/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
ボク
別れて何日目くらい
経っただろう
経っただろう
ボク
毎日のように
キミに触れていた
時を思うよ
キミに触れていた
時を思うよ
ボク
キミは公共階級の人で
始めたばかりの仕事も
がんばっていたね
始めたばかりの仕事も
がんばっていたね
ボク
学校を卒業したのを
報告してくれたの
報告してくれたの
ボク
すごく嬉しかった
ボク
それに比べてボクは
公共補助の必要な階級で
公共補助の必要な階級で
ボク
本当はキミと釣りあえなくて
ボク
なんとなくキミは賢いから
分かってたんだと思う
分かってたんだと思う
ボク
まだ火星には
ついていないのかな
ついていないのかな
ボク
流石にもっと
年数がかかるかな
年数がかかるかな
ボク
火星に行く船に乗るって
言ってた時
すごく誇らしかったよ
言ってた時
すごく誇らしかったよ
ボク
いや……普通の人は
乗れたんだろうけど
乗れたんだろうけど
ボク
体が全然動かない
ボク
別れてからのメッセージも
思考入力で入れていたんだ
思考入力で入れていたんだ
ボク
きっとキミは
今のボクを見たら
ビックリするだろう
今のボクを見たら
ビックリするだろう
ボク
コードでがんじがらめだ
ボク
でも多分
このモジュールを引っこ抜いたら
ボクは生きて行けないと思う
このモジュールを引っこ抜いたら
ボクは生きて行けないと思う
ボク
呼吸器をつけてする息は
とても苦しい
とても苦しい
ボク
従業員がずっとついてる
ボク
そんなにボク、おかしいのかな？
ボク
まあ、毎日この調子だし
おかしいに決まってるか
おかしいに決まってるか
ボク
キミと食べるご飯は
美味しかった
美味しかった
ボク
料理を余り知らないボクに
沢山教えてくれた
沢山教えてくれた
ボク
お風呂もそう
ボク
バスソルトとか
使ったことなかった
使ったことなかった
ボク
ベッドも
ボク
夏でも室温を調整して
べったりくっついて寝たっけね
べったりくっついて寝たっけね
ボク
ボクの記憶をデータに移して
キミに見せられたら良いのに
キミに見せられたら良いのに
ボク
どれくらい
ボクらが一緒だった時間が
特別だったか
ボクらが一緒だった時間が
特別だったか
ボク
火星の船は温度はどうだろう？
ボク
コールドスリープだから
寒いかな？
風邪ひかないでね？
寒いかな？
風邪ひかないでね？
ボク
釣り合えないのが苦しくて
別れを切り出したのはボクだ
別れを切り出したのはボクだ
ボク
だから、会いたいなんて言えない
ボク
でも、幸せになってほしい
ボク
ボクもいつか
ボク
怖いけれど
ボク
このモジュールを引き抜いて
ボク
自由に
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
