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テラーノベル(Teller Novel)

「捨てられた地」

カマル

鈴、大丈夫?疲れてない?

はい、大丈夫です

(本当にペース合わせてくれてる…)

(普段はやいから遅く感じる…)

ガラガラガラガラ…

グルルルルルル…

エビが4体も…

カマル

大丈夫だよ

カマル

怖くない

カマル

さ、羽を取りに行こう

はい

バサッッ

(飛ぶのも上手…)

(ツンなんてぶつかってばかりだからな…)

(…)

(本当にこの人が師匠だったら…)

(って、ツンに悪いか…)

カマル

ここから一気に飛んでいくよ

カマル

正直僕もエビが怖いからね

そうなんですか…

バサッッッッ

フワッッ

(すごい安定してるな…)

(安定しすぎてちょっと怖いぐらい)

(でも…ちょっと心が疲れたな…)

(いつもタメ口使ってたし…)

(つい口が滑って毒舌にならないか不安だな…)

(ツンとだったら…)

ギンッッッ

!?

(エビに見つかった…!)

カマル

…?

あの…見つかって…

カマル

まだ君に言ってなかったけど…

カマル

僕ね、雀が大っ嫌いなんだ

…え、

カマル

君みたいな、ね

ぱっ(手を離す)

…は、?

(やばい、焦ってケープが開けない)

(間に合わない)

(なんで…)

グアアアアアアァァァ!!!!!

(…死ぬ)

(助けて…)

ツン…

フッッッッ

カマル

カマル

?

カマル

(今、なんか通って…)

カマル

!!

!!

ツン

(ツン…)

(怒ってる…?)

ズサアァァァ…

ツン

ツン

大丈夫だった!?!?

…ポカン

うっ…

怖か゛った゛あ゛あ゛あああぁぁ!!!!

ぎゅっっっ

ツン

ちょ、鈴!?

うわあああああああん!!!

ツン

よしよし、怖かったねぇ…

ツン

でももう大丈夫だよ…

うっうっ…うぅ…

カマル

カマル

チッ

カマル

(あいつが師匠か?)

カマル

(余計なことしやがって…)

ツン

ギロ…

カマル

っ…

その時、そいつの顔が見えたような気がした。

カマル

くそが…

タタタタタ…

ツン

ツン

鈴、もうあのクズどっか行ったよ

ん…

ツン

落ち着いた?

うん…

ありがとう…助けてくれて…

ツン

!

それと…ごめん

ツンの気持ちも考えずにホーム戻っちゃったりして…

ツン

…ううん、オレの方こそごめん

ツン

鈴の体調に気づけなくて…

…いいよ、

…仲直り

ツン

!

ツン

…うん!仲直り…!

休憩中…

ツン

いや〜!鈴があんなにギャン泣きするとは!

ツン

可愛いかった…

…うるさい

てか、なんでここにいたのよ?

ツン

…えっと、

…何よ

ツン

ツン

キャリーのルート…

ツン

考えに来て、た…

!

ツン

どうすれば安全に進めるかとか…

ツン

羽とか精霊解放しながら行けるかとか…

ツン

鈴に無理させずに進めるか、と、か…

ツン

考えて、た、…

ツン

(顔真っ赤)

…ぷっ

ツン

!?

ツン

なんで笑うのさ!

じゃあさ、

ツン

?

ツンの考えたルートでキャリーしてよ

ツン

…いいの?

もちろん

ツン

…喜んで!!!!

捨て地編完

雀と雀好きなツン

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