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姫は毎晩〈ちいさなしあわせ日記〉をつけていました。
部屋の窓からみえるおほしさまをみて、
その日にあった、ほんのちょっとのしあわせを
おほしさまの煌きと較べて、微笑っていました。
次にひばなに会えるのは、半月後
愉しみだなぁ、
すごく、すごく
…………
……きっと、
きっと姫なら、愉しめるよ
姫
姫
姫
ひばなはきっと
なあんにも、哀しんでなんていないよね
姫
"カシャ"
ふふ
きっと、よろこんでくれるはず
姫
ひばな
姫
ひばな
姫
姫
姫
姫
ひばな
姫
姫
姫
姫はあと何回お空を見上げて、
あと何回、
ひばながいるとおくのとおくまで、
照らしてあげることができるんだろうね。
今日も姫から、写真が送られてきた。
明瞭すぎる月、
碧黒く澄んだ夜空。
私の瞳に映ったことがないそれらは、
とても特別なものにみえた。
ひばな
姫
ひばな
姫
姫
姫
姫
まただ。
また姫が、
笑っている。
それも、悍ましく幸せそうに。
ひばな
ひばな
ひばな
ひばな
ひばな
ひばな
ひばな
ひばな
姫
姫
姫
知らない言語を上手く操る姫は、
私の知らない、
ずっとずっと遠くの異国に居て、
ずっとずっとひとりで、
遠くで笑っているように見えていた。