失恋未遂

グｸﾞｯッ…！！ཫ

ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘッｯ……ཫ

ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘッｯ……

グググｯ……

死ぬ……！！！〣〣

……え？

う……わ……なんだここ……

俺しんだ……？

……ぁあ…、、、、、

……瞬…………は…来てくれるわけないし…

もうこのまま死んだ方が楽か……、、

…………、、、

あれ、、そういえば頼知……なんか…言ってたか…？

ぁあもういいや……どうでもいい

……、、…、

人を好きになるって…………こんなに苦しかったっけ

あれ……俺気失ってただけ……？〣

ぐいっ！！

話は富永頼知の幼少期に遡る……

俺は昔から……普通じゃなかった

スっ

なでなで

俺がゲイだと気付いたのは…この頃

2歳年上の……俺の近所に住んでいる築島隼人…

通称隼人兄ちゃんは……多分俺の初恋相手だった

もちろん俺の片思い。だって隼人兄ちゃんは｢普通｣だろうから。

でも…

ちゅっ

一言で言えば…絶望だった

せめて隼人兄ちゃんは…｢普通｣であってほしかった

その方がまだ……この失恋もさほど辛くない……

それ……なのに

隼人兄ちゃんもゲイで……しかも恋人がいるなんて……

バカみたいだ

あれから数ヶ月して……割と俺はこの状況に慣れてきていた

もう失恋も割り切って……隼人兄ちゃんの恋人ともぎこちなくではあるが自然に会話できるようになっていた

でも

運命というものは残酷すぎる

バキャっｯｯ…！！ཫཫ

ピシャッ…ﾌﾞｼｬｯ……、、ཫ

おい子供が轢かれたぞ！！！〣

救急車呼べ救急車！！〣

こ……こりゃひでぇ……、、〣

その日……隼人兄ちゃんは俺の目の前で自殺した

動機は｢失恋｣

あの恋人に……彼｢女｣が出来たらしい

静かで優しかった隼人兄ちゃんは…

あの日俺の前で呆気なく死んだんだ

俺だって……失恋したのに……、、

なんで……？〣俺は耐えていたのにｯ…

なんで隼人兄ちゃんは呆気なく逝ってしまうの……？〣

俺の気持ちも知らないでｯ…

もう恋なんかするものか……

あの日俺の恋心は封印されたんだ

隼人兄ちゃんと一緒に。。。

ガラ……

隼人兄ちゃん……！？〣〣

ガシッ

ゾワッ〣

それから数ヶ月経って……その隼人兄ちゃんに似た男…｢早川鷹斗｣と……何気に楽しく話せるような仲になっていたとき、そいつが恋人に似た男上平瞬に恋していることに気がついた

コツコツ……

なんか残念……

でも…

どれだけ過酷な状況になっても……瞬を想って…瞬のために行動しようとするあいつに…だんだん惹かれていった

あいつは……自殺しようとするどころか……瞬のために強く生きようとしていた

そんな早川が……隼人兄ちゃんのような絶望を味わったときどんな顔をするのか。

という馬鹿げた好奇心から……早川を無理やり襲って脅した

案の定アイツは俺に対して日々怯えていたが…瞬には限界まで優しく寄り添おうとしていた

思い通りにいかないことに腹が立って…早川と行為に及ぶ頻度を増やす

そしたらある日……早川は絶望した声で電話をかけてきたんだ

俺はその時初めて聞いた

……あいつの口から……

｢抱いて欲しい｣と