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湊さんが家を空けて

3日目の夜

自宅にて

シン

……湊さん、俺寂しいです。(独り言)

シン

……早く、帰ってきてくださいよ。

シン

……湊さん。

なぜ、こんなことになっているかというと

ー遡ること1ヵ月前ー

シン

……湊さん、

シン

それどうしても行かないとダメなんですか?(可愛い顔で媚びる)

湊さん

……ほんとお前はしつこいな。

湊さん

……そんな顔して引き留めようと

湊さん

町内会の人たちとの3泊4日の旅行、

湊さん

俺は行くからな!

シン

何でですか!

湊さん

俺にも付き合いってもんがあんの。

シン

……(ふくれっ面)

湊さん

一緒に行く人たちは、

湊さん

昔から世話になってる人ばっかりで

湊さん

俺はほんとに感謝してんの。

湊さん

今までの感謝と労いの意味合いも込めて

湊さん

今回の旅行は絶対行くから!

湊さん

お前が何回駄々こねようと

湊さん

これは決定事項です!

シン

……必修の研修さえなければ、

シン

……俺も一緒に行きたかったのに。

湊さん

シンちゃんは学生なんだから、

湊さん

学業を優先しなさい。(シンにデコピンをする)

シン

……ッ(ムスッとした顔でおでこを押さえる)

シン

……分かりました。

シン

……lineにはちゃんと返事してくださいよ。

湊さん

……分かったよ、ちゃんとするから。

ー回想終了ー

シン

って言ってたのに。

シン

……はぁ(既読のつかない大量のlineを眺めながら)

シン

……湊さん、今何してるかな。

シン

……温泉とか入ってたりして。

シン

……湊さんと温泉、
(湊さんと温泉でイチャイチャする姿を思い浮かべながら)

シン

……一緒に入りたかったなぁ。

シン

……ダメだ、

シン

……湊さんのことばっかり頭に浮かんで。

シン

……今日で研修も終わったし、

シン

もう、飲まねぇとやってられねぇよ。

シン

(いつもは湊さんが飲みすぎないか心配で)

シン

(あんまり飲まないけど)

シン

(今日くらい、いいよな)

プシュッ

シン

……ゴクゴクゴクゴク

シン

……はぁ、

シン

……早く会いたいです、湊さん。
(テーブルに突っ伏して、切なげな声で)

それからしばらく飲み続けて

シン

(……一人でいるから、湊さんのことばかり考えるんだ)

シン

(……あいつでも呼ぶか。)

シン

通話終了

通話
00:00

明日香

……もしもし、シン?

明日香

珍しいな、お前が電話かけてくるなんて。

シン

は~な~ぶ~さ~

シン

おれ~、み~な~と~さんが~

シン

い~な~く~て~

シン

さびし~んだ~よ~

明日香

……お前、酔ってんだろ。

シン

酔ってねぇ~よ

明日香

……(いや、絶対酔ってるし。)

明日香

親父も旅行行ってけど、

明日香

明日には帰ってくるだろ。

明日香

今日はもう寝ろよ、お前。

シン

む~り~

シン

み~な~と~さんのこ~と~

シン

か~ん~が~え~ると~

シン

ねむれ~ねぇ~んだ~よ~

明日香

……(こいつ酔いすぎだろ)

明日香

(ちょっと心配だし、様子でも見に行くか。)

明日香

……はぁ、少し話聞いてやるから

明日香

ちょっと待ってろ。

シン

……まってる~。

それからしばらくして

明日香がやってきて

明日香

大丈夫かシン?

シン

……だいじょ~ぶじゃ~な~い~。

明日香

……お前、酒クサッ

明日香

……(テーブルの上に転がる大量の空き缶を眺めて)

明日香

……はぁ、お前飲み過ぎ。

明日香

……これ、晃さんにバレたら怒られるやつだろ。

シン

みなとさんが~かえって~くるまえに~

シン

かたづける~から~いいんだよ~。

明日香

やっぱ、今日はもう寝ろよ。

シン

……はなしき~いてくれるんじゃ~

シン

なかったのかよ~

明日香

いくらでも聞いてやるよ

明日香

お前が正気の時に。

明日香

……だから、今日はもう寝ような。
(立ち上がらせるために手を差し出す)

シン

こども~あつかい~すんな~。(明日香の手を払う)

明日香

あぁ、もう。めんどくせぇ。

明日香

ほら立て、ベッドまで連れてってやるから
(シンに肩を貸す)

明日香

……行くぞ。(シンを立ち上がらせる)

酔いのせいか、俺の足はもつれて

明日香の上に倒れこむ

バタッ

明日香

……ッ、痛ったいなぁ。

明日香

……お前何してんだよ!

