毒島かなで
ちょっと落ち着いて下さい
轟焦凍
もう無理だ。なぁいいだろ?
かなでの目の前にいる轟は獣のように荒く息を吐き目をギラギラさせていた
そして今の状態は轟がかなでを自分の部屋に連れ込み
床に縫い付けられている状態である
こうなってしまったのは遡る事数十分前
かなでと轟は一緒に帰ろうという事で手を繋いで歩いていた
すると小さな子供轟はぶつかってしまった
轟焦凍
大丈夫か?怪我はねぇか?
子供
うん。平気!
轟は子供に手を差し伸べて立ち上がらせた
毒島かなで
怪我がなくて良かったです
毒島かなで
お母さんは近くにいますか?
子供
うん!いるよっ
子供
あっ!ママー
子供が明るく自分の母親に手を振る
慌てて母親は子供の方へ駆け寄り
母親
すみません家の子が
轟焦凍
いえ。少しぶつかって転ばしちゃってすみません
と深々と頭を下げた
母親
えっ?
母親
ちょっと待ってください
母親
ぶつかった?
毒島かなで
確かにぶつかってましたね
母親の方はいきなり頭を下げた
母親
本当にすみません
母親
うちの子と個性が他人とぶつかると吸血鬼にさせてしまう個性なんです
轟焦凍
吸血鬼?
毒島かなで
そしたら僕の毒で処置します
母親
それが1日経たないと切れないようになっているみたいで
母親
この子もまだ小さいので個性の制御が出来てなくて
母親
本当にすみません!
轟焦凍
別にいいですよ
轟焦凍
お子さんに怪我がなくてよかった
轟は子供の方に目線を移しながら言った
毒島かなで
まぁ何とかなりますよ
母親
確かオールマイトの息子さんですよね?
母親
そちらの方に絶対に血を見せないで下さい
毒島かなで
何でですか?
母親
それが------ってなるんです
毒島かなで
は?