コメント
2件
まってましたー!!!! いやー、二人共1000人行ったもんね……早いッ!!! なんかもう見たかったものが見れて嬉しいですねぇ😌 お疲れ様です!
わあああ!!待ってましたああ!!! いやもう朱。さんのしゃべり方と茶柱さんのつっこみという組み合わせが大好きなんです私!! 投稿ありがとうございます!!!
茶柱
そう…その日はいつものように 掃除に励んでいた…はずだった。
神様があんな事を言い出すまでは。
「お主らの実践経験が足りん。」
茶柱
朱。
「実践経験は実践経験だ。」
「それが無いから覚悟が足りん。」
豪語する神様にとんでもないしかめっ面を見せながら何を言ってるのかと考える。
茶柱
「だからお主らには」
「…一度、野生で生きてもらう事にした。」
茶柱
朱。
茶柱
朱。
茶柱
「何だお主ら。 ついに馬鹿になりおったか。」
茶柱
心の中で悪態を付いていた時、 視界が真っ暗になると 同時に来る浮遊感。
茶柱
茶柱
僕は再構築された 異世界へと連れて行かれた。
地面に触れた感覚がしたので 恐る恐る目を開ける。
…そこに広がっていたのは壮大な森、ジャングルと呼ばれる物だった。
茶柱
朱。
茶柱
朱。
茶柱
朱。
そんなくだらない話をしながら 周りを見渡す。
茶柱
茶柱
朱。
茶柱
茶柱
絶望的な状況なのでそれ以外の 選択肢がないのだ。
茶柱
朱。
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茶柱
朱。
何分足場が悪いせいで 思った様に動けない。
だからといってそこら辺に映えてる草を食べるわけにも行かないし…
茶柱
急に近くからガサッという物音 が聞こえ身構える。
茶柱
朱。
朱。
茶柱
茶柱
朱。
全く頼りにならなそうな返事が 逆に負担を掻き立ててくる。
茶柱
音はどんどん近づいてきて 冷や汗が止まらない。
朱。
瞬間、そんな短い叫び声と共に 後ろから転んでこちらに迫る人影が
茶柱
やばいと思った頃にはもう遅い。 大きい物音がなってしまった。
茶柱
朱。
朱。
茶柱
僕らは流れるまま 草むらに倒れた。
獣
目の前に現れたのは得体の知れないどでかい狼のような獣。サイズは…熊レベルだろうか。余りにもでかい。まず僕らでは敵わないだろう。
息も荒く、それが より怖さを引き立てる。
茶柱
朱。
獣
朱。
朱。
…近くに自分より焦ってる人がいると逆に冷静になるって話、 本当なんだなぁ()
余りにもおかしい言葉を並べ立てているのでなんだかこの状況下ですら吹き出しそうになる。
茶柱
茶柱
冷静に獣をまじまじと見つめる。 やはり脚から血が出ているし、 上手く歩けてもいないようだ。
朱。
朱。
朱。
そうしゅーちゃが言いかけた瞬間、獣は大きく身震いをし、 僕らから距離を取り威嚇し始めた。
茶柱
獣
朱。
敵に回った途端そのカタコト喋りになるのは一体何…w??
