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浮気した彼に復讐してみた 3

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浮気した彼に復讐してみた 3

1 - 浮気した彼に復讐してみた 3

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2019年10月27日

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私は、海斗に復習することを約束に、千咲に何週間か体を貸すことにした。

七海

ほんとに復讐出来るの?

千咲

あぁ。何度もそう言っている。

死神に頼るのは自分でも馬鹿だと思ったが

千咲は何となく信じられる気がした。

七海

そういえば、私が千咲に体を貸してる間は私はどうすればいいの?

千咲

さっきも言った通り、私の体で生活してもらう。

七海

その間にする事とかは?

七海

…例えば、さっきの仕事みたいな。

あんなふうに人が亡くなるのは見たくない。

ましてや自分の手でそれをするなんて出来る気がしない。

千咲は、慎重に言葉を選ぶように、ゆっくり答えた。

千咲

…あぁ。そのことを心配していたのか。

千咲

だが安心しろ。

千咲

君が私の体で生活している間は、特にすることは何も無い。

七海

良かった…

思わず、安堵のため息が漏れる。

千咲

さて七海。君には同意書にサインをしてもらう。

七海

そっか。

七海

なんか、ハンコとか必要なら一旦取りに家に帰るけど…

私がそう言うが、遮るように千咲が言う

千咲

ハンコはいらない。

千咲

君の鎖骨の部分に印を付けるだけだ

千咲

君自身が同意書になる。

七海

印?

千咲

少し痛いかもしれないが、我慢しろよ。

そういうと、千咲は私の鎖骨部分に人差し指をそっと置く。

その瞬間、ナイフで刺されたような激痛が走る。

七海

うっ…!!

千咲

呼吸を乱すな。失敗する。

千咲がそう言うので、私は必死に深呼吸を繰り返す。

激痛が何度か走ったかと思うと、鎖骨の部分には綺麗にドクロマークがついていた。

七海

た…タトゥーを入れる時もこんな感じなのかな…

痛みを少しでも和らげるために冗談を言ってみるが、千咲は反応しない。

千咲

…ん。

千咲

じゃあこれから何週間か体を借りる

千咲

私の死神としての地位は高い。

千咲

くれぐれも体を傷つけるんじゃないぞ。

七海

はいはい。

七海

死神さんもね。

千咲

千咲とただそう呼べばいい。

七海

よろしくね、千咲。

この日の記憶はここまでしか無かった

公園で千咲と話した内容は、ここまでだった。

次に目が覚めたのは、私の知らないどこかの部屋だった。

七海

…ん。

七海

…あれ?ここは?

いつの間にか気を失っていたらしい。

ベッドの上で丁寧に布団がかかった状態で寝ていた。

七海

…千咲が運んだんだろうな。

海斗が浮気をしたことも含めて全て夢だと望んだが、

全て鮮明に覚えていて夢だと思い込むことも出来なかった。

現に、千咲に付けられた印が鎖骨に残っている。

七海

…でも…あれ?

七海

印は私の本体の方にしか付けなかったよね?

千咲の言っていることが本当だとしたら、今頃私は千咲の体になっているはずだ。

近くに鏡があったので急いで確認する

七海

わぁ…これが千咲…

七海

…多分、仮の人間としての姿なのかな

七海

わかんないけど。

そこには、少し茶髪がかった髪で、目のパッチリとした可愛らしい女の子が映っていた。

七海

でもやっぱり私の体じゃないのに印が残ってる…

七海

この辺りはなんか連動とかするのかな?

呑気にそんなことを考えてみるが、千咲は今海斗に復讐をしてる真っ最中だ

その間に何をしようか…

現在の時刻を確認するために、手元にあるスマホを操作してみる。

七海

この部屋は多分千咲のなんだろうけど、一通り私の日用生活品が揃ってるみたい。

七海

けど、このスマホは誰のだろ…

確認すると、パスワードはかかっていない。

なんて不用心なのだろうかと叱ってやろうと思ったが、後にこれは自分用に用意されたものだと気がつく。

七海

ん?なんかメッセージ届いてる。

なな☆

君、メッセージはこんなキラキラした名前に設定してるのだな。

なな☆

私は千咲だ。

なな☆

人間のものをあうかうなんて慣れないから少し手間どるが、

なな☆

この君のたんまつからほうこくをする。

スマホの操作になれていないのだろう

文字からでもその不器用に操作する姿が想像出来る。

七海

ふふっ…誤字りすぎでしょ笑

七海

扱うがあうかうになってるし…笑

少し、元気をもらった気がする。

私は、とりあえず外に出ることにした

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