました。

マイ

そこまで言うのなら、もう一度合コンを開催しましょう。

シュウ

おっ、さすが~(笑)

マイ

部下に対して、失礼なことを決して言わないで下さいね。

シュウ

了解~(笑)

マイ

これで最後ですからね。

1週間後

シュウ

おい、オバさん!

シュウ

どういうことだよ!?

マイ

どういうこと、とは何ですか?

シュウ

だから……!!

シュウ

なんで俺の彼女がいるんだよ……!?

マイ

あぁ、やっぱり……。

マイ

あなた、ウチの部下と交際している方ですよね?

マイ

彼女とは、ペアになって仕事をする事が多かったので

マイ

自然と仲良くなったんです。

マイ

そして、彼氏と旅行に行った時の写真を見せてもらったから

マイ

あなたと彼女が交際していることは知っていたんですよ。

シュウ

クソッ……!

シュウ

分かってたんなら、呼ばないのが普通だろ!

シュウ

どうしてわざわざ喧嘩するようなことをするんだよ!

マイ

いえ、私は確認しましたよね?

マイ

彼女がいるのではないか、と。

シュウ

そうだけど……。

シュウ

オバさん、人の修羅場を見たいのかよ!?

シュウ

そんな性格してるから、独り身なんだよ!

マイ

私は、合コンに参加しているあなたの写真を持っていなかったので、

マイ

彼女に確認する手段がなかったんです。

シュウ

クソッ……!

マイ

それと、あなたのことは合コン以外でもお見かけした気がします。

シュウ

は?

シュウ

なんだよ、こんな時に。

マイ

あなた、今ウチと合同で企画をしている取引先様の社員ですよね?

シュウ

は……?

シュウ

アンタ、取引先とは聞いてたけど、どこの……?

マイ

私、中華商事の営業部の者です。

シュウ

へ?

マイ

……やっぱり、あなた気付いていませんでしたよね。

マイ

他の方の態度があからさまだったので、

マイ

絶対に気付かれていると思っていましたが

シュウ

中華商事の人、だったんですか……!?

マイ

えぇ。

シュウ

なんで先に言ってくれなかったんですか!?

マイ

合コンというのは、プライベートなことなので……

シュウ

だから、初めて合コンをした時も

シュウ

みんなアンタに気を遣ってたのか……。

マイ

えぇ、あれは申し訳ないと思いましたね……。

シュウ

俺も、失礼な態度を取ってしまい

シュウ

申し訳ありませんでした。

マイ

えぇ、プライベートですから。

マイ

あなたの失礼すぎる態度に関しても、

マイ

水に流しましょう。

シュウ

さすがです……!

マイ

しかし、私の部下に対して軽んじているような態度は

マイ

許すことができません。

シュウ

へ?

マイ

また、今回企画している仕事ですが、

マイ

これらは女性をターゲットにしているものです。

マイ

企画上では、女性のことを考えたようなことをしていても、

マイ

内心女性のことをバカにしているようでは、

マイ

それらが態度として出る事もあり得ます。

シュウ

そ、それは……。

マイ

また、彼女は社長の娘さんですよ。

シュウ

……へ?

マイ

社長が、娘を弄んだと大変お怒りです。

シュウ

そんな……!

マイ

女性をターゲットにしている企画にも関わらず

マイ

担当の方がご自身の娘を弄んだということで、

マイ

社長は今回の取引を白紙にして欲しい、と申しております。

シュウ

そ、そんな……!

マイ

先方には、私の方から話を通しておきますので。

マイ

あぁ、それと。

シュウ

なんですか?

マイ

いつまでトイレにこもっているつもりですか?

マイ

あなたの彼女、かなり怒っていますよ?

シュウ

マイさんから説明してくださいよ……!

マイ

あなたが、彼女がいるのに合コンで

マイ

彼女を探そうとしていた、ということをですか?

シュウ

違います……!

シュウ

これは、誤解だと……!

マイ

えっと、何がどのように誤解なのでしょうか?

マイ

私には、分かりかねることですので

マイ

ご自分で説明して、彼女と話し合いを解決させてください。

2週間後

シュウ

お久しぶりです。

マイ

あら、お久しぶりですね。

マイ

あなたからはもう金輪際連絡が来ないと思っていましたよ。

シュウ

お願いします、マイさん!!

