コメント
1件
自 分 の 命 な ん て 、 " い ら な い " と 思 っ て た
普 通 じ ゃ な い 自 分 が 大 嫌 い だ っ た 。
命 っ て 、 必 要 な い な ら 捨 て た い と 思 っ て た
p e r s p e c t i v e 🍫 .
⌒ 🍫
水色の綺麗な髪をポニーテールでまとめて、 綺麗な水色の目をした、年下そうな少女。
私の袖を、キュッと掴み、強い眼差しを向け、 私をフェンスから強引に離す。
⌒ ❄
⌒ 🍫
⌒ 🍫
⌒ ❄
⌒ 🍫
辛い気持ちを何も知らない人に、 否定されるのは嫌だった。
辛いこと、苦しいこと、なに一つとして 知らない人、なにもわからないくせに…
⌒ ❄
⌒ 🍫
⌒ 🍫
⌒ ❄
思わず、強い口調で声を出してしまった。 ビクッと体を震わせ、少女は私から離れた。
⌒ ❄
⌒ 🍫
顔を伏せながら、震えた声で言う少女。 言い過ぎたと思い、私は無駄な慰めをした。
⌒ ❄
ニコッと優しく笑ったような優しい笑顔を向けると、 くるり、と後ろを向いて少女は去って行った。
気が付いたら、なぜかはわからなかったけど、 頬に雫が流れた。
⌒ 🍫
死ねなかった悔しさか、あの少女の行動か わからないけど涙が止まらない。
慰めてくれる人も居ないのに、私ってバカだなぁ…
涙が乾いて、視界がはっきりしてきた。 一体どれぐらいの時間泣いていたんだろう…
屋上のドアを開ける。キイィィ…と響く音を立て、 ドアが開く。
見慣れた廊下。見慣れた部屋。見慣れたドア。 家にいるよりもここに居る時間が長い。
むしろもう、家の構造さえ覚えていない。 消毒液のツンとするにおいさえも、好きだ。
⌒ 🍫
⌒ 🍫
見覚えのある姿を発見する。 水色の髪を揺らし、横目でチラッとこっちを見る。
私は、なぜかそっちに走って行った。 心臓がドクッと鳴り強烈な痛みが来ても、
私は無視して走った。 たったの数メートル、走るだけでもきつかった。
⌒ 🍫
⌒ ❄
⌒ 🍫
⌒ ❄
急に話しかけて、名前を聞くのは変かなと思ったけど 意外と素直に答えてくれた。
⌒ 🍫
⌒ ❄
⌒ 🍫
⌒ ❄
るなは、少し安心したように微笑みながら、 「えとちゃん」と私の名前を呼んだ。
⌒ ❄
⌒ ❄
⌒ 🍫
なんの前触れもなく、急に「死んでほしくない」など 話されたからびっくりした。
るなは、少し間をおいて私に向き直り、 真剣な顔を向ける。
⌒ ❄
⌒ ❄
⌒ ❄
⌒ 🍫
⌒ ❄
⌒ 🍫
余命1ヶ月の大切な命、私なんかに構ってる暇ない… 私、悪いことしちゃったなぁ…
⌒ ❄
⌒ ❄
⌒ ❄
⌒ ❄
⌒ ❄
⌒ 🍫
るなが言ったからこそ、胸に響いて、 目元が熱くなったんだろうな。
じんわりと出てくる涙。 泣いたのなんか、今日が初めてってくらいなのに。
⌒ ❄
⌒ ❄
⌒ ❄
⌒ ❄
⌒ ❄
⌒ 🍫
⌒ ❄
⌒ 🍫
ぽろぽろと涙が出てくる。 人間ってこんなに優しいんだ。
医者も、看護師も、親でさえも。 私の死を悲しまなかったのに。
今日会ったるなだけ… 私の生きる希望のような気がした。