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私は…!!

奏と一緒に、アメリカに行くよ…!!

私の言葉を聞いた奏は、

なんだか、申し訳なさそうに…

眉間にしわを寄せる…。

…え。

…ごめん、それは…

奏が言う前に…奏が言おうと している言葉が…

分かってしまった。

無理だよ…。って…。

…奏、きっと私の心配を してるんだ…!!

…無理じゃないよ!?

私は…!!!

奏を、支えたい。

奏と、ずっと一緒に居たい。

…例えそれが。

しわしわのおばあちゃんになったとしても…。

…だから。

…一緒に、行こう…?

…紫…。

…本当に良いの…?

奏は、まだ眉間にしわを 寄せたまま。

…私は、奏の笑顔が見たい…!

…奏の、誰よりも近い存在で ありたい。

…だから。

この気持ちは、もう…

揺るがない…!

…うん。

私は、ただ…

大切な人の、そばに居たい。

誰よりも、奏が好きだから…。

奏は、恥ずかしそうに 目を泳がせる。

…もう少し…!!!

頑張れ、私…!!!!

…出会った時から。

…この気持ちに変わりはないよ。

…勿論、これからも、ずっと。

だから…!!

…私と結婚して下さい。

私は、奏の手を握る。

誰よりも大好きな人の…

…温かい手。

奏は、目を丸くしたまま…

鳩が豆鉄砲を食ったように。

全く動かない。

…あれ…?

私…。

なんか、変な事 言っちゃった…?

あ…。

そうだ、私…。

逆プロポーズしちゃった…?

あの日から、一週間後。

私は_。

ねえ、奏!!!

外見て!!!

すっごい!!!!

私達…。

空を飛んでる…!!!!

飛行機に乗っている 途中だった。

私はさっきから、 ワクワクが止まらない。

まるで無邪気な子供のよう。

新しい出会い。

新生活への期待。

それらの不安は…

不思議と全くなくて。

これは…。

奏と一緒だから…かな?

…ははっ!!!

そうだね…!!!

…っていうかさ!!

…紫がこんなにはしゃいでるのってさ〜!!

久しぶりじゃない?

…そうかな?

…そうだよ!!

そう言う奏も、 なんだかんだ言って…。

嬉しそう…?

そんな、私達の薬指に はめられた、夫婦の証は…。

きらきらと輝く。

これからも、ずっと…。

突然、奏が真剣な顔で 私を見つめる。

ねえ、紫。

…伝えたいことが…あるんだ。

…紫。

俺を選んでくれて、ありがとう。

俺を好きで居てくれて、ありがとう。

…え?

どうしちゃったの!?急に!?

…俺さ。

紫は、他の人を選ぶと思ってた。

…だけど。

紫は、俺を選んでくれた。

俺を、幸せにしてくれた。

いやいや、そんな大袈裟な…

大袈裟な、なんて言いながらも

…嬉しかった。

奏がくれたどの言葉も…

…大袈裟じゃない。

…紫は…。

俺の…。

…全てを受け入れてくれた。

…だから。

…次は、俺が紫を幸せにする番…。

…プロポーズは、先に言われちゃったけど…。

それだけは…。

…約束する。

…そっか…!!

うん!!

約束、しよっか!!!

私と奏の小指を絡ませる。

なんか…。

ロマンチックだな…。

上空での約束、だなんて。

こんな風に笑い合った日々は。

いつか…

私達の思い出になる日が 来るのかな?

そして…。

halo!!Mom.

I'm home.

…凄い。

奏…。

英語がペラペラだ…!!!

奏のお母さん

hey!!

青色の透き通るような目。

優しさが目に見えるような 白髪の女性…。

そう…。

奏のお母さん…!!!

奏のお母さんは、

松葉杖をついて…。

ゆっくりと、歩いてくる。

どうしよう…。

私…。

英語、あんまり話せない…!?

あ、えっと…。

hello.

奏のお母さん

hello!!!

奏のお母さん

奏のお母さん

who is that gihr?

…はあ。

なんで母さん英語なの!?

紫は、日本人だから!!!

奏のお母さん

奏のお母さん

あら、そうなの?

奏のお母さん

うふふ、ごめんね?

奏のお母さん

貴方、とっても綺麗で…。

奏のお母さん

てっきり、アメリカの方だと思っちゃった!!

え…!?

日本語、話せたんだ…!?

あー、それより。

こちら、紫。

将来、俺の…。

妻になる人。

「妻」という言葉に、

私はドキッと鼓動を鳴らす。

…その言葉が。

途轍もなく嬉しくて。

そうだ…。

今日から、私…。

奏の妻に、なるんだ…!!

こ、ここここ、こんにちはっ!

奏のお母さん

奏から聞いているわ。

奏のお母さん

貴方が、どれほど素敵な女性か。

奏のお母さん

そして…。

奏のお母さん

奏のお母さん

奏が、どれほど貴方を愛しているか。

…そ、そんな…。

…い、いえっ!!

私も奏に負けないぐらい…!

奏を愛しています…!!!

奏のお母さん

うふふっ…!!

奏のお母さん

…思った通り。

奏のお母さん

素敵な方ね。

奏のお母さん

これから、宜しくね!!

…はい…!!

こうして私は。

慣れないアメリカ生活を スタートしたのでした…!!

ねえ、奏。

これから、私たちには。

どんな事が待ってるのかな?

嬉しい事、楽しい事。

それだけじゃない。

大変な事、辛い事。

そんな事も、全て。

2人で、分かち合おう。

大丈夫。

私達なら、きっと。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

27

ユーザー

ご馳走様でした!!今回も凄く胸きゅんでした‪w少し寂しいですが、新連載を楽しみにしていますね!!

ユーザー

最終話最高だよぉ……(´;ω;`)←感動w 奏くんのお母さん、日本語喋れたのねwうちにも英語教えて欲しいわ……www 紫ちゃん!奏くん!お幸せに!!

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