春
ああ、やっと着いた
日向
ここが、春の兄貴が、住んでる家なのか?
影山
ああ、そうだ
影山
久しぶりに来たな
春
うん
研磨
それにしても遠かったね
まさか、学校と反対方向だったなんてね
まさか、学校と反対方向だったなんてね
三人
本当にすみませんでした
研磨
別にいいよ
春
雪兄いるかなぁ
ピーンポーン
………………………………
春
いねぇな
影山
鍵、持ってねぇのか?
春
ううん、持っt
春
……ねぇ
三人
はぁぁぁぁぁぁ⁈
そして
日向
ハァ、ハァ、ハァ
影山
ハァ、ハァ、ハァ
研磨
ハァ、ハァ、ハァ
春
ハァ、ハァ、ハァ
影山
もう、ハァ、二度と、ハァ、忘れんなよ!
春
悪ぃ
研磨
もういいから、早く、入ろう
春
うん
ピーンポーン
…………………………………
春
いねぇか
春
じゃ、入るか
春
ただいま〜
日向
?
研磨
?ねぇ、春
どうして、お兄さんの家なのにただいまなの?
どうして、お兄さんの家なのにただいまなの?
春
いやぁ、実家みたいな安心感があるからさ、
つい、言っちゃうんだよな〜
つい、言っちゃうんだよな〜
日向
ああ〜だからか〜なぁんだ〜
春
うん!
研磨
…………
影山
……………
春
ねぇ、皆何飲む?
研磨
えっ、俺、長居する気は
春
ちょっとぐらい休んでから、行きなよ
研磨
……うん、そうする
春
ニコッ
日向
ああぁぁぁ!
春
⁈どうしたの!翔陽!
日向
見つけたぁぁぁ!
春
?
研磨
?
影山
?
日向
これ!昔の春の写真!
春
ああ、これか懐かしいなぁ
影山
これ、何年前のだ?
春
2年前のだと思う
研磨
春って、前バレーやってたんだね
春
……うん
影山
すっげぇ、楽しそうだな
春
…………うん、すっごい楽しかった
日向
あのさ、お前何でバレー辞めたんだよ
春
……………………
日向
あっ、また今度はなしだからな
それに、この前約束したからな「忘れた」なんていうなよ
それに、この前約束したからな「忘れた」なんていうなよ
春
わかってるって、そんなこと言わないよ
春
俺が、バレーを辞めた理由は二つある
春
一個目は、脚の怪我なんだ
研磨
?
日向
?脚の怪我?
影山
…………
春
おう
春
見てみるか?ズルッ
日向
⁈
研磨
⁈
影山
⁈何してんだ!!
春
いいじゃねぇか、ちょっとぐらい、見えねぇようにするから
日向
⁈
研磨
結構、傷深いね
春
うん
春がズボンを履いた
春
この傷を負ったのは、交通事故でなんだ
春
バレーの試合の日で、次の試合は、決勝だったんだ
それで、待っている間にコンビニに行こうと思って、外に出たんだ、
別に、俺は信号無視なんかしてないよ、あっちの方がしたんだ
それで、待っている間にコンビニに行こうと思って、外に出たんだ、
別に、俺は信号無視なんかしてないよ、あっちの方がしたんだ
春
せっかくの決勝だったのに、脚が壊れて動かなくなったんだポロポロ
影山
………………
日向
ほら、これで拭けよ
春
ありがとう、翔陽
春
ぐずっ、でも、この脚が治ったら続けようと思ってたんだ
でも、医者に言われたんだ「もう一回、壊れたら、二度と歩けなくなる」って
だから、勇気が出ねぇ、怖いんだ、バレーを続けることが出来ねぇ、やりたくてもな
でも、医者に言われたんだ「もう一回、壊れたら、二度と歩けなくなる」って
だから、勇気が出ねぇ、怖いんだ、バレーを続けることが出来ねぇ、やりたくてもな
研磨
……………
日向
……………
影山
……………
春
あと、2個目は、勉強でだ
ずっと、バレーの練習だけしてからな
成績がやばかったんだよ
ずっと、バレーの練習だけしてからな
成績がやばかったんだよ
日向
……影山は、この事知ってたのかよ
影山
ああ、その日に聞かされたからな
日向
そうか
研磨
ねぇ、ずっと思ってたんだけどさぁ、
この家一人暮らしにしては、大きすぎない?
