僕はこれから自殺する。
これはただの事実であり、それ以下でも以上でも無い。
勿論その理由はありきたりな「学校でのいじめ」であり、
更に言うと「親の形見を壊された」からである。
つい先日までは、脳内ガキ共の言いなりになんかなってたまるもんかと意気込んでいたが、
形見の腕時計を壊された程度でこのざまだ。
全く、我ながら笑えもしない。
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
俺は少し震える手を、目の前の縄に伸ばす。
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
少女
少女
俺は縄を首にかけようとしていた手を止める。
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
少女
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
少女
少女
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
少女
少女
求依 京–モトヨリ キョウ–
この森には似合わない…
花が綻ぶ様に笑う少女を怒鳴りつける。
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
少女
少女
少女はそれを気にも留めず、先程は違いこちらを嘲るように笑う。
正直に言って気味が悪い。
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
少女
少女
求依 京–モトヨリ キョウ–
少女
笑う嗤う哂う
馬鹿にするように、透かしているかのように、そして……
心底、愛おしそうに。
少女
少女
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
昨日あの「流れ星」とかいう巫山戯たガキに出会い、
興醒めして家に帰ってきた所なのだが……
少女
少女
少女
この通り、コイツが何故か俺の本棚を勝手に漁っていたのである。
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
そんな俺の決心を前にしても、少女の瞳は全く揺らがず、
俺を強く見つめ返す。
少女
少女
それからは本当に意味が分からなかった。
風邪を偽って薬物中毒で死のうとしても。
トイレで鍵をかけて首吊りしようとしても。
誰も寄り付かない流れの早い川で入水自殺しようとしても。
必ず振り向くと「流れ星」が居て、台無しにしてくれたものだ。
それだけでなく、俺に馴れ合おうとしたのか手料理を作ってきたり、
それがクッソ不味かったり、
アイツのおねだりに負けて遊園地に行ったり、
お化け屋敷に連れて行かれたり、
気づいたら、お互い名前で呼ぶようにまでなっていた。
本当に邪魔で邪魔で邪魔で……
ほんの少しだけ楽しい時間だった。
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
「流れ星」に、睡眠薬を飲ませてきた。
これで邪魔も入らないだろう。
これでようやく死ねる。
最後は親と同じ、交通事故で……
少女
求依 京–モトヨリ キョウ–
丁度曲がってきたトラックに轢かれようと、飛び出した瞬間。
俺は思いっきり前に突き飛ばされる。
その数秒後に、倒れ込んだ俺の耳に鈍い音が響いた。
求依 京–モトヨリ キョウ–
俺はしたくもない嫌な想像を振り払い、起き上がろうとする。
ぴちゃん。
雨も降っていないのに、水溜まりに足を突っ込んでしまったような感覚。
求依 京–モトヨリ キョウ–
そして目の前には。
求依 京–モトヨリ キョウ–
車に轢かれ、血溜まりの中に沈む流れ星の姿だった。
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
周りが救急車を呼べと騒ぐ中、俺はどう見ても致命傷を負っている流れ星に縋り付く。
求依 京–モトヨリ キョウ–
少女
少女
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
少女
少女
少女
求依 京–モトヨリ キョウ–
求依 京–モトヨリ キョウ–
少女
少女
少女
━━ 私はただの、あの日星に願う貴方に恋をした1人の少女なんですよ 。 ━━
俺の流れ星はそう静かに呟き、瞼をゆっくりと閉じる。
俺と流れ星……1人の少女の上は夜空で、流れ星が1つ、煌めいていった。
コメント
9件
遅くなってしまいすみません🙇♂️😖 参加ありがとうございます!! とても感動する作品でした。 改めて参加ありがとうございます✨✨
(´;ω;`)←
(ノ `・∀・)ノ゙ オオオオォ♪゙ 凄い!最高っす!先輩☆°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