明日香

早くどけ!

そのとき

ガチャッ

玄関の方から音がして

明日香

(えっ?)

明日香

(もしかして晃さん帰ってきた!?)

明日香

(……この状況、晃さんに見られたらマズいだろ)

明日香

シン!早く!

湊さん

ただいま、シン

湊さん

湊さん帰ってきたぞ。

湊さん

お土産もちゃんとあるから

湊さん

……な。(シンが明日香を押し倒している姿が目に入る)

湊さん

……シン、お前何してんの?

今まで聞いたこともない

冷え切った湊さんの声が

しんと静まり返った部屋に響く

明日香

あ、晃さん!

明日香は俺を突き飛ばして

距離をとると

明日香

俺とシンの間には、

明日香

ほんとーに何にもないから!

明日香

今日のシンは飲み過ぎだなって思って

明日香

ベッドに連れて行こうとしたら

明日香

シンが足をもつれさせて……

明日香

ただ、

明日香

ただそれだけだから!

湊さん

……

シン

俺が英に、そんな気起こすわけないじゃないですか!

シン

俺が生涯好きなのは、湊晃

シン

……あんただけなんです。

シン

……信じてもらえないかもしれませんけど(俯く)

重すぎる沈黙の中

湊さんの鋭い視線が俺に突き刺さる

湊さん

……明日香、

湊さん

悪(わり)ぃけど今日は、

湊さん

もう帰ってくんない?

湊さん

シンと2人っきりで話したいことがあるから。

明日香

うん。

明日香

俺もそろそろ帰ろうかなって

明日香

思ってたところだったんだ。

明日香

じゃあ、またね

明日香

晃さん、……シン。

湊さん

気を付けて帰ってな。

明日香

うん。

明日香が帰ってから

湊さん

……お前が寂しい、会いたいって

湊さん

大量にline送ってくるから

湊さん

みんなより早く帰ってきてみれば……

湊さん

お前は、明日香のこと押し倒してるし……

シン

あれは!

シン

ほんとうに事故みたいなもので……

湊さん

……明日香もそう言ってたし、

湊さん

お前、めちゃくちゃ酒臭(くせ)ぇし

湊さん

……本当なんだろうけど。

湊さん

……シン、

湊さん

……お前にはお仕置きが必要みてぇだな。

シン

えっ、湊さん!?

俺は強引に

湊さんに手首をつかまれると

湊さん

……ベッドに行くぞ。

シン

……お誘いですか?

湊さん

そうだよ!

湊さん

……お前の好きにはさせてやらねぇけどな。

寝室に到着すると

湊さんに押し倒されて

着ていたTシャツを脱がされ

そのTシャツで手首をひとまとめにされる

シン

……湊さん!?

シン

……あの、これ

湊さん

今日はお前、俺に触るの禁止!

シン

……俺、湊さんに触りたいです。

湊さん

お前が好き勝手できるようじゃ

湊さん

お仕置きになんねぇだろうが。

シン

……みなとさ~ん

湊さんはそういうと

俺のズボンを下着ごと

乱暴に引きずりおろして

ペチャッ

俺のを舐め始めて

シン

(えっ!?)

シン

(……ほんとうにこれ、湊さん?)

シン

(……夢じゃないよね)

シン

……みなとさん、……ッ

シン

きもちイぃ……です。

湊さん

……だったら早く立たせろ!

シン

(……怒られてるはずなのに)

シン

(……初めて見る湊さんに)

シン

(……俺、興奮してる)

それから

俺の準備が完了すると

湊さんは俺の上に乗ってきて……

シン

……ッ、湊さん

シン

……はげしぃ……です。

シン

(……いつも俺の上にいるときは)

シン

(……もっと恥ずかしそうにしてるのに)

シン

(今日は……)

湊さん

……まだ、

湊さん

……ッン、イクなよォ……。

シン

ッ……俺、もぅ。……ィキそう

湊さん

……だめ。

イキそうになる度に

何度も焦らされて

シン

……みなと……さンッ、……おね……がいッ

シン

……もぅ、……ッ、……ガマンッ、……できなぃ

シン

……ィカせてッ、……みなと……さんッの、……ナカで……

シン

……ッ、おねがぃ……します……。

泣きそうな表情を浮かべた湊さんが

俺の胸もとにしなだれかかってきて

湊さん

……いくら相手が明日香だろうと

湊さん

……あんな姿見せられて、

湊さん

俺が何とも思わないわけねぇだろ!
(シンの胸もとをグーで軽く叩く)

湊さん

……俺にはいつも、

湊さん

飲み過ぎるなっていうくせに

湊さん

……お前が飲み過ぎて

湊さん

隙作ってんじゃねよ!