この家一人暮らしにしては、大きすぎない?
春
⁈
研磨
君のお兄さんは、誰かと一緒に暮らしてたんじゃないの?
春
ッ…それは
雪狼
はーい、お話ストーップ
春
あっ、雪兄
久しぶり
久しぶり
日向
これが春の兄貴⁈
日向
(でけぇ)
雪狼
ああ、久しぶり
話したいことは、いっぱいあんだけどな
今は時間がねぇ、親父が来る
話したいことは、いっぱいあんだけどな
今は時間がねぇ、親父が来る
春
⁈
影山
?
日向
?親父?
研磨
……………
雪狼
今は、いいから隠れr
遥斗
あっ!春!
春
あっ、遥斗久しぶり
遥斗
うん!飛雄も!
影山
ああ
雪狼
こら〜遥斗〜今は忙しいから、後でにしろ
遥斗
はーい、パパ
日向
パパ⁈
雪狼
早く、お前ら庭に隠れてろ
春
うん、わかった
春
研磨はこっち、翔陽と飛雄はあっち隠れてろ
日向
おう!
影山
わかった
研磨
ねぇ、春
春
何?
研磨
俺さ、春の話聞いて思ったんだけど
春
?
研磨
まぁ、俺はゲームだけどさ
俺は、やりたいゲームはできるのに
やらないっていうのは、すっごく悔しいことだと思う
俺は、やりたいゲームはできるのに
やらないっていうのは、すっごく悔しいことだと思う
春
!!
研磨
だから、俺はやるよ
どんなリスクを背負うと
あとから、後悔しないように
どんなリスクを背負うと
あとから、後悔しないように
春
!
研磨
だから、俺はやった方がいいと思う
春
………………
研磨
まぁ、でもこれは、他人事だから
春の好きなようにしたらいいよ
春の好きなようにしたらいいよ
春
………うん
一方、その頃
春の父
本当に春は居ないんだな?
雪狼
ああ、そうだよ
だから、さっきから言ってるだろ!
だから、さっきから言ってるだろ!
雪狼
だから、早く帰れクソジジイ
春の父
なんだ!その態度は!
この親不孝者め!
この親不孝者め!
雪狼
うるせぇよ、いいから早く帰れ
春の父
チッ、このクソ野郎
バタンッ
雪狼
はぁ、やっと帰った
雪狼
(どっちがだ、クソジジイ)
雪狼
おーい、お前らーもういいぞー
雪狼
悪ぃな、急に隠れろ、なんて言って
影山
いや、全然いいっすよ、雪狼さん
雪狼
いやぁ〜、しかし、お前大っきくなったなーよしよし
雪狼
何センチだ?
影山
今は、180cmです
雪狼
おおー
雪狼
春とは大違いだな
春
うっせぇ
春
というか、雪兄
もう、タバコは吸わないんじゃなかったのか?
もう、タバコは吸わないんじゃなかったのか?
雪狼
うるっせぇなー
お前は、いちいち
お前は、いちいち
春
でも、吸いすぎると病気になるんだぞ
雪狼
はぁー、お袋みてぇなこというんじゃねぇよ
春
だって、お前がやめないからだろ!
雪狼
あーうるせっ
雪狼
あっ、そういや
お前ら、二人名前は?春の友達なんだろ?
お前ら、二人名前は?春の友達なんだろ?
日向
日向翔陽です!よろしくお願いします!
研磨
孤爪……研磨です
雪狼
そうか、よろしくな
研磨
あの、一つ聞きたいことがあるんですけど、いいですか?
雪狼
ああ、なんだ研磨?
研磨
なんで春のお父さんが、来たのに隠れたんですか?
春
!
雪狼
………春、お前二階で遥斗と遊んで来い
遥斗
えっ、いいの⁈パパ⁈
雪狼
ああ
遥斗
やったぁ!
雪狼
春、行ってこい
春
うん、ありがとう雪兄
春
さ、行こうか遥斗
遥斗
うん!
雪狼
……………それはな、あいつがクズだからだよ
研磨
⁈
日向
⁈なんでクズなんですか?
