紫
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私の言葉を聞いた奏は、
なんだか、申し訳なさそうに…
眉間にしわを寄せる…。
奏
奏
奏
奏が言う前に…奏が言おうと している言葉が…
分かってしまった。
無理だよ…。って…。
…奏、きっと私の心配を してるんだ…!!
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奏
奏
奏
奏は、まだ眉間にしわを 寄せたまま。
…私は、奏の笑顔が見たい…!
…奏の、誰よりも近い存在で ありたい。
…だから。
この気持ちは、もう…
揺るがない…!
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奏は、恥ずかしそうに 目を泳がせる。
…もう少し…!!!
頑張れ、私…!!!!
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私は、奏の手を握る。
誰よりも大好きな人の…
…温かい手。
奏は、目を丸くしたまま…
鳩が豆鉄砲を食ったように。
全く動かない。
…あれ…?
私…。
なんか、変な事 言っちゃった…?
あ…。
そうだ、私…。
逆プロポーズしちゃった…?
あの日から、一週間後。
私は_。
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飛行機に乗っている 途中だった。
私はさっきから、 ワクワクが止まらない。
まるで無邪気な子供のよう。
新しい出会い。
新生活への期待。
それらの不安は…
不思議と全くなくて。
これは…。
奏と一緒だから…かな?
奏
奏
奏
奏
奏
紫
紫
奏
そう言う奏も、 なんだかんだ言って…。
嬉しそう…?
そんな、私達の薬指に はめられた、夫婦の証は…。
きらきらと輝く。
これからも、ずっと…。
突然、奏が真剣な顔で 私を見つめる。
奏
奏
奏
奏
奏
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奏
奏
奏
奏
奏
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大袈裟な、なんて言いながらも
…嬉しかった。
奏がくれたどの言葉も…
奏
奏
奏
奏
奏
奏
奏
奏
奏
奏
奏
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私と奏の小指を絡ませる。
なんか…。
ロマンチックだな…。
上空での約束、だなんて。
こんな風に笑い合った日々は。
いつか…
私達の思い出になる日が 来るのかな?
そして…。
奏
奏
…凄い。
奏…。
英語がペラペラだ…!!!
奏のお母さん
青色の透き通るような目。
優しさが目に見えるような 白髪の女性…。
そう…。
奏のお母さん…!!!
奏のお母さんは、
松葉杖をついて…。
ゆっくりと、歩いてくる。
どうしよう…。
私…。
英語、あんまり話せない…!?
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奏のお母さん
奏のお母さん
奏のお母さん
奏
奏
奏
奏
奏のお母さん
奏のお母さん
奏のお母さん
奏のお母さん
奏のお母さん
え…!?
日本語、話せたんだ…!?
奏
奏
奏
奏
「妻」という言葉に、
私はドキッと鼓動を鳴らす。
…その言葉が。
途轍もなく嬉しくて。
そうだ…。
今日から、私…。
奏の妻に、なるんだ…!!
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奏のお母さん
奏のお母さん
奏のお母さん
奏のお母さん
奏のお母さん
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奏のお母さん
奏のお母さん
奏のお母さん
奏のお母さん
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こうして私は。
慣れないアメリカ生活を スタートしたのでした…!!
ねえ、奏。
これから、私たちには。
どんな事が待ってるのかな?
嬉しい事、楽しい事。
それだけじゃない。
大変な事、辛い事。
そんな事も、全て。
2人で、分かち合おう。
大丈夫。
私達なら、きっと。
コメント
27件
ご馳走様でした!!今回も凄く胸きゅんでしたw少し寂しいですが、新連載を楽しみにしていますね!!
最終話最高だよぉ……(´;ω;`)←感動w 奏くんのお母さん、日本語喋れたのねwうちにも英語教えて欲しいわ……www 紫ちゃん!奏くん!お幸せに!!