一度フリーズした頭を無理矢理稼働させ、にこにこと微笑むソビエトを見やる
ナチス卍
ソビエト
そわそわ、という様子を隠せないのか、同じ台詞を吐くと,
きらきらとした瞳で俺を見つめた
…………一体これはどういう状況なのだろう
何故俺は国々に囲まれ、ソビエト(?)に愛を求められているんだ?
日帝
日帝
状況を飲み込めていなかったのは俺だけではなかったみたいで、
いち早く状況を飲み込んだ日帝を筆頭に、国々が騒ぎ始める
アメリカ
隣で立ち尽くしていた元敵。ことアメリカが、咳き込みながら謝罪してくるが
イマイチ何のことをいっているのかさっぱりわからない
ナチス卍
とりあえず、この騒動の主犯はソビエトということで間違いないらしい
イタリア王国
何故かイタ王が必死な表情で叫ぶ
その様子を尻目に、俺は先程のソビエトの問いに対する回答を考えていた
『 きらい 』
そう言おうと口を開きかければ、またぎゅ、と胸が詰まる
恋愛などに時間をかけている暇はない。だが、
こんなにも愛を伝えてくれている奴を、ながいしろにしろというのか?
ナチス卍
いま、此奴を否定してしまえば、再び暴れてしまうかもしれない
なら、ここで此奴に愛していると言えばいいだけなんじゃないか?
この『嘘』一つで、この状況が大きく変わるのだ
俺はゆっくりと瞼をあげると、鳴り止まぬ鼓動を抑えて、ソビエトを見据える
ナチス卍
ナチス卍
場に衝撃が走った
まあ、妥当な反応だろう
俺は戦争をする前からソビエトに対して、強い態度をとっていたし
周りから見ても、仲が良いとは取れなかっただろう
そんな俺が、突如ソビエトに好きと言ったのだから
ソビエト
ソビエト大きく目を見開くと、
次いで、幸せそうに頬を緩めた
ソビエト
ソビエト
ぼろぼろと黒い大粒の涙をこぼすと、ソビエトは必死の思いで声を絞り出す
ぎゅ、
冷たい体が、俺を優しく包み込んだ
ソビエト
心の底からの嬉々とした言葉が、俺の心を刺す
やめてくれ
俺はお前を愛せていないのだ
ソビエトの腕の中で、顔を勢いよく歪める
愛をもらえてソビエトは満足したのか、俺から離れると
ソビエト
もう一度愛の言葉を囁いてから、その場でがくりと崩れ落ちた
ロシア
色々と事が進みすぎて処理が追いついていなかったロシアは、
ハッとして倒れたソビエトに駆け寄る
ソビエト
ソビエト
じっとりとした重みのある声ではなく、
気怠げなハスキーボイスが会議室中に響いた
どわっつ!
緊張を溶かすように、国々は地面へとへたり込む
アメリカ
イギリス
フランス
イギリス
フランス
イギリス
カナダ
ロシア
イタリア王国
日帝
ソビエト
当の本人は困惑したように叫び始める国々を見つめている
日帝
イタリア王国
両側から抱きつかれるような形で引っ張られ、脱力する
ナチス卍
アメリカ
アメリカ
アメリカ
ソビエト
我に返ったのかソビエトは勢いよく立ち上がると、困惑を隠さず叫ぶ
アメリカ
ソビエト
そう言って振り向いたソビエトと、ばっちりと目が合う
ソビエト
ソビエトが口を開いたその瞬間
ばんっっ!!!
それを遮るかのように大きな音が鳴り響くと同時に、扉が勢いよく開いた
???
特徴的な語尾
頭に浮かぶ星が、きらり、と光を帯びた
金色の扇を片手に、突如現れた国
こと中国は、妖艶に微笑むのだった
おにぎり🍙
おにぎり🍙
おにぎり🍙
おにぎり🍙
おにぎり🍙
おにぎり🍙
おにぎり🍙
おにぎり🍙
コメント
9件
最後の中国さんの太もも一生見てられる…
ナチそこ嘘ついて大丈夫?!後々バレそうだけど、第一章完結おめでとうございます!次回も楽しみにしときますね!ちなみに今回は叫ばずに済みました!覚悟してたからね!
……あ゙ぇ゙…みるの小一時間遅れた……お風呂後で入ればよかった…あ゙ぁ゙…やばい…神作すぎる"…(泣)