うり
うり
うり
えと
彼女が25歳の誕生日を迎える前の日に プロポーズをした。
彼女も幸せそうに頷いていた。
彼女の誕生日の日には婚約指輪を 渡そうと決めていた。
俺と彼女は、当日ディナーに 行く為に駅まで歩いていた。
ちょっと奮発してホテルのディナー レストランを予約していたので、
その時サプライズで渡そうと思っていた。
えと
えと
申し訳なさそうに、でも嬉しそうに彼女が笑った瞬間、
横にいた彼女が俺の 目の前で宙に浮いていた。
後ろから暴走してきた車にはねられて 吹っ飛ばされてしまったのだ
もうあれから何年たった事だろうか
あの時の光景は今もスローモーションで 焼き付いている。
ざわざわっ大丈夫ですかっ!?
どうした?💦ざわざわっ
彼女はまだ息があり、俺は必死に叫んだ。
うり
泣きながら、恐怖で震えながら なすすべもない俺をずっと恨んだ…
えと
今もずっと後悔していた。俺がっ俺が 車道側を歩いていれば……と
渡せなかった婚約指輪を 俺はずっと持っている。
死ぬまできっと彼女の事を思う事だろう。
俺は………
彼女が大好きだったから。
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