湊さん

……バカ。(シンの胸もとに頭をすりすり)

シン

…湊さんに会えないのが寂しすぎて

湊さん

(顔をあげてシンの方を見る)

シン

…飲み過ぎました。

シン

……すみません。

シン

……俺、もう

シン

湊さんがいない時は、飲みませんから

シン

……これ、外してもらえませんか?
(ひとまとめにされた腕を少し動かす)

湊さん

……

シン

……俺、

シン

……今、湊さんのこと抱きしめたいです

シン

……だめですか?

湊さん

……分かったよ、(体を起こして)

湊さん

……外してやるから

俺はひとまとめにされている腕を

胸もとに下ろす

俺の手の自由を奪っていたTシャツが

外されるや否や

ギュッ

湊さんを抱きしてめて

湊さん

!?

湊さん

ちょっ、お前、まっ

チュッ

キスをして

湊さん

……ッ……ンッ、……ぁアッ

しばらく経って

湊さんに引きはがされ

湊さん

……お前、抱きしめるだけじゃなかったのかよ!

シン

俺は抱きしめるだけなんて

シン

言ってないじゃないですか。

湊さん

……お前、騙したのか。

シン

騙してないですよ。

シン

言わなかっただけです!

湊さん

それを騙すって言うんだよ!

シン

クスッ

湊さん

クスッ

俺たちは笑いあって

それから

俺は湊さんの頬に片手を伸ばす

シン

……湊さん、

シン

俺、余裕あり気に俺を誘惑してくる湊さんも

シン

……好きなんですけど。

シン

やっぱり、

シン

目を潤ませながら

シン

もっとしてって

シン

俺に抱き着いてくる

シン

いつもの可愛い湊さんが見たいです。

湊さん

はぁあ、お前何言って

湊さん

お、俺は旅行から帰ってきて疲れてるから。

湊さん

そ、それはまた今度な。

そういって逃げようとする湊さんを

俺は組み敷いて

湊さん

ちょっと、シンちゃん!?

シン

……いいですよ、

シン

湊さんは横になっているだけで

シン

……あとは、俺が頑張りますから(笑顔で)

湊さん

(……その笑顔、満足するまで離してくれないやつ)

湊さん

ちょっ、まっ、……ぁア゙ッ

シン

……かわいい、湊さん。

俺たちの夜は更けていくのでした。

ー翌朝ー

湊さん

ぉはよう、シン

シン

おはようございます、湊さん。

シン

朝食できてますよ。

湊さん

ありがとな、食べるよ。

湊さん

いただきます。

シン

いただきます。

ー朝食後ー

湊さん

シン、これお土産。

湊さんからのお土産は

やっぱり

シン

……(なんだよ、このTシャツ)

湊さん

かわいいだろ、それ。

湊さん

前に買ったTシャツの新作出ててさ

湊さん

つい買っちまったんだよ。

シン

……

湊さん

なんだよ!気に入られねぇのか!

シン

……いえ、ありがとうございます。

シン

(……正直、湊さんのセンスは分からない)

シン

(……takoyakiとかSOBAとか)

シン

(書いてあるTシャツ着てることあるし)

シン

(……食べ物が好きってこと?)

シン

(でも、これだけは言える)

シン

これ、大切にしますね

湊さん

……お、おう。

シン

(また1つ、俺の宝物が増えたということ)

シン

俺、そろそろ大学行かないと

チュッ

シン

行ってきます。

湊さん

……(唇を手で押さえる)

大学に登校中

シン

(……湊さんがいる、それだけで俺は本当に幸せだ)

シン

(今日はバイトもないし)

シン

(久しぶりにアジフライでも作ろうかな)

シン

(……喜んでくれるかな?湊さん。)

シン

(……この幸せな日常を守りたい)

シン

(……早く、湊さんに頼ってもらえるような大人になりたい)

シン

(……そのために、まず医師免許試験に1回で合格する!)

そう決意を新たにした

俺なのでした。

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