k n
k n
俺の服も赤に塗れ 液体が滴っている
s m
k n
先程まで強く痛んでいたはずなのに
どうしてだか今は虚しさで いっぱいになっていた
s m
s m は食堂をあとにした
k n
k n
悲惨で
目を向けたくなくなる
k n
疲れてしまった
俺のやっていることは 人形遊びにすぎない
使い物にならなくなったら
また新しいものを拾って
それを何度も繰り返す
人生
上手くいかないことばかりで
『不幸』と思ってしまうのは道理
俺は不幸者
s m
救急セットを抱え静かな部屋に 声を響かせる
k n
s m
椅子に座って向き合い応急処置をした
その時間は2人とも黙り込んでいた
s m
k n
医療についての知識はほとんどないので いいのかはわからなかった
k n
k n
紫色の瞳がこちらを向く
k n
k n
この
人生という物語に
終止符を打つ
s m
最初から物語なんてなかったかのように
俺たちは姿を消す
そして
言葉
色が
全て白紙へと戻る
木々に炎を上げさせ
周りに広がっていく様を見つめた
時期にこの屋敷も
生きた証も
消え去るのだろう
炎が屋敷まで到達した時
俺らは最上階から飛び降り 炎に身を包む
k n
透き通った雫を落とし
口角を上げている
s m
共に過ごした時間は短く
俺は従っていただけ
k n
k n
k n
k n
k n
k n
k n
不思議なものだ
心がふわふわとする
感謝とは温かいのか
人とはこんなにも美しいのか
笑顔とは切ないものなのか
近づく 死 を前に
初めての感情ばかりで
胸が熱くなった
そもそも感情はなかったはず
俺は 無 だった
k n
k n
k n
涙声で懇願する
俺は初めて彼と会った時の あの優しい笑顔を真似て話す
s m
s m
s m
s m
s m
s m
s m
s m
s m
s m
k n は目を閉じて優しい声色で言った
k n
s m
k n
こちらへと誘うように 炎は揺れ動いている
s m
自然と横に立つ彼と 手を握り合った
互いの顔を見つめ 息を合わせ
地から足を離した
猛スピードで落下していくのに
多くの記憶が蘇ってくる
『離...し"て " ッ...!!』
と 怯えた声
『じさつなんて...』
醜く裂かれていた身
『泣いてるの?』
ナイフを向ける狂気の香り
『友達な"んかじゃ"ない" ッ…!!』
信じたくなかった 真っ直ぐな瞳
『はい』
本当に聞いているのか分からないほど 繰り返された返事
k n
死者は決して生き返らない
この死は俺なりの償い方だ
後悔しても変えることなどできない
生きる者だけに与えられた選択
いつだってそう
俺から人が離れていく
小さい頃から変わってない
傷と痣まみれで
俺よりも大丈夫ではなかった人
名前も知らない子の言葉を
信じ続けてきた
弱肉強食こそが
世界の中心
コメント
3件
この作品を作った人は天才ですね、。完結おめでたいです、!✨バッドエンドのようでみんながみんななりの死を表しているのがいいです、笑!
ふぉぉぉぉああああッッ... 最期は全て白紙に戻る...。。。 よきすぎる😭😭🫶🏻🫶🏻💕 是非とも幸せな人生に生まれ変わってくださいな...💞
通知来た瞬間に見ましたぁ! この作品大好きなんですよぉっ!!