私はお父さんが嫌い
お父さん
ゆり、面白いテレビでも見るか!
ゆり
見ない。
お父さん
そうか...。
次の日
お父さん
どっか散歩行くか!
ゆり
むり。今日友達と遊ぶ予定だし。
お父さん
そうか...
楽しんで来てね!
楽しんで来てね!
ゆり
(無視)
お父さん
なんか欲しいものあるなら買うよ
ゆり
いらない。
次の日も次の日も、毎日私は お父さんに冷たく当たっていた。
学校
休み時間に 急に先生に呼び出された
ゆり
先生、どうしました?
先生
ゆりさん...。
お母さんから連絡が入ったの
お母さんから連絡が入ったの
先生
たった今お父さんが病気で亡くなったそうよ...。
ゆり
え!?
先生
学校、早退して病院へ行ってらっしゃい
ゆりはあまりにも急な出来事で 何も言えなかった
病院
ゆり
お父さん!
ゆり
お父さん!目覚ましてよ!
お父さん...
お父さん...
お母さん
ゆり...
お父さんがゆりに言っといてって
言われた言葉があるの
お父さんがゆりに言っといてって
言われた言葉があるの
ゆり
なに?
お母さん
幸せにしてあげれなくてごめんって
その言葉を聞いたゆりは 目からたくさんの涙がこぼれてきた
ゆり
ごめん、お父さん...
ごめん...
ごめん...
その時ゆりは思った
もっとお父さんを 幸せにしてあげたかった
親と楽しめる時は今しかないんです
反抗ばっかりしてたら後から後悔 することになる
人はいつ死ぬか分からない
大切な人を失ったら もう戻れない
だから今を大切に 楽しんで生きて行こう