茶柱
茶柱
さて、余り時間はない。 光合成も無敵ではないのだ、失われ続けるならしゅーちゃの生気もいつかは底をついてしまう。
茶柱
朱。
茶柱
茶柱
茶柱
つまり聞く気がない、と。
…よし、そーいう事をするなら こちらにも策がある。
茶柱
そう言い鈴を振りかざす。
世界に着いた時に急いで 鈴があるのを確認しておいたのだ。
いざとなれば鳴らして 現実に戻れる、という保険の為に。
数分後、上空から紙が落ちてくる。
茶柱
全く、悪質な事をするものだ。 …だが致し方ない。
茶柱
そんなこんなで見事救急箱を 手に入れた僕は急いでしゅーちゃに話しかける。
茶柱
朱。
茶柱
朱。
そして数分後…
茶柱
朱。
獣
この謎の獣は見事に僕らに懐き、 対話も成功を収めた。
朱。
茶柱
これは運が良い。当初の目的も達成できそうでなによりである。
獣
朱。
茶柱
茶柱
まぁ本当は能力よりこの珍獣の生態のほうが気になってるっていうのはまた別の話…
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獣
朱。
しゅさんがそう嬉しそうに言う。 そう、僕等の前には今、 沢山もの果物があるのだ
茶柱
朱。
茶柱
朱。
茶柱
朱。
朱。
茶柱
朱。
茶柱
そんな事話しながら、 僕は目の前に広がる果物天国に 視線を戻す。
目の前には色とりどりの果実たちが そこら中に鈴なりになっている。
朱。
まるで絵本の中から 出てきたかのようなカラフルさだが、 問題は…
茶柱
どれもファンシーな外見なのに、 どれ一つ信用できないこの感じ。
推しのグッズガチャで 嬉しいけど全部C賞だった時みたいな 気持ちになる(?)
茶柱
朱。
朱。
獣
朱。
木々に近づいてすぐ迷いもなく 一つの果実をガシッと掴む 相当自信があるものらしい。
朱。
茶柱
茶柱
見た目は── トゲトゲの紫色、表面が時々パチパチと静電気っぽく光るという 最高にアウトなビジュアル。
朱。
茶柱
朱。
獣
めちゃくちゃ自信満々な所悪いが、 これはさすがに見た目が 明らかにやばすぎる。
朱。
獣
茶柱
朱。
朱。
茶柱
朱。
朱。
茶柱
朱。
獣
朱。
朱。
茶柱
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茶柱
茶柱
朱。
それに火があれば、 夜を越えるのが圧倒的に楽になる。
暖も取れるし、 周囲の獣も多少は避けられるだろう
朱。
茶柱
茶柱
獣
茶柱
近くに落ちてた乾いた枝と草を集め、ポケットから拾ってあった石を 二つ取り出す。
よし……素材はOK。 木の枝、葉、そこらのよさそうな石。 このくらいの条件なら……
茶柱
茶柱
朱。
ー数分後ー
朱。
カチカチと数十回、 石をこすり合わせると やっと小さな火花が草に飛んだ。
茶柱
茶柱
朱。
獣
朱。
朱。
茶柱
朱。
茶柱
紫で、トゲトゲで 時折バチバチ光ってるThe地雷感満載の果実を葉っぱで包み、 焚き火の上へ置く。
改めて見てもヤバい。 とても。
獣
茶柱
朱。
朱。
とたん、空気が急に重くなる 肌に、ピリピリと電気の気配。
ゴゴーー… ゴロゴロゴロ…!
茶柱
朱。
朱。
朱。
茶柱
茶柱
──ゴゴゴーー、、 ゴロロロロ…ッ!!
ぽたぽたと落ちる雨が、 瞬く間に本降りになり、 せっかくの焚き火に襲いかかる。
朱。
茶柱
朱。
朱。
茶柱
バチッ"―――!!
嘆いている暇もないくらい急に 信じられないほど近くの木に、 雷が直撃する。
音よりも先に地面から ビリビリと伝わってくる振動、 木の幹が一瞬で黒焦げになっていた。
朱。
茶柱
茶柱
ここBGMが一段階不穏になってそうだななんて呑気な事を考える。
朱。
茶柱
獣
朱。
風と雨は背中を押すように強まり、 背後で雷が何度も 地面を叩きつけていた。
茶柱
反射的になのか 僕たちは森の奥へ駆け出した。 雷は容赦なく続く。
我らがガイドさんはまさかの四足 ドリフトで森の中を突き進んでいる。 ちなみに安定感は抜群(?)
