テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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リンク・ナイトメア

第12話 - Ep.12 あの日までの1週間 3

2023年12月31日

#ファンタジー

#コメディ

#ホラー

#一次創作

#創作

Ruka@二次創作楽しい

次の日の朝

三人は瑠香の作ったフレンチトーストを朝食に食べていた。

白

ん〜///やっぱり瑠香さんのフレンチトーストは最高です！

ばくまる

ばくぅ〜///

白

わかる、絶品だよね〜！

瑠香

そりゃ良かったわぁ〜。

白

あ、そうだ、瑠香さん。由奈の事見てませんか？

瑠香

由奈…？

瑠香

あぁー、前家来てたコね！「見てませんか」ってどういうこと？

白

朝起きた時、由奈のお母さんからメールが来て、「由奈が行方不明」みたいなんです。

ばくまる

ばく！！？

瑠香

なるほど…ね。

瑠香

じゃあ、私今日暇だから、探してみるよ。

白

本当ですか!?ありがとうございます！

白

こちら側も何か由奈に繋がるヒントがあれば、LIMEしますから！

瑠香

はいよ〜。

瑠香

ん、白そろそろ出ないと遅刻するよ。

白

うわぁあっ、ほんとだ！？

白

で、では！宜しくお願いいたしますね！

とだけ言い白は慌てて家から飛び出て行った。

ばくまる

ばく…。ばく。

瑠香

あぁ、気を付けるさ。

瑠香

なんかあった時はよろしくね、ばくまる！

ばくまる

ば、ばく…。

瑠香

…私が逃げてきた全てを話さないと。

瑠香は不安そうに見つめるばくまるを置いて

荷物を持って外へ出た。

ばくまる

…。

ばくまる

るか…。はく…。

白

ぎ、ギリギリセーフ…！

白は慌てて教師に入ってきた。ホームルーム開始5分前だからだ。

クラスメイト

白じゃーん、おっはー！

クラスメイト

おはよー白！今日も由奈に振り回されて、ギリギリだったんで…、あれ由奈は？

白

あー、えっと由奈は体調不良だって！

クラスメイト

えー！？あの元気バカで有名な由奈が！？

クラスメイト

マジかぁ…で由奈大丈夫そ？

白

あ、うん多分大丈夫だよ。私も詳しくは聞いてないからさ！

クラスメイト

そっか。ま、もしお見舞い行くならお大事にって伝えといて！

白

うん、分かったよ！

クラスメイト

あ、でさ美羽〜さっき言ってた映画がさ〜

クラスメイト

あ〜あのLifeZombies…

白

(なんか足りない…。)

白

(いつもなら由奈が……｡)

白

ちょっとぉ！またギリギリじゃん！？

由奈

いやぁ…まあなんというか、しゃーない！うん！

白

しゃーない…って…

白

もし遅れたらどうすんのさぁ！

由奈

んー、その時はトイレで1時間こもる！で、お腹痛くてこもってた風にして帰って来れば大丈夫！

白

あ、ある意味天才…？

由奈

でしょ〜！

家を出た瑠香は以前白に教えて貰っていた由奈の家の周りを巡回していた。

瑠香

(由奈が行方不明…)

瑠香

(アイツの仕業としか考えられない…)

瑠香は以前戦ったフードの刺客の顔を思い浮かべた。

瑠香

(和泉さんに目撃情報探り入れてもらうか…。)

瑠香はスマホを取り出して和泉にLIMEをし始めた。

瑠香

っと、これで良し…。

瑠香

あとは情報待ちか……｡連絡つくまでとりあえずまたこの辺を…

と瑠香が歩き出そうとすると奥に見える、ある施設が目に留まった。

瑠香

「悪夢資料館」…か。

瑠香は資料館へ入って行った。

資料館の中はその名の通り悪夢に関する資料がずらりと並んでいた。

瑠香

家庭環境の悪化での悪夢…。

瑠香

ほぉ…資料って素晴らしいなぁ…。

と瑠香が置いてある資料の豊富さに思わず声を漏らすと後ろにいたおじいさんから声をかけられた。

おじいさん

お前さん…憑いておるな？

瑠香

へｯ…！！？憑、憑いてるって！？

おじいさん

悪夢じゃよ。悪夢。

おじいさん

それもhighを超える厄介なものが3匹のぅ。

瑠香

へー…やるじゃんじいさん。何で分かった？コイツら(悪夢)の気配は消してんのに。

おじいさん

ふぉっふぉっふぉ…。長い間生きているとそれぐらい分かるようになるんじゃよ。

瑠香

ふーん。

おじいさん

それよりお主。その悪夢達をずっと憑けているようじゃが、そろそろ時効じゃ。

瑠香

分かってる、分かってるけど…。誰も手をつけられないんだ。医者も、自分も、警察も。

おじいさん

じゃあルナにでも頼んでみたらどうじゃ？噂によれば何でも退治してくれるんじゃろ？

瑠香

(……簡単に言いやがって……、、。)

