— 全体が紅く染まった空の下には
ひとり 、見知らぬ少女が屋上での柵に 寄りかかっていた
私を!
私のことを教えたげよう
なぜか得意げに胸を反らしていた少女は どこか消えてしまいそうで 、綺麗で夕焼けがよく似合っていた
かわいいかわいい女の子!
可愛いと思うのは
いいかもしれませんね笑
勝手に入っちゃダメだよね
そんなのあるんだ
先生に許可得れば
許されます 。
私もちゃんと許可取ったよ
でしたっけ?
で…なに、?
そこは自由なんです
かちゃかちゃ、とカメラを準備する .
シャッター音だけが空に響き渡り . おまけに初めて良い写真が撮れた
ただの趣味ですよ… ?
本当に上手 、!
キミの聞くの忘れてたの
じゃあ他の子に聞き回ろ
『忘れられなくなってしまうと思うから』 なんて言わずに . 俺は
俺の名前いじりそうですし
そう嘘をついた .もちろん嘘笑いで
呼んでくれるし 。
ほんのりあったかいの。
キミの声は
〝おかあさん〟 _ 俺は幼い頃に母と死別した為 父と二人暮らしだ。
優しいんですか。俺の声
初めて言われました
お世辞言われるとは。
ほんとのこと!
どんな声ですか?
ほんわり暖かくて.やさしい
へぇ 、そんな声なんだ… あんま覚えてないケド。
もうひとつあって。
俺のデカさですか ?
へんたい!どすけべ!!
不慣れなだけです
絶対似合うのに。
あるんですか…?タメ口に
敬語で,
あります、?…
こんなイケメン初めて見た
— イケメン . それも初めて言われた
口から出てきますね
夢のまた夢ですし
その子達見る目ないね
よく親に愚痴られます
真顔で言う彼女が また面白くて 、笑いを堪えきれなかった
一緒にいるだけで 楽しい少女 。
いつもヒトリぼっちの カメラ好きな少年 。
このふたりが . 展開していく物語は 一体どんなモノだろうか







