○○
椅子に座って向かい合う。
ユンギ
「単刀直入に聞く」
○○
それは、
ユンギ
「なんであの時泣いた」
○○
聞いてほしくないな。
○○
「…テヒョンさんに叩かれたのが
痛かっただけです」
痛かっただけです」
ユンギ
「あいつは手加減してた」
○○
「よくあるじゃないですか、
衝撃で涙が止まらなくなること。
それですよ」
衝撃で涙が止まらなくなること。
それですよ」
○○
うん、昔あった。
○○
体育の授業で倒立前転した時に、
自分の膝が目に直撃して、
そこまで痛くないのに涙が止まらなかった。
自分の膝が目に直撃して、
そこまで痛くないのに涙が止まらなかった。
○○
友達もめっちゃ心配してくるし、
恥ずかしかった。
恥ずかしかった。
ユンギ
「それは目への衝撃だろ」
○○
…バレたか。
○○
「…びっくりしたんですよ」
ユンギ
「ならコーラかけられた時点で泣けよ」
○○
しぶとい。
○○
てか、泣けよってなんだよ。
ユンギ
「お前、なんであんな顔した」
○○
「あんな顔とは」
ユンギ
「絶望、恐怖、
そんなもんが混ざりあったような目、
顔色も悪くなった」
そんなもんが混ざりあったような目、
顔色も悪くなった」
○○
「…」
ユンギ
「グガが言った時だ」
ユンギ
「『嘘までつくようになったんだな』
って言った時」
って言った時」
○○
それは、言わないでほしかった。
○○
もっと、演技の練習しないと。
○○
演じるには、仮面が薄すぎた。
ユンギ
「あの顔は…昔の俺と一緒だ」
○○
「…」
ユンギ
「お前なら、わかるだろ」
ユンギ
「あの時、
俺のそばにいたのはいつもお前だった」
俺のそばにいたのはいつもお前だった」
○○
「…何が言いたいんですか」
ユンギ
「…言い方を変える」
ユンギ
「お前…」
ユンギ
「何を隠してる」
○○
あぁ、やっぱり。
○○
こうゆう時のユンギオッパは苦手だな。
○○
その眼は私を捕らえて、離してくれない。