ある日突然
サイレン的な
ウゥーーーーーー
サイレン的な
脱走者発見脱走者発見
サイレン的な
直ちに捕まえろ
サイレン的な
脱走者発見脱走者発見
サイレン的な
直ちに捕まえろ
白亜(はくあ)
珍しい、
約1年ほど前に聞いたサイレンだ
廊下はバタバタと荒れている
このまま私も逃げたい。
逃げ出したい
白亜(はくあ)
逃げたい
何故か自分はベットから降りていてそのまま窓に近寄った
もうちょい窓と近いと思ってください
白亜(はくあ)
…今なら死んでも飛び降りれる
そんなことを感じた
白亜(はくあ)
誰か見てるかな
白亜(はくあ)
まぁ見てても良いかな。
窓を全開にし、体を乗せた
怖いという感情は手術の方が高かった
よし、行くか。
空の色がとても綺麗。
あぁこのまま消えてなくなりたい。
すると飛び降りたすぐに
サイレン的な
〜号室白亜窓からの脱走
サイレン的な
羽のあるものは直ちに救え
サイレン的な
羽のあるものは直ちに救え
白亜(はくあ)
はや、
もうこんな耳だって尻尾だって能力だって何もいらない
白亜(はくあ)
消えたい。
その言葉を言った直後に
葛葉
バシッ
葛葉先生に捕まった。
白亜(はくあ)
ポロポロ
葛葉
勝手に逃げんな
白亜(はくあ)
ごめんなさい
葛葉side
白亜が脱走するというのはとても珍しかった
なんの事件も起こさない白亜が初めて窓から飛び降りた
珍しいという言葉で頭がいっぱいだった
そうして手を伸ばそうとしたときに
白亜(はくあ)
消えたい。
そんな言葉が聞こえた
葛葉
バシッ
葛葉
勝手に逃げんな
白亜(はくあ)
ごめんなさいポロ
あれ俺。なんでこんな事やってんだ。