春原瑚珀
…何で?

稲荷ほとけ
なんか、ないちゃんが話したいんだって!琥珀ちゃんのこと気に入ったみたいだよ~

気に入った?話したいって何を…?
そう考えていると、手首を掴まれた。
有栖初兎
ま、とにかくついてきて!

春原瑚珀
えっ、ちょっと!

抵抗しても引きずられるので、仕方なくついていく。
有栖さん達は階段を降りて一階へ行き、大きくて豪華な扉の前で止まった。
大神りうら
ここが生徒会室。ないくーん、連れて来たよー!

乾ないこ
ありがと。ようこそ生徒会へ!俺は生徒会長の乾ないこ。よろしくね、春原瑚珀さん

猫宮いふ
あー!やっと来た!俺は猫宮いふ。生徒副会長やってんで!

獅子尾悠佑
おい、いきなりいったらびっくりするやろ。ごめんな春原さん。俺は獅子尾悠佑。よろしくな!

自己紹介の嵐。情報量が多すぎる。
てか、何でこんなに馴れ馴れしいの?何の用なの?
春原瑚珀
…何の用ですか

乾ないこ
とげとげしいなあw

春原瑚珀
いきなり連れてこられて、にこにこは出来ないでしょう

乾ないこ
ふふっ、ほんとに面白いな。まあいいや。えっとね、俺らは春原さんに頼みがあって来てもらったんだ

春原瑚珀
はぁ…何ですか?

乾ないこ
俺らの友達になって、生徒会に入ってほしい!

…は?
友達?生徒会?意味が分からない。
私、結構評判悪いけど、何で?
ともかく、受け入れるという選択肢はないな。
春原瑚珀
嫌です

獅子尾悠佑
ほらー、だから断られるって言ったやろ!

稲荷ほとけ
えー!何で!友達なってよ!

春原瑚珀
何で私が友達にならなきゃいけないんですか?

有栖初兎
まぁ、急に言われても分からんよな。春原さんが屋上から帰った後、俺ら話し合ったんよ

猫宮いふ
なあ、今の…

稲荷ほとけ
僕らが話してた「新メンバー」にぴったりじゃない!?

有栖初兎
うんうん!俺もそう思った!俺らに媚売らんし、俺らの事好きにならなそうやし!

乾ないこ
確かに…いいかもね

大神りうら
誘おうよ!

獅子尾悠佑
でもあの感じやと断られんで

稲荷ほとけ
でもとりあえず誘お!

乾ないこ
そうやな

有栖初兎
…って会話があったんよ

そんなこと言われても…
私はもう誰とも友達にはならないし、誰とも仲良くしない。
もう、「あんなこと」になるのは嫌だから。
九月なこ
終わりです!全員出せて良かった~!!