雪狼
この話は、春からしか聞いてないんだが、
あいつ、小学校高学年の頃から、よくクソジジイに
あっ、クソジジイっつうのは親父のことね、触られてたらしいんだ、肩とか腰とかな
あいつ、小学校高学年の頃から、よくクソジジイに
あっ、クソジジイっつうのは親父のことね、触られてたらしいんだ、肩とか腰とかな
研磨
⁈
日向
⁈
雪狼
俺は、最初疑ったよ
さすがに、あんな奴でも、娘には手は出さんだろうと思ってな
さすがに、あんな奴でも、娘には手は出さんだろうと思ってな
研磨
?娘にはって、どういう?
雪狼
あいつさ、俺が学生の頃、
よく若い女と不倫してたんだよ
よく若い女と不倫してたんだよ
雪狼
でも、あのクソババァは、あっクソババァっつうn
研磨
わかってます
雪狼
ああ、そうか
雪狼
で、あのクソババァは、
どんなに喧嘩しても、許して、離婚しようとしなかった
どんなに喧嘩しても、許して、離婚しようとしなかった
日向
どうしてですか?
雪狼
それは、知らんが、
きっと、どんなに不倫をされても、あいつが一番好きだったんだろ
きっと、どんなに不倫をされても、あいつが一番好きだったんだろ
雪狼
それで、俺は春とは10歳離れてるし、
それに、俺は、20歳に家を出てるからな、その事はよく知らないんだよ
それに、俺は、20歳に家を出てるからな、その事はよく知らないんだよ
雪狼
飛雄は、春から聞いてたか?
影山
はい、よく相談されました
雪狼
そうか
雪狼
でも、クソジジイが、
あいつを女でみてるのは、わかる気がするんだ
あいつを女でみてるのは、わかる気がするんだ
雪狼
あいつ、小学校の頃から、
胸があったし、顔も可愛いかったからな
胸があったし、顔も可愛いかったからな
影山
でも、あいつ
可愛くないですよね?
可愛くないですよね?
雪狼
だよな!あいつ、可愛くないよな!
日向
そうか?
雪狼
ああ、だって
あいつのバレーみたことあるか?
全身ゴリラか?って思うぜ
あいつのバレーみたことあるか?
全身ゴリラか?って思うぜ
雪狼
それに、口調も男っぽいしよ
どう育てたら、あんななるんだ?
どう育てたら、あんななるんだ?
二人
(お前の妹だろ!)
研磨
雪さん、話がずれてる
雪狼
ああ、そうだな悪い
どこまで話したかな?ああ、そうだ
どこまで話したかな?ああ、そうだ
雪狼
まぁ、俺も、あいつの事が好きだからな、直々あいつの顔を見に
実家に帰ってたからな、あっ、妹としてだからな!
実家に帰ってたからな、あっ、妹としてだからな!
雪狼
///あ、あと、俺が、好きだって言ってたこと言うなよ!
日向
言いませんよっ
雪狼
///そうか、それならいいんだ
雪狼
それで、事件がおきたのは、
あいつが中ニの頃で俺が実家に遊びに行った、ある日
あいつが中ニの頃で俺が実家に遊びに行った、ある日
雪狼
俺達が、四人全員で飯を食ってたらな
あいつ大食いだから、いっぱい食ってたんだよ、
そしたら、クソジジイが「お前は、そんなに食うから、
胸がでかくなったんだな」って言いながら、あいつの胸を……触ったんだ
あいつ大食いだから、いっぱい食ってたんだよ、
そしたら、クソジジイが「お前は、そんなに食うから、
胸がでかくなったんだな」って言いながら、あいつの胸を……触ったんだ
日向
⁈
研磨
⁈
影山
⁈はぁ⁈
雪狼
どうした?飛雄?
お前、春から聴いてなかったのか?
お前、春から聴いてなかったのか?
影山
俺、そんな事聴いてないです!!
