私は梵天の嫌われメイド

梵天との抗争当日

銃弾は志音の足に当たった

今志音の中には別の人格が入り込んでる

この男が入ってる

入っているのは志音の亡くなった兄

黒崎 れおんという男

お兄ちゃん、ありがとう

私には兄がいた どういうことか分からないけど、 私の体の中には、お兄ちゃんがいる 正確に言えば、 "もう1つの心" 私は争い事が苦手だ 手加減してしまう それに比べて、お兄ちゃんは喧嘩とかが 好きだった アニメや漫画で見るのも、現実でも、 だから危険な目に遭うのも多かった 元はと言えば兄が喧嘩を売ったのが原因 数日前に兄が不良に喧嘩を売ったらしい 喧嘩に負けた不良が腹いせに 私を狙った

バイクで私を轢こうとした その時

兄が私を歩道側に押した

道路で倒れているお兄ちゃんを見つけた どんな状況なのかすぐに判断することは出来なかったけど、 数分して理解した

そう言って兄の体は冷たくなっていった

数日後、葬儀の手続きが収まってきて、家でゆっくりしていた時だった

……お…！ …おん！！

俺だ志音

あぁ

どういうわけか、俺はお前の体に 入ったんだ 心だけ

おう

あぁ、そうだな、

実はな、

兄から全てを聞いた あの日目をつぶった後、何があったか

兄はあの後、 神様と名乗る人物に出会ったらしい そこは、夢の中のような、白い、 美しい景色だったと言う その神はこう言った 「お前はﾀﾋんだ 生き返ることは出来ない だが、1つだけ、ある 志音の体の中に心だけ入るか、 お前が生き返り、 志音は突然死する どっちがいい？」

兄は私の体の中に入ることを決断した

てことなんだ、 ごめんな、勝手に決めて、勝手に入って

その事に関してはお前は1ミリも悪くない 責任を感じるな

そこからずっと、争い事の時は お兄ちゃんに任せてきた 私は手加減してしまうから 空黒心のみんなにはバレてしまった お兄ちゃんが男っぽい発言をしたから みんな私のことは責めないでくれた

これで完結です！ 264タップもお疲れ様でした！