君を見たのは中学終わりの大会の時のことだった
君のいた学校はバランスも取れない小学生のような身長のチームだった
全員が揃った時にこいつらと戦うのは簡単だと思っていたが予想通りで、
俺らが失敗しなければ点が取れないそんな弱いチームだった
後半戦が始まり1本目のボールをカットしたあと不器用だがボールがセッターに繋がった
だかボールは君とは反対の方向へ飛び誰もがもうこれは取れないと思ったその時だった
そこにいるはずのない君がボールを追いかけ空中に浮きアタックを打とうとする姿を見て
俺は
今まで求めていた”答え”がみつかったような感覚がした
その後はあまり覚えていない
試合が終わり学校に帰る時そいつが俺に行ったことは今も新鮮に脳裏に焼き付いていた
「お前がコートに君臨する”王様”なら、そいつを倒しておれが一番長くコートに立ってやる!!」
こんな言葉を言うやつは初めてで俺以外に言っていたとしても多分覚えていたと思う
そう思えるのも全て初めてで段々と君に興味を持ったのがこの話の始まりだ