雪狼
まぁ、自分からは、言えないよな
じゃあ、お前も聴いとけ
じゃあ、お前も聴いとけ
雪狼
そしたら、俺頭にきたのか、
気づいたら、クソジジイの顔を
ぶん殴ってたんだ、春は泣きながら、
固まってた、顔も青白かったよ
気づいたら、クソジジイの顔を
ぶん殴ってたんだ、春は泣きながら、
固まってた、顔も青白かったよ
雪狼
すぐに、俺は春を二階に行かせた
俺との喧嘩が、終わった後、今度は
クソババァと喧嘩すると思ったからな、そしたら
本当に喧嘩を始めたよ、だから、俺は
あいつを慰めに二階に行ったんだ
俺との喧嘩が、終わった後、今度は
クソババァと喧嘩すると思ったからな、そしたら
本当に喧嘩を始めたよ、だから、俺は
あいつを慰めに二階に行ったんだ
雪狼
さすがに、あいつは出て行かされたよ
日向
?だったらなんで、春の
お母さんがクソババァなんですか?
お母さんがクソババァなんですか?
雪狼
それは、あのクソババァが、その3日後に
荷物をまとめて春に「あんたなんかが
生まれてこなければよかったのに!!」って
吐き捨てて、クソジジイを追いかけて、春を捨てて
出て行ったからだよ
荷物をまとめて春に「あんたなんかが
生まれてこなければよかったのに!!」って
吐き捨てて、クソジジイを追いかけて、春を捨てて
出て行ったからだよ
日向
やべぇな
雪狼
だろ?まぁ、結局離婚したらしいけどな
研磨
そのクソババァがですか?
雪狼
いいや、クソジジイが決めたんだって、
自分の子供よりも、イケメンな夫の方が大事だったんだろ
自分の子供よりも、イケメンな夫の方が大事だったんだろ
研磨
じゃあ、春は今、一人暮らしなんですか?
雪狼
いや、今は俺の妻の百合花と暮らしてるよ
それは、飛雄、お前知ってるよな?
それは、飛雄、お前知ってるよな?
影山
はい、俺はただ、その理由が
親に追い出されたって、聴きました
親に追い出されたって、聴きました
雪狼
ん?でも、お前
あいつは、親に追い出されたのに
自分の近所に住んでるって、疑問に思わなかったのか?
あいつは、親に追い出されたのに
自分の近所に住んでるって、疑問に思わなかったのか?
影山
………そう考えると、そうですね
雪狼
そうですねって……
日向
お前は、やっぱりバカだな!
研磨
でも、翔陽もバカだよ
日向
研磨ぁぁ⁈
影山
ん?でも、バレませんか?
同じ場所に住んでたら
同じ場所に住んでたら
雪狼
おおー、お前がそこに
気づいたのか!!すごいな!!よしよし
気づいたのか!!すごいな!!よしよし
影山
(俺、これ褒められてるのか?)
雪狼
バレないよ、だって、俺
親に妻と息子がいること言ってないもん
親に妻と息子がいること言ってないもん
日向
えぇぇぇ⁈
雪狼
だって、あんなクソ共に言う必要ないだろ?
研磨
ちなみに、子供は何人いるんですか?
雪狼
二人
研磨
ん?二人?
雪狼
うん、あと一人は、百合花と住んでる
日向
寂しくないんですか?
雪狼
寂しいよ、正直言うとな
きっと遥斗も、だけど、あいつのためだから
きっと遥斗も、だけど、あいつのためだから
春
ねぇ、遥斗
遥斗
ん?何?
春
やっぱり、お母さんいなくて、寂しい?
遥斗
うん、それに
恵美ちゃんにも会いたい!
恵美ちゃんにも会いたい!
春
!
春
………そう、だよね
ごめんねポロポロ、俺の、せいで
寂しいよねポロポロ、そうだよねポロポロ、
ごめんねポロポロ
ごめんねポロポロ、俺の、せいで
寂しいよねポロポロ、そうだよねポロポロ、
ごめんねポロポロ
遥斗
!違うよ!
春のせいじゃないよ!
仕方のないことなんだから、
自分をそんなに責めちゃダメだよ、ね、よしよし
春のせいじゃないよ!
仕方のないことなんだから、
自分をそんなに責めちゃダメだよ、ね、よしよし
雪狼
おーい、そろそろいいぞー
春
ぐずっ、ねぇ、遥斗
遥斗
ん?
春
俺が、遥斗に泣きついたってことは、誰にも言うなよ?
