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今日は睡蓮様に呼び出された
琥珀
睡蓮
温厚で優しい喋り方
だけど部屋には香水の様な匂いが充満している睡蓮様の愛用の椅子は少し汚れている
睡蓮
琥珀
椅子から立ち上がりゆっくり僕の後ろに回り後ろからそっと腕を伸ばす
睡蓮
耳元で喋られると睡蓮様の低い声が一層低く聞こえる
だんだん睡蓮様の手は熱を帯びていく
琥珀
睡蓮
琥珀
睡蓮
部下
扉の外から声が響く助かった
睡蓮
睡蓮様の声は少し怖かった
睡蓮
琥珀
数時間後
遅いな…そんなに苦戦してるんだろうか…
コツコツ…と足音が聞こえてくる
睡蓮
睡蓮様は見知らぬ男三人を連れて帰ってくる拘束され身動きは取れないようだ
何処かで…?
睡蓮
琥珀
少し動揺しながらも答える
すると睡蓮様は言った
こいつらを切れ
いつもならどうとも思わない…けどなんだか腹の奥底から嫌なものがぐるぐるぐるぐる
回って気持ち悪い
睡蓮
睡蓮様の温厚な声からはかけ離れ冷徹感溢れる冷たい声になった
僕は愛用の剣に目を落とし力が入らない手で剣を握り締める
なんだかとても嫌だ
でも…
やるしかない
ザクっ…シュッ…
嫌な音が何回も響くいつもなら慣れているから何も思わないのに
男のうちの一人が呟く
翔
先生
心の奥底からマグマがお腹に落ちたかのように熱くなり冷や汗がたれてくる
男達は死んだ…
どうして…?
僕が
殺した
なんで?
先生?僕が?こいつの?
何言ってるんだ?
そんな思考が繰り返し行われる
睡蓮
睡蓮様の笑顔が凄く恐ろしくて怖くて何か嫌なものに思える
翔
とわ
きら
あさひ
翔
静かに今日は翔は補習ね
翔
なんだこれは
脳の内側から絵の具が染み出るような気分だ
どんどん映像が思い浮かんでくる
それはどれも過去の…
ぼく?…
先生?
そうだ…僕は…先生…
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