この作品はいかがでしたか?
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こちらの作品はねま様のコンテスト用作品です🍀コンテストは初めて参加させて頂くので気合入ってめちゃ長くなりましたwねま様の方から出されたお題「梅雨」に沿って書かせて頂きました‐👊楽しんで見ていただけたら嬉しいで‐す💕
僕は「梅雨」の時期が嫌い。 癖っ毛だから髪が跳ねる。 おまけに偏頭痛持ち。
デメリットしかない、 そう思っていた。
No.2.。o○
今日は雨が強い。
学校まで行くバスで スマホ片手に操作していると、
「東京都 ◯◯区 梅雨入り」
というニュ‐スが目に飛び込んでくる。
No.2.。o○
No.2.。o○
静かなバスの中に、 僕の声が小さく響く。
???
No.2.。o○
僕と制服が同じ。
僕は家が遠いから、朝早く家を 出ないといけない。
だから、こんな時間に同じ学校の人に 会うのは初めてだ。
???
???
No.2.。o○
No.2.。o○
???
No.2.。o○
ぷしゅ‐っ
バスの扉が開く。
???
???
No.2.。o○
???
???
学校前で降りないのは不思議だったけど、
君に言われた
「またな」
がとても嬉しかった。
No.2.。o○
それでも、
次の日も、その次の日も。
君がバスに現れることはなかった。
No.2.。o○
小さくため息をつく。
No.2.。o○
梅雨も終盤に差し掛かり、
次第に雨が降らない日が多くなっていた。
あの日のようにスマホを片手に操作する。
No.2.。o○
画面には、
「梅雨明け、今日か?」
という文字が写し出されていた。
No.2.。o○
梅雨が始まったあの日。
君と僕は出会った。
深い青の瞳。深い青の髪の毛。
深い色は梅雨を表しているようで、
嫌いだったのに、
君の「青」だけは、
美しいと感じる。
No.2.。o○
No.2.。o○
梅雨が終わる事に抵抗を感じたのは初めて。
でも時は待ってくれない。
No.2.。o○
あの子の名前、聞けたらいいのに。
今日は運良く雨だった。
梅雨がのびたのかな‐なんて思いながら、
スマホを握る。
ぷしゅ‐っ
静かなバスに誰かが乗ってきた。
扉が閉まる音も呑み込んでしまいそうな雨
あの日と同じような雨だった。
No.2.。o○
乗ってきたのがあの子ならいいな、
なんて考えながら顔を上げてみる。
僕は目の前を見てびっくりした。
深い青色の瞳。深い青色の髪の毛。
???
No.2.。o○
???
No.2.。o○
No.2.。o○
???
「猫宮 いふ」
No.2.。o○
No.2.。o○
No.5.。o○
No.2.。o○
No.5.。o○
No.5.。o○
No.5.。o○
No.2.。o○
傘にぶつかる雨音が、僕たちの足音をかき消す。
No.5.。o○
No.2.。o○
見渡すと、沢山の紫陽花と水溜り。
沢山の紫陽花が水溜りに写って、
僕たちを包み込む。
No.2.。o○
No.5.。o○
No.5.。o○
No.2.。o○
No.5.。o○
数秒間、沈黙が続く。
No.5.。o○
No.5.。o○
No.2.。o○
No.5.。o○
No.5.。o○
No.2.。o○
No.5.。o○
「此処にいるんやけど?」
No.2.。o○
僕を指差して、君は言う。
でも、その一言が、僕の本心を気づかせる
No.2.。o○
「此処にいるよ。」
No.5.。o○
No.5.。o○
No.2.。o○
恋人としてね。