ナンパされたしのぶさんを煉獄さんが助ける話

しのぶはフラフラと覚束無い足取りで家路へと着く

友人の蜜璃と長い時間飲んでいてそれなりに出来上がっている

帰り際、蜜璃と小芭内に送っていくと言われたが、2人の邪魔にはなりたくなかったので断ったのだ

『あの人』とは、しのぶが今お付き合いしている彼氏の事である

彼の職業は教師で、今週の週末に期末テストがあるらしい。忙しく働いている彼を見ていると、とてもではないが

｢私にも構って欲しいな…♡｣とは言いづらい…

コートのポケットから携帯を取り出し、彼に電話しようとした、その時

いきなり後ろから声を掛けられた。しのぶは取り出した携帯を再びポケットの中に仕舞った

しのぶは自分の腕をクンクンと臭いを嗅ぐ

男の手が、しのぶの頬に触れる

しのぶは可笑しそうにクスクスと笑う

二力ッ！っと可愛らしい笑顔で頷く

男はしのぶに聞こえなよう小さく舌打ちをした

男は頭にはてなを浮かばせ、とりあえず頷いた

しのぶは男の腹あたりに触れた

しのぶはなんのためらいもなく男に触れる

男はしのぶの手を引き、真っ暗な路地裏へと連れて行く

しのぶの耳元で呟き、ピクッとしのぶの肩が跳ねた

男の硬くなったソレをお腹に押し付けられ、しのぶはひゃっと声を上げる

男はそう言って、自分の手の親指をしのぶの口内に差し込む

男の片方の手は服の中へと侵入し、ブラをたくし上げしのぶの胸の突起へと触れる

お酒のせいで敏感になっている身体は、胸を触られただけで快楽を拾ってしまう

男の親指が口内で動き、まるで口を犯されているようだ。しのぶはそれだけで軽くイッてしまった

男の手が、胸から離れ下へ下へと向かっていく。しのぶは息を整えるのに必死で、気付いていないようだ

ズボンの中に手を入れ、下着のクロッチ部分を横にずらす

手は、しのぶの割れ目をなぞる

しのぶはガクガクッと足を震わせ、立っていられなくなったのか男の胸に身を委ねた

どうやらイッてしまったようだ

男はしのぶの口内に入れていた親指を抜き、指に付いた唾液を舐めとる

少し酔いが覚めたしのぶは、男をキッと睨む。しかし男は動じずニヤッと笑う

下着の中にある手を抜こうとするが、中々抜けない

指を2本、挿入される

しのぶは男の腕にしがみつき、なんとか立とうとするが、脚に力を込めた途端、中の指を締め付けより一層感じてしまう

煽るように言う男にしのぶは必死に抵抗する

しのぶは脳裏に彼氏である人物が浮かび上がってくる

何をしているんだ？

幻聴かと思った。が、男の手が急に止まり、何者かによって腕を掴まれている

男は段々と顔が青ざめていく

｢何をしているんだ｣と、再度同じ問いかけをする。すると同時にゴキッという骨が折れるような鈍い音が響く

そういうや否や、しのぶは腰を捕まれ、グイッと引き寄せられる

聞き間違うはずなどない。何度も聞いてきた、愛おしい人の声だ

しのぶの願いは神に届いたのだ。必然と目から涙がこぼれ落ちてくる

男は驚きで口が塞がらないようだ。煉獄は容赦なく最後のトドメを刺す

男の前でキスをした。それも、べろちゅーで

人前でディープキスをしている。それを見られている。しかもいつも以上に長い！異様に長い！ しのぶは足をばたつかせ酸素を取り込もうとするが、煉獄は暴れるしのぶの頭を固定し、ディープキスを続ける

しのぶも段々と惚けていき、口端から唾液がたらっ…と流れた

甘ったるい雰囲気をかもし出す2人に耐えきれなくなった男が｢頭おかしいんじゃねぇの…！？｣と言って逃げ出した

ようやく唇が離れたしのぶは酸素を肺たっぷりに吸い込む

煉獄は人差し指でしのぶのおでこをつつく

煉獄の真っ直ぐな瞳に見つめられ、しのぶは照れながらもお礼を口に出す

結局その後しのぶは煉獄にお持ち帰りされ、朝まで寝かせて貰えなかったとか……

～完～