こんな感じで短編を書くのが好きなんですよね。
閲覧注意。グロ・ホラーです。
【内容】 暗い部屋、青いドアノブの部屋。大切な人がいた。 赤子の頃に拾われて、ここで育ったらしい。 腕には治らぬ大きな傷があり、包帯を巻いていたが、 彼女はいつも「こうしたら可愛いでしょ?」と、 包帯をリボン型に結んで楽しんでいた。 僕はそんな明るくて可愛い彼女が大好きだった。 難しい勉強も、苦い薬も、痛い電流も、怖い怪物も、 彼女が側にいると思えばへっちゃらだった。 彼女は僕の生き甲斐だった。 彼女と一緒にいると、なぜかとてもあったかくて、苦しくて。 ある日、またある日、彼女に会いたくなって。 青いドアノブの部屋をガチャリと開けた。 でも、そこに広がっていたのは、絶望だった。 泣いて、震えて、命を乞う彼女。 その視線の先には、いつもの彼が立っていた。 消えてなくなりそうな声。聴いたことのないような声。 「お願いします、ねえ、やめて」 「わたし、何かしましたか?」 「わたし、知ってます」 「ソレ、致死毒ですよね?」 「いい子になります、言うこと聞きます、」 「だからやめて、殺さないで……」 ゆっくりと、するすると解かれる包帯。 彼の右手には、【黒い液体】が握られていた。 僕は知っている。彼女も、知っている。あの薬は、ただの薬でも。ただの致死毒でもない。 髪の毛、爪、目、皮膚、骨、内臓。 死んだ人間の体が溶け出してできたものだと。 どろりとした禍々しい液体が、彼女の痛々しい傷口に注がれていく。 泣きじゃくって、子供のように抵抗する彼女。 青く綺麗な瞳が充血しているのがチラリと見えた。 その身体は痙攣し、やがて、やがて。人間の姿を留めなくなって。 原型などない恐ろしい姿と変化を遂げた彼女は、 綺麗に手入れしていた青いドアノブのドアをブチ破り、 隣の部屋にいた少女を食い殺した。 そしてそのまま、研究院から飛び出して行った。 ああ。僕は何をしているのだろう? あんなに猶予はあったのに。止められたかも、しれなかったのに。 たった一つの生き甲斐が消えて。 罪滅ぼしにと自分に言い訳をして。 憎くて憎くてたまらない、アイツの居ないうちに。
コメント
5件
ちょっとさすがに好き... グロは良いぞ ありがとうグロ そしててぃーなさんの語彙力のおかげでプロの作家さんの小説読んでるみたいでした つまりてぃーなさんはプロ...?!
すごい好き・・・。 なんか、、これ、、、怖いけど、怖いけど、、切なくってわかってない感じが良き・・・
あ、ゲーム化待ってます