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余命わずか

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余命わずか

4 - 余命わずか

♥

530

2021年07月16日

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sakura

あの、これ絶対長引くのでもうバンバンストーリー出していきます((

sakura

ちょこちょこやってたら絶対終わらない気がする((

sakura

それと、今回のお話自体は短くて50タップくらいしかないんですけど、ひとつの吹き出しにめちゃめちゃ沢山書いてあるので((
のんびり読んでください((

sakura

では٩(.^∀^.)งLet's go

sakura

地雷バイバイ
キャラ崩壊⚠️
アンチもやめてね(;_;)

数日後

僕は残りの時間をどう過ごすのか伝えるために、家族3人を病室に呼び寄せた

お父さん

………

お母さん

………

お姉ちゃん

………

(僕のせいでそんな顔させてごめんなさい…でももう、終わらせるから…)

僕、延命治療はしたくない

僕の言葉を聞いて、みんなが弾かれたように顔をあげる

お父さん

なっ、何を……!

残り少ない時間を辛い治療に耐えながら過ごすなんて、嫌だ

最後くらいは薬に苦しめられたくない。これから歩むはずだった人生を生きたい。…だからお願いがあるんだ

……県外で、一人暮らしをしながら高校に通わせて欲しいです

お母さん

………っ、こ、こんな時に、バカな冗談はやめてちょうだい!

病室だよ、トーン落として

お母さん

だって……!

冗談でこんなこと言ったりしない。僕は本気だよ

(まあ、そうだよね。いきなりこんなこと言われたって、理解できないよね)

中学を卒業したらほとんどの子は高校に行くんでしょ?お姉ちゃんもそうだったし

なのに、せっかく高校に入れたと思ったのに、病気のせいで1回も行けなくて

普通に学校に行って授業を受けて…そういう何気ないことが幸せだったって…今なら分かるよ

お母さん

青…

だからさ。どうしてももう1回、普通の男子だった頃と同じように、学校に通いたいって思った

お姉ちゃん

……っポロポロ

お父さん

………お前が高校に通いたいという気持ちは、よくわかった

お母さん

あ、あなた……!?

お父さん

でも、なんで県外なんだ?家から通える範囲にも、高校は沢山あるだろ

誰も、僕を知らないところに行きたい

お母さん

え……?

お姉ちゃん

どういうこと…?

僕ね、自分で言っちゃうけど、学校の中では結構有名なんだよ。大会を勝ち上がってく男バスの中でも、すっごく上手かったんだから!

お母さん

青……

そんなやつがさ、いきなり学校に来るなんて、怪しいじゃん。何かあるって、みんな勘ぐるに決まってる

家から通える高校はあるけど、同じ中学の子が進学してるかもしれないでしょ?そしたら、僕がずっと休んでたことが広まっちゃうかもしれない

お母さん

それは…

それに、同じ中学の子がいなかったとしても、友達の友達とか…このあたりの学校だったらいくらでも繋がれる

お母さん

だからって、一人暮らしなんてしなくても……

(そうだよね。言っちゃえば、家族全員で引っ越すことだってできる。余命わずかの息子を、1人で生活させたりはしないよね)

(だから、ここからが1番大事)

僕、末っ子でしょ。お姉ちゃんとは年もちょっと離れてるし、3人にはずっと甘やかしてもらってたなーって思うんだ

だから、身の回りのことを全部しなくちゃいけない環境に自分を置きたい。最後くらいは、自分の足で立ってみたい

(お父さんもお母さんもお姉ちゃんも、そんなに顔をくしゃくしゃにして泣かないでよ…)

今まで、いっぱいワガママ言ってごめんなさい。でも……これで最後にするから

お願いします。僕の願いを……叶えてください

深く頭を下げて望んだ願いは、最終的に聞き入れられた

この時伝えたことは全て本心

でも言わなかったことが2つある

1つ目は、一人暮らしを望んだもう一つの理由。 家族に、僕の死を受け入れる準備をして欲しい。僕のいない生活に慣れて、本当にいなくなった時の悲しみが軽減されればいい

2つ目は、高校では極力1人でいるつもりだということ。 普通の男子として過ごしたかったけど、病気が発覚する前と全て同じってわけにもいかない

きっと僕は、これを家族に言うことはないと思う…

4月

住む家と行く学校を決めて、ウィッグを被らなくても外を歩ける程度に髪も伸びた

(友達なんて作らない。周りの子との接点は最小限にして、気づかれないように消えよう)

そう決めて、僕は今までとは違う学校で高校2年生へと進学した

残された時間は、あとわずか

sakura

過去エピソード終了!

sakura

次からやっと桃くん出てくる!かも?

sakura

じゃ、おつさくー!!

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コメント

1

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