おじいさんからの言葉にイラッときた瑠香はおじいさんを軽く睨んだ

その時、ルカのバッグに入っていたスマホが震えた。

瑠香

(和泉さんからか。じゃあ裏路地を探るとするかな……。)

瑠香

んじゃ、おじさん、私用事出来たから。

と瑠香がその場を去ろうとするとおじいさんが瑠香を呼び止めた。

おじいさん

お前さん、今週は家にいたほうがよい。今週は下手したら死ぬ確率が高いし、不運の連発週じゃ。

おじいさん

だから気をつけなさい！

瑠香

はいはい……。

瑠香はおじいさんに呆れながらも返事をし資料館を出た。

その頃白は由奈のいない学校生活に退屈していた

白

(……ここの問題分からないな……)

白

ねぇ、由奈ここなんだ…けど、、

白

あ……そっか……

白

(由奈が居ないとこんなに違うんだ……。)

白

(私も瑠香さんと一緒に由奈を捜そう…！)

白は立ち上がり、教卓に手をついて立っていた先生に近付き耳元で小声で話し始めた。

白

すみません……体調不良なので早退させて頂きます。

先生

そうか、お大事にな……。

白はぺこりと頭を下げ教室を出た。

白

とりあえず瑠香さんと合流しよう……！

白は玄関へ向かって走り出した。

辺りは徐々に暗くなっていた。

瑠香は和泉からの情報をもとに、 2丁目の裏路地を片っ端から回っていた

瑠香

……一体どこにいるんだ……？

瑠香がある1本の裏路地を通り過ぎるとその裏路地から違和感を感じた

瑠香

……この気配……

瑠香は息を飲んで裏路地に足を踏み入れた。

裏路地に入ると聖心高校の制服を着た女子高生が立ち尽くしていた。

瑠香

……由奈ちゃん？

瑠香が女子高生に呼びかけると女子高生は振り返った。

瑠香

っ……。

瑠香は女子高生から滲み出るおぞましい雰囲気に思わず足をすくめた。

由奈

瑠香さん……こんにちは。

瑠香

由奈ちゃん……？

瑠香

白やキミの親が心配してたよ…、一緒に帰ろう……？

瑠香が由奈に手を伸ばすと由奈は片手を変形させ刃物のようにし瑠香の首元に刃物の先をプスッと刺した

瑠香

ぐっ……お前、由奈ちゃんじゃないな……？

瑠香

いや…正確には操られている……か。

由奈

…

由奈

くふふふ……あはははははははっ！！

由奈

よく気付いたわね…月並瑠香！！

瑠香

その喋り方……、この間のフード女か…。

由奈

あら……私ディープって言うのだけれど？

瑠香

あっそ……、で私の推理だとアンタは由奈ちゃんを悪夢見にする事でここに私を呼び込んだ。何が目的だ？

由奈

この子、貴方達を研究していたから悪夢見にしたら盗むのに苦戦する上、初敗北を味合わせてやれると思ったの♡

由奈

私は貴方を殺したいのだけれどボスが連れてこいっていうから、貴方をこの子のステージで追いやってアジトに連れて行くわ。

瑠香

つまり由奈ちゃんの悪夢内で戦いって事ね……。

由奈

そういう事。

由奈

ふふふっ、明日の朝に盗みに来てみなさい？返り討ちにして「まず」アンタからボスの元へ連れて行くわ。

瑠香

……。

由奈

じゃ！

とだけ言うとディープの気配は消え脱力した由奈がその場に倒れた。

由奈

……ぅ"……

瑠香

ﾁｯ……highレベル設定にしやがって……。

瑠香

とにかく由奈ちゃんの家まで……

瑠香が由奈をおぶって後ろを振り向くと遠くに白の姿が見えた。

瑠香

は……白。

白

瑠香さん……もしかして由奈……。

瑠香

ごめん。私がアイツの恨み買っちゃったせいでこうなっちゃったんだ。

白

いえそんなことはありません。それより早く由奈を治さないと……。

瑠香

明日の朝に盗みに入るぞ。フードの野郎がそう言ってた。

白

フードの野郎？

瑠香

あ、フードの野郎は……

瑠香はフードの刺客のこと今話していた話のことを全て話した

白

なるほど……。でも由奈どうしますか。家に帰すか、家に連れてくるか……。

瑠香

とりあえず一旦連れて帰ろ……！

白

はい！

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