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笑孤

ねえ、内宮さん

え?

笑孤

あなたは…

笑孤

知ってたよね?

えっ?

笑孤

このクラスの生徒の本心

女子

えっ?

男子

どう言うことだ?

麗乃

は…?

笑孤

どうする?

えっ?

あたしは──

このコに賭ける

笑孤

今このまま見過ごす?

笑孤

それとも──

笑孤

自分の言いたいこと、伝える?

…うん

(気づいて…たんだ)

(私の心境…)

ね、ねぇ…みんな

私…昔心理学を学んでて

だからこのクラスのみんなの心の底も…少しずつ見えてて

嫌われるのが怖かった

だから自分の意見も…ずっと…言えずに…いた

でも…こんなのおかしいよ!

女子

え?

女子

内宮さん…??

最初は…夏芽さんのことを知って、怖かった

でも……でも、本当は恐怖で自分を見せられないだけで

私たちに優しくしてくれるし、本当に心配してくれてた

ああ、こんなの意味無いね

だってこれくらいみんなだって分かってるでしょ?

女子

本当はみんな

ただ夏芽さんが大好きだった

だから、隠されてたのが悲しかったんだよね

女子

…っ

…私だって同じだよ

でも、違うでしょ?

みんな、秘密の一つくらいあるよ

それが、夏芽さんは少し大きかっただけだよ

もういいじゃん

ほんとは大好きなんだから

女子

男子

あ、で、でしゃばってごめんなさい…っ

女子

…プッ

女子

なーに言ってんの!

女子

でしゃばってるなんて思ってないよ!

男子

おうよ!

男子

その通りだよなあ

女子

そうだよね…私たち、悲しかったんだ

男子

ごめんな夏芽ちゃん…

…ああもう

どんだけ調子狂わすのよこのクラスは

確かに普通じゃないと思った

でも…まあこんなイイクラスだとはね

笑孤

(…賭けだなんて言ってる場合じゃないか)

龍真

そら、笑孤ー

笑孤

…うん

笑孤

みんな、本当にごめん

麗乃

な…

麗乃

なんなのよ!

…咲織さんも

麗乃

はっ!?

本当は…夏芽さんに謝りたいんだよね

たぶん…きっと、昔のこと

笑孤

え?

嘘でしょ、コイツが?

麗乃

…あぁぁもう!

麗乃

そうよ!うち…本当は中学のときあんたに嫉妬してたの!

麗乃

ずっと!可愛い、賢いって誉められてきたのに!!

麗乃

そのどっちもを…あんたに奪われた

麗乃

だから…

麗乃

だからとっさに、あんたを陥れた

麗乃

麗乃

でもすぐに後悔した…

麗乃

そんなことをしてもあんたは堂々としてて…

麗乃

ああ、負けたなって思った

麗乃

でも高校に入ってうちはいじめられて…

麗乃

それで転校してきたら、またあんたが真ん中にいる!!

麗乃

イラついたの…!!

笑孤

咲織

笑孤

あたしはもう中学の頃と違う

笑孤

あたしだってあんたのせいでこの中高エスカレーター式の学園なら誰もいないと思って来たの

笑孤

もう…逃したくなかった

笑孤

だからあたしの武器である顔と脳を使った

笑孤

咲織に足りないのはつめ

笑孤

最後がいつも甘い

笑孤

だから、今回はそこを利用させてもらった

麗乃

…うん

麗乃

でももういいの

麗乃

うちがやったんは許されることじゃない

麗乃

だから、うちが何されたってもういい

笑孤

…ハハッ

笑孤

なーに言ってんの!

麗乃

え?

笑孤

確かにそうだね

笑孤

でもあたしも今回はやり返したし

笑孤

おあいこでいいじゃん?

麗乃

ええ!?

麗乃

でも──

笑孤

ねえみんな

笑孤

別にもういいよね?

女子

あったりまえじゃん!

男子

それでこそこのクラスだぜ!

麗乃

はああああもう

麗乃

なによこのクラスは

麗乃

最高かよっ!

笑孤

(…今回ばかりは咲織の考えに同意するよ)

そのとき、タイミングを見計らったかのようにチャイムが鳴る

桜太

おはようございます

笑孤

(…きっと)

笑孤

(この…桃田先生はわかってたんだ)

笑孤

(こうなること)

そしてあたしが

これからしなければならないこと

恋の化学式とて虹が咲く

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コメント

2

ユーザー

風ちゃん…頑張ったね…!!自分の意見、しっかり言えてるじゃん…!良かった!! そしてみんな…分かち合えてきたね…!ステキなクラスになってきたーーーーー!!! いい感じ…!今回も最高だったよ〜!!

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