働木 雅三
俺の名前は働木雅三(はたらき ますぞう)普通のサラリーマンだ。今日も残業をしている。
働木 雅三
ふぅー。疲れたな。
東大 出田郎
お疲れ。仕事終わったか?どうだ?今夜一杯飲みに行かないか?
働木 雅三
こいつの名前は東大 出田郎(とうだいでたろう)俺の同期で仕事ができる奴だ。今日も俺の残業に付き合ってくれているとてもいい奴だ。
働木 雅三
すまない。まだ終わってないんだ。
東大 出田郎
おーい笑。飲みに行こうや。そんなの家でやれるだろ?プレゼン来週だったよな。
働木 雅三
しかし、プレゼン資料は持ち出し禁止じゃ....
東大 出田郎
おいおい笑。真面目かよ。そんなのバレなきゃ問題ないだろ?俺なんか家でやってるさ。
働木 雅三
それもそうだな。この資料、細かい修正をしたいし。
俺はそう言うとパソコンに挿していた本来持ち出し禁止のはずのUSBを鞄に入れて会社を後にした。
俺はそう言うとパソコンに挿していた本来持ち出し禁止のはずのUSBを鞄に入れて会社を後にした。
働木 雅三
俺は同僚の東大と居酒屋へ入り、会社での愚痴を話す。酒を飲んでいるせいか自然と同僚との話が進む。
働木 雅三
でさー、そいつったら。
東大 出田郎
わりぃ、ちとトイレ行くわ。
働木 雅三
おう
働木 雅三
俺はその間にポケットに入れたスマホを手に取る。
上司
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不在着信
働木 雅三
ん?先輩からの不在着信だ。何かあったのだろうか。
働木 雅三
俺は一旦店の外に出て上司に電話をかける。
上司
はい、上司です。
働木 雅三
もしもし、お疲れ様です。働木です。
先程お電話に出れなくてすみません。何かありましたか?
先程お電話に出れなくてすみません。何かありましたか?
上司
いや、大した用事じゃないけど、今回のプレゼン資料、進捗を聞きたくて。
働木 雅三
それなら心配ないですよ。任せておいて下さい。
上司
そっか。君もこの会社入って随分と経つもんね。今回のプロジェクト期待してるよ。
働木 雅三
ありがとうございます。ではまた明日。
上司
おう、気をつけてな。
働木 雅三
ありがとうございます。失礼いたします。
働木 雅三
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通話
05:33
働木 雅三
電話を終わると席には既にトイレに行って戻っていた同僚の東大が待っていた。
東大 出田郎
遅かったな。お前もう○こか??笑
働木 雅三
違うよ笑
東大 出田郎
まさか、下痢ラ豪雨だな!?
働木 雅三
トイレじゃないって笑。上司と電話してた。
東大 出田郎
そうか。上司なんか言ってたか?
働木 雅三
いや、特には。実は今回のプレゼン。かなり重要なんだ。俺としても、かなりのチャンスだと思ってる。
東大 出田郎
そうか。なら頑張らなきゃな。
働木 雅三
俺はふとUSBのことを思い出し、USBを入れた鞄を見る。するとUSBを入れた鞄のファスナーが空いていたのだった。
働木 雅三
俺は急いで他のファスナーを開けてUSBメモリを探すが、そこには確かにいれたはずのUSBメモリが無かったのだった。
俺は一気に酔いが覚めた気がした。
俺は一気に酔いが覚めた気がした。
働木 雅三
自分の慌てた様子を見て酔った同僚が声をかける。
東大 出田郎
おい、どうしたんだ?
探し物か??
探し物か??
働木 雅三
いや、なんでもない....
わりぃ、先帰るわ。
わりぃ、先帰るわ。
東大 出田郎
なんだよ笑。まだこれからだろ?
働木 雅三
止める同僚を後にして俺は慌てて居酒屋を飛び出した。