変わらない毎日
父上の「教育」を受け
隠し味の毒を飲み込み
友人とひと時の幸せを感じて
静かな夜を過ごす
日記はそんな日々で埋め尽くされる
そうであって欲しかった
ドイツ
今日を記そうと開いた日記 そこには、明らかに異常な書き込みがあった
ドイツ
ドイツ
瞬時に、あの悪夢が頭の中を駆け巡る
ドイツ
ドイツ
ドイツ
ドイツ
ドイツ
ドイツ
ドイツ
遡っても遡っても、赤いペンで書かれた悍ましい内容が無くならない
ドイツ
頭がクラクラする ああ、今直ぐ捨ててしまいたい 気持ち悪い
気づいたら朝になっていた 父上が来ると思うと背筋が粟だってしょうがない
コンコン
ナチス
父上は相変わらずの無表情だ 何も変わらない ...もしあの日記が事実ならば 昨夜も犯されたのか? 父上が近づいてくる いつもの教育の時間だ
ドイツ
父上の手が僕の肩を叩く あれはきっと夢じゃない この人は確かに、僕を犯している 促されるままベットを降りて 勉強机に手をおく
ドイツ
ドイツ
ドイツ
ポーランド
ドイツ
ポーランド
イタリア
ポーランド
ドイツ
ポーランド
イタリア
ドイツ
ドイツ
日記のことも、あの悪夢も、週末には全て忘れてしまおう。
ドイツ
さんざん迷ったが、日記は捨てることにした。 こんなものは存在しちゃいけない もう、日記をつけるのはやめよう
ドイツ
ゴミ箱に一冊のノートが捨てられていた。 捨てるとしたら父上しかいないが、あの秘密主義者が焚書もせずにそのままゴミ箱に入れるはずがない。 嫌な予感はするが、父上が昼寝をしている今、確認しない手はない。
ドイツ
気づけば僕は庭に出て 手に持った二冊とも 燃え盛る炎に投げ込んでいた
ドイツ
少しづつ、僕の心を蝕んでいたものが燃えていく
ドイツ
ドイツ
ドイツ
ゆらゆら揺れる炎。 頭の中でイタリーとポーランの2人が僕に笑いかけている 美しい大切な記憶
ナチス
ドイツ
...案外遅かったな 父上ならすぐにでも気づきそうだが まさかわざとか?
ナチス
ドイツ
どちらにせよ、2人との約束は守れなさそうだ
ドイツ
近くで悲鳴が聞こえた ざわざわと、何やらヒトが集まっているようだ 胸騒ぎが僕を襲う
ナチス
どくん、と心臓が嫌な音を立て 握った手には汗が滲む
父はこちらを見つめていた 読書の時みたいな、穏やかな笑顔で
ナチス
ゆっくりと後ろを指した
振り返った先には、 赤い炎に包まれた 2人の家が在った
無駄に文章多くてすみません 完結です
コメント
2件
ふたつの家ってイタリアとポーランドの家の事表してたりして