久世仁奈
赤葦京治
声をかけると 弱々しく言う赤葦くん。
抱き締められた時から 逃げるつもりなんて毛頭ないのに。
赤葦京治
久世仁奈
赤葦京治
赤葦京治
赤葦京治
耳元に響く優しい低音。
私は全身が熱くなるのを 感じながらもどこか冷静で、
幸福と安心だけが 心を支配した。
久世仁奈
久世仁奈
赤葦くんが 息を飲む音が聞こえる。
赤葦京治
赤葦京治
と私の肩に顔を埋めた。
久世仁奈
赤葦京治
赤葦京治
くせっ毛が 頬に当たってくすぐったい。
赤葦くんが心底安心したように 息を吐くから、
私も嬉しくて目が潤んだ。
久世仁奈
赤葦京治
やっと顔を上げた赤葦くんは、
見た事もないほど 優しく微笑んでいた。
2人だけのホーム。
快速列車が通り過ぎる中、
私達の影は合わさった。
久世仁奈
赤葦京治
木兎光太郎
白福雪絵
翌日の朝。
部員達に伝えると 皆そう言ってくれた。
木兎光太郎
小見春樹
木葉秋紀
久世仁奈
赤葦京治
ニヤける口元を押さえながら 覗き込むと、
顔を背ける赤葦くん。
だけど隠しきれてない 真っ赤な耳が、
その意味を 物語っていたのだった。
これは、偽物から本物になった 私達カップルのお話。
偽 彼 氏 が 優 し 過 ぎ る
fin
コメント
20件
やばぁい、やばぁい、やばすぎるよーーーーー最高すぎるよーーーー
完結おめでとうございます!! この作品を読んで赤葦に沼りそうでした、🫶🏻️︎💕それぐらい良すぎる作品でした!!素敵な作品を作って下さりありがとうございました🥲💞