マイ

はい?

シュウ

もう一度、弊社と取引を考え直して頂けないでしょうか……!?

マイ

は?

シュウ

弊社の売り上げのほとんどは、中華商事さんと

シュウ

お仕事をさせて頂いた報酬なんです……!

マイ

はぁ……。

シュウ

これは、マイさんの勘違いだったと話をして頂ければ、

シュウ

すぐにでも解決する話なので……!

マイ

えっと、ウチがどのように勘違いをしていたというのでしょうか?

シュウ

いや、本当は勘違いなんてないんですけど……。

シュウ

勘違いってことにして、弊社と取引を再開してもらったら

シュウ

全てが丸く収まるんです……!

マイ

本当におっしゃっている意味が分からないんですけど……。

シュウ

お願いします、俺に話を合わせて取引を再開してください……!

マイ

あの、そもそも取引はしませんよ?

シュウ

そ、そんな……!

マイ

というか、あなた

マイ

弊社と取引ができなければ

マイ

解雇にすると言われているんですよね?

シュウ

え……。

シュウ

な、なんでそれを……!

マイ

本当は、御社とは一切の取引をやめるつもりでした。

マイ

しかし、それらを伝えたらあなたを解雇にすると。

マイ

それならば、と話に乗りました。

シュウ

それは…

マイ

なので、どのようなことがあったとしても、

マイ

あなたがいる限り御社とは取引を致しません。

マイ

そのため、あなたが在籍を続けるなら

マイ

御社とは取引しない。

マイ

あなたさえ、解雇すれば取引を再開するということです。

マイ

これ以上の妥協はありません。

シュウ

そんな……!

シュウ

ふざけるな、人の人生を何だと思ってるんだ!

マイ

あなたはそれだけのことをしたのよ!

マイ

もう諦めて次の転職先でも探したらどうかしら?

シュウ

そうだ、俺にはその手があるんだ。

シュウ

なにも、今のような中小企業にこだわらなくても、

シュウ

俺ならもっと大きい企業に転職する事だって可能だ!

マイ

まぁ、同業他社では働けないと思うけど。

シュウ

へ?

マイ

この業界はね、女性が多いのよ。

マイ

私も立場上、横のつながりはとても大事にしているの。

シュウ

立場上って……

シュウ

アンタ、一体なんなんだよ……!

シュウ

人の人事権を左右したり、迷惑なんだよ……!

マイ

私?

マイ

私、中華商事の営業部長ですが?

シュウ

……え?

マイ

あなたの上司が、必死になって私の機嫌を取ろうとするのも、

マイ

私が、営業部長だからよ。

マイ

あなたの同期達が私の機嫌を損ねないようにしたのも、

マイ

失礼なことをしたら取引を中止にされると思ったからよ。

マイ

私は、プライベートと仕事を混同させるつもりはなかったけど、

マイ

こういう立場になると、周りに気を遣って貰って

マイ

逆に申し訳ないわ。

シュウ

そんな……!

シュウ

まさか、営業部長だったなんて……!

マイ

あなたも可哀想ね。

マイ

私の立場を知っていたら、もう少し態度も改めたでしょうに。

シュウ

その通りですよ……!

マイ

会社をクビになり、彼女からもフラれたんでしょ。

シュウ

な、なぜそれも……!

マイ

彼女とはプライベートでも仲良くさせてもらってると言ったはずよ

マイ

これに懲りたら、これからは女性を軽視せず、

マイ

きちんと真摯な態度で対応することね。

シュウ

そんな……!

シュウ

そんなぁああああ!!!

後日談

マイ

彼は、1か月後に解雇となった。

マイ

また、娘を弄んだ男と二度と会いたくないと

マイ

社長が食事会の際、同業他社の方に彼の退職の経緯を言いふらし、

マイ

彼は、今も就職できず、路頭に迷っているらしい。

マイ

私はというと、彼の元カノであり、

マイ

社長の娘と共に、新しいプロジェクトを成功させる事ができた。

マイ

それにより、もっと仕事が増えている。

マイ

これからも、この仕事で成果を出して

マイ

会社に貢献し、私自身成長できるように

マイ

精進しようと思います。

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