獣少年
はあ…はあ…
はあ…はあ…
はあ…はあ…
獣のような男の子のような子が 走っている
第三者
お前なんかこうだ!
鈍器による鈍い音がする
第三者
ふっ
第三者は嘲笑いながら 去っていった 「獣少年」は気を失っていた
獣 Presents
ユリ
さ~て!
今日はどこに行こうかな?!
今日はどこに行こうかな?!
彼女は一人呟いた。 すると…
???
……イ…
ユリ
え?
誰?
誰?
声が聞こえた。 知らない男の子のような声。 彼女はその声の元を探した。
ユリ
誰?
聞こえるなら出てきて。
聞こえるなら出てきて。
獣少年
イ…イ…
また声が聞こえる。 何か喋っているようだ。
ユリ
何?
出てきてくれない?
出てきてくれない?
獣少年
イタイ…
なんとか何を言っていたのかが 解った。 「痛い」 それを聞いた彼女は心配した。
ユリ
嘘?!
痛いの?
ちょっと待って。
あなたを探すから!
痛いの?
ちょっと待って。
あなたを探すから!
彼女は焦って探した。 そして…
ユリ
はあ…はあ…
大丈夫?
大丈夫?
そこには大ケガを負った少年がいた。 その子は動物の耳と尻尾を持ち、 不思議な者だった。 とりあえず彼女はこう言った。
ユリ
大丈夫?
獣少年
うん。
「うん。」とは裏腹に 大丈夫とは言えない程の重傷。 彼女は近くの小屋まで彼を連れた。
そして、その小屋に住む第三者が、 彼の手当てをし、休ませた。 第三者はユリとお茶をしている。
第三者
一応は大丈夫だから
安心しといて
安心しといて
ユリ
ありがとうございます。
第三者
遠慮はしなくていいからね。
今、菓子持ってくるから。
今、菓子持ってくるから。
それから数時間程…
ユリ
本当にありがとうございました。
第三者
礼はいいって。
気を付けて帰るんだよ~
気を付けて帰るんだよ~
獣少年
……………
獣少年
ここは…どこ?
警告
あーあ
何度も警告したじゃんか
何度も警告したじゃんか
警告
なんで無視するんだい?
警告
The Wanted - 59
こちら側に来なさい
こちら側に来なさい
警告
言ったよね?
警告は60回しか来ないって
警告は60回しか来ないって
獣 Presents
- To Be Continued -