人形屋さん
チャットしよ?
科学者A
研究で忙しいんだよ。
少女A
まあまあ
少女A
チャットだしいいんじゃない?
人形屋さん
あるところにコンピュータがありました。
人形屋さん
そのコンピュータは自然言語を計算するのです。
科学者A
ほう。
科学者A
漫才ロボットが実用化されたって話を聞くな。
少女A
はあ。
少女A
星新一のショートショートみたいな未来予想ね。
科学者A
いや。
科学者A
未来予想をするときの我々は過去と対話のあいだで引き裂かれている。
科学者A
簡単にいえば、科学も日々の対話や会話がまずはあるんだ。
少女A
そうなんだ。
人形屋さん
では閉じた体系で証明する数学は本質的に何かの発見だろうか?
人形屋さん
それとも単なる戯言なのか?
科学者A
それは違うな。
科学者A
やはり発見するときはブレークスルーがあるんだ。
科学者A
そしてそれが人びとを少しずつ変えていく。
少女A
インド料理って香辛料や食材が重ならないように配合して、独自の風味を作っているらしいけれど。
少女A
それも発見?
科学者A
だと思う。
科学者A
そのとき君はどう感じた?
少女A
感動。
少女A
自分でも、こんな新しい考え方が出来ることに。
科学者A
それも、インド料理の研究で、だ。
人形屋さん
はあ。
人形屋さん
テトシャンシャン
人形屋さん
チャットって楽しいー
おじさん
だよな。
人形屋さん
誰だよ!?