雪
優也ぁ!!

優也
どうしたのー?

雪
えへへー!大好きだよー!

優也
俺もだよー!

雪
両思いだねっ!!

優也
そうだね!!

雪
じゃあまた明日ね!!

優也
うん!また明日!

雪
ママ!明日も優也と遊ぶの!

雪ママ
あら、そうなの?良かったわね!

雪
うんっ!!

そんなたわいない会話をしていた。
そして信号待ちをしていた2人。
雪
ママ!青だよ!渡ろう!

雪ママ
えぇ

雪ママ
!?

雪ママ
雪!待って__

という鈍い音と共に母の目の前には
血が流れていた。
雪ママ
雪!?ねぇ雪!?

雪ママ
救急車…はやくよばなきゃ!!

救急隊員
どうされましか!?今すぐ運びます!!話しは車で聞きましょう

雪ママ
娘が…車に轢かれて…
あ…あぁ…

救急隊員
落ち着いてください。

雪ママ
はい…

そして調べによれば飲酒運転を
していたらしい。そして雪は__。
雪
えっ…と…

雪
だれ?

救急隊員
まだ幼いので不幸中の
幸いと言っていいのでしょうか…

救急隊員
我々も全力を尽くさせて
頂きました…

雪ママ
ありがとうございました…

救急隊員
はい、それでは

雪
……?

雪ママ
えっとね…まず私はあなたの
お母さんなの。

雪
お母…さん?

雪ママ
そう。あなたの名前は雪よ。

雪
雪…?

雪ママ
えぇ。

雪ママ
急なことばかりだけど…
ごめんね…お母さんが
しっかりしてたら…

雪
お母さん、泣かないで…?
雪も泣いちゃうよ?

雪ママ
うん…ありがとう…

優也ママ
えぇ…そんなことが…
ゆきちゃんは大丈夫なの?

雪ママ
何とか一命をとりとめたけど…

雪ママ
記憶喪失になってしまったみたい…

優也ママ
えっ!?大丈夫なの?

雪ママ
何とかね…それでね、

優也ママ
えぇ。

雪ママ
引っ越そうと思うの

優也ママ
えっどうして!?

雪ママ
まだ雪達は幼いわ。
優也くんも現実を受け止め
られないと思うの…

優也ママ
そうね…

雪ママ
だから今のうちだと
優也くんも雪のことを
忘れられると思う。

優也ママ
…

雪ママ
ごめんね…

優也ママ
いいえ!そんな謝らないで!

雪ママ
また会えたらいいわね!

優也ママ
ええ、またいつか会いましょう!

優也ママ
優也には引っ越して
しまったと言うだけに
しておくわ

雪ママ
そうしてくれると助かるわ、
ありがとう

優也ママ
また会いましょうね!

雪ママ
ええ!

雪
?

雪ママ
雪、行きましょう。

雪
うん…
