保科
ここ最近、いつのまにか僕の部屋に侵入しているこの男。 名前は保科そうなんちゃら。
横目に見ると、保科家代々受け継ぐ、憎くてしょうがない糸目が目に入った。それと変なオカッパ頭。
鳴海
起きてることも、ボクがゲーム中なこともわかってるだろ。目が細すぎて見えていないのか?そもそも、目が開いていないのか?
保科
鳴海
鳴海
保科にそう聞くと、決まってこう言う。
保科
…フン。馬鹿らしい
ボクは止まっていた指を動かし始める。
保科
鳴海
保科
鳴海
鳴海
保科
「しょうがないお人やなあ…」保科はそう言いながらボクの腰を両手で掴み、ヒョイと持ち上げた。
成人男性をいともたやすく持ち上げてしまうほど鍛えられた筋肉。保科は着痩せしやすいタイプだから、一見細身に見られがちだがそうではない。むしろ真逆。
保科
鳴海
慣れたから、実はガタイが良いことに驚きもしないし、持ち上げられることに抵抗もしない。
慣れてしまったのだ。保科の存在に。
保科
ボクをソファにそっと下ろし、その横に腰掛ける。 おい、さりげなく頭を撫でるな
保科
どこから出してきたのかわからない、保科が手にしているDVD。多分かなり古いホラー映画だと思う。
鳴海
保科
鳴海
鳴海
強がってるわけでなく、ボクは本当に幽霊などの空想上のものに恐怖を覚えることはない。
保科
鳴海
鳴海
保科
そう言いながらDVDの準備をする保科。その間が勿体無いのか、中身のない会話を続けようとしてくる。
すると何かを思い出したかのように、質問をしてきた。
保科
鳴海
鳴海
鳴海
保科
耳元でそう囁かれる。 ほしなの低い声が体に響く。
鳴海
鳴海
保科
そう言いながらまたボクの頭を撫でてくる。前髪をあげてみたり、頬に手を添えたり。
鳴海
好き勝手するな。そう言いたかった。
鳴海
あ、これダメなやつだ。 そう気付いた頃には身体全体が燃えるようにあつかった。
思い出してしまったからだ。 先月の行為を
保科に触れられるところ全てがあつい。
鳴海
悔しい。こんなやつにこんな身体にされて。ボクはひどい顔を見せないように工夫した。
保科
保科
一瞬怪しい時間があったものの、どうやらバレていないらしい。
ボクはテレビに視線を移した。
物語が着々と進んでゆく。 怖いとは思わないが、確かに面白いかもしれない。
ボクは画面を見るのに熱中していた。
「あん…っ♡あっ…っ♡」
…海外映画にありがちな、濡れ場だ。
いつもならどうってことないのだが今日はどうもだめで。
ゴクリ…思わず喉を鳴らしてしまう。保科はそれを聞き逃すわけもなく
鳴海
保科はボクの服の中に手を入れる。 腹から胸までを何度も撫でられる。
保科
話すのか触るのか、どっちかにしろ!!…じゃなくてそもそも触るんじゃない!
鳴海
惨めに膨れ上がった胸の突起をぎゅっと摘まれる。
が、ラッキーなことに声は抑えられた。
保科
保科
保科の低い声。耳元で囁かれる。
鳴海
保科
保科
鳴海
対抗できないまま口を塞がれる。 そのまま舌をねじ込まれ、乱暴にボクの舌を擦り続けた。
鳴海
口の中に収まりきらなかった唾液がつうっと垂れる。息が持たない
もう無理だ。と言葉にすることができないのでボクは保科の背中に手を回し、服を引っ張った
鳴海
鳴海
何でそんな…いつも余裕そうなんだ…。そう思ったのが声に出ていたらしい。
保科
鳴海
保科
鳴海
だめだ。いつもみたいに強気に出られない。言葉がうまく出てこない。
ほしな、お前が教えてくれよ。
保科
保科
保科
鳴海
鳴海
鳴海
朝から憂鬱だ。思わず…いや、あえて保科に聞こえるように、大きなため息をつく。
保科
そう言いながらボクを抱きしめようとする。勿論ボクは保科から離れるのだが。 昨日散々好き勝手しておいて…なんなんだこいつは…
保科
鳴海
鳴海
まあ別にそこまで大事な仕事ではないのだけれど。保科に罪悪感を抱かせるためだからしょうがない。
保科
鳴海
保科
エロい顔、とかは照れることもなくスッと言えるじゃないか…なんなんだよ…
鳴海
保科
鳴海
保科
鳴海
確かに、確かにボクの怖いものは………
いや、このボク様に怖いものはない…が「怖いものは?」という質問に対して一瞬"ソレ"が脳に浮かんでしまったことは事実だ。
保科
保科
鳴海
「言う」以外に一体……
保科
鳴海
鳴海
保科
いやいやいや!!何でおまえが泣きそうになってるんだ!?理解不能だ!
鳴海
鳴海
鳴海
保科
主
主
主
コメント
15件
おもちさんの書く保鳴上手いし可愛いし最高です!! フォロー失礼します(*`・ω・)ゞ
おもちお久々でこのクオリティ怖いよ。
え!これって怪獣のやつ!!? めっちゃ見ようか迷ってる😿