下手したら某タクシーより 乗り心地良いまであるなぁ、なんて。
朱。
茶柱
獣
目の前にぽっかりと開いた黒い洞穴。地面のくぼみに隠れるようにあって、外からはほとんど見えない。
中へ滑り込むと、 雷の音がぐっと遠ざかった。
朱。
茶柱
獣
茶柱
獣
暗く、湿った空気が体を包み込む。
朱。
朱。
茶柱
朱。
朱。
茶柱
茶柱
長らく食事も取れてないので 動く体力はもう少ない。 しかし流石に動いたので せめて水分が欲しい。
茶柱
朱。
茶柱
朱。
茶柱
朱。
ふと思いつきで未来を見てみる。 …すると、そこに写ったのはー
茶柱
朱。
茶柱
朱。
茶柱
少しずつ、"それ"がこちらに向かってくる音がする。
茶柱
僕がそう言うと同時に 目の前にこちらを刺すような 大きな瞳が現れる。
朱。
獣
朱。
茶柱
朱。
茶柱
茶柱
朱。
全力のダッシュタイムの 始まりである。
朱。
芽吹き 指定の場所に植物を生やす 開花 花開くまで成長させる。
しゅさんが必死に通路妨害を 試みている、が…
茶柱
朱。
びっくりする程意味を 成していない。
朱。
そう言った先にあったのは、 出口らしき光で
朱。
茶柱
茶柱
あれ程の相手じゃ持って10秒。 その間に此処から出るっ!
茶柱
朱。
茶柱
茶柱
朱。
べしゃっと音がしそう程 勢いに任せその場に倒れ込む。
茶柱
朱。
茶柱
朱。
地面はやけに柔らかくて、 草の匂いがした。
さっきまであんなに湿ってたのに、 いきなりサラサラな空気。
朱。
朱。
茶柱
朱。
朱。
茶柱
獣
茶柱
朱。
獣
茶柱
茶柱
朱。
生きてるのは間違いない。 心臓が走りすぎて訴えてくる。
茶柱
茶柱
朱。
朱。
茶柱
茶柱
朱。
朱。
茶柱
無事を実感したからか、
どこか気が緩んで、 くだらない話が自然とこぼれる
茶柱
ふいに顔を見上げると、 空がまるで描きかけの水彩画みたいに淡く滲んでいる。
どこからが空で、 どこまでが地面なのか 曖昧になるほど。
茶柱
朱。
茶柱
朱。
茶柱
茶柱
獣
茶柱
茶柱
朱。
茶柱
朱。
近づいてみると、 花畑の奥の岩の割れ目から 湧き出る澄んだ水。
茶柱
獣
朱。
朱。
茶柱
朱。
茶柱
茶柱
朱。
獣
朱。
茶柱
朱。
茶柱
朱。
茶柱
朱。
茶柱
─そんな会話の最中。 ふと、草原にふわりと風が吹く
…いや、"風"というよりも、 "重力を一瞬忘れさせる何か"みたいな
茶柱
足元がふわりと浮く感覚。 目の前が一気に暗くなった
「 ……で、」
「どうだった?」
朱。
茶柱
「ほう、、」
「良き経験になったようじゃな」
朱。
茶柱
茶柱
「紫の果実?」
朱。
朱。
「…あぁ、あれは食べても 死なぬぞ。」
茶柱
朱。
茶柱
朱。
「変に舌が痺れるだろうが ……平気じゃ。」
茶柱
朱。
「まぁ、よき修行であったな。 では"次"は――…」
朱。
茶柱
朱。
茶柱
朱。
茶柱
「・・・」
風が一筋、神殿の柱をすり抜け 軒先の風鈴が、一度だけ鳴る
「…全く、、」
「騒がしい加護持ちどもじゃ」
「あの様子じゃ次は草むらで 迷子コースかの。」
「いや、砂漠か、海もよいな……」
「ま、騒がしい方が――退屈せん。」