遥斗
うん!わかった!
今度泣きつきたくなったら、いつでも言ってね!
今度泣きつきたくなったら、いつでも言ってね!
春
んっ、なんだよー、それー
雪狼
よし、帰って来たな
雪狼
さすがに、もう遅い時間か…
雪狼
なぁ、研磨
研磨
はい?
雪狼
こいつら、全員駅まで、
送ることって、できるか?
送ることって、できるか?
春
⁈それはダメだ!
研磨だって、疲れてるのに
そんな迷惑かけられねぇよ!
研磨だって、疲れてるのに
そんな迷惑かけられねぇよ!
雪狼
だって、お前ら
方向音痴とバカ二人しか
いねぇんだ、帰れねぇだろ
方向音痴とバカ二人しか
いねぇんだ、帰れねぇだろ
春
ッ……それは、そうだけど
二人
納得するな!!
雪狼
いいか?研磨
研磨
別に、いいですよ
春
えっ、いいの?大丈夫?
研磨
うん、それくらい、大丈夫
春
ごめんね、研磨ありがとう
雪狼
じゃ、またな春、よしよし
春
うん、またね
雪狼
またな、飛雄、よしよし
影山
はい、また
遥斗
春、また遊ぼうね!
春
うん
遥斗
飛雄もまたね!
影山
ああ
遥斗
お兄ちゃん達もまたね!
日向
おう!またな!
研磨
うん、またね
雪狼
あっ、翔陽、研磨、ちょっと待て
二人
?
雪狼
お前ら、春の友達なんだよな?
ありがとな、友達になってくれて、
あいつのことよろしくな!じゃ、またな!よしよし
ありがとな、友達になってくれて、
あいつのことよろしくな!じゃ、またな!よしよし
日向
はい!また!
研磨
///コクッ
春
研磨
ありがとな、送ってくれて
ありがとな、送ってくれて
日向
ありがとなー♪研磨♪
影山
あざっしたペコッ
研磨
いや、いいよ
日向
じゃあ、またなー
春
またねー
研磨
うん、またね
日向
グウー、グウー
影山
おい、春、大丈夫か?
春
うん、大丈夫
ありがと………ッー
ありがと………ッー
春
翔陽、本当に一人で大丈夫?
日向
うん、大丈夫!
春
さっきまで、寝てたんだろ?
やっぱり、家まで送って行った方がいいんじゃ
やっぱり、家まで送って行った方がいいんじゃ
日向
んー、だから、大丈夫だってば!
日向
じゃ、二人共
また、明日!
また、明日!
春
うーん、また明日ね…
影山
ああ
春
本当に大丈夫かなぁ
影山
本人が言ってるんだから、
大丈夫だろ
大丈夫だろ
春
うん、それもそうだね
春
……あっ、翔陽
自転車、忘れてる
自転車、忘れてる
影山
………明日でいいだろ
春
そだね
春
また明日な、ひーちゃん
影山
そのあだ名、懐かしいな
春
だろ?
影山
また明日な
春
うん、おやすみ、飛雄
百合花
あっ、おかえり
春ちゃん!どうだった?大丈夫だった?
春ちゃん!どうだった?大丈夫だった?
春
ただいま
うん、大丈夫だったよ
うん、大丈夫だったよ
百合花
そう、よかった
あの人はなんて?
あの人はなんて?
春
百合姉のこと、愛してるって
百合花
もう、冗談言わないの
あの人は、あなたの前ではそんなこと言わないのよ
あの人は、あなたの前ではそんなこと言わないのよ
春
うん、知ってるよ
百合花
…………………
春
………ねぇ、百合姉
百合花
なーに?
春
ギュ
百合花
⁈
春
ギュー、いつもありがとう
百合花
急にどうしたの?
春
ベーつに
百合花
じゃあ、今日は甘えん坊さんね
恵美
ねぇー、お姉ちゃん
春
ん?
恵美
恵美にも、ギューして
春
うん、いいよ
春
いつもありがとね
恵美
うん!
春
食った、食ったー
春
ん?飛雄から、メールが来てる
春
なになに
春
!
春
…………
春
(ありがとう、ひーちゃん)
春
さぁーて、もう寝ようかな
春
おやすみ
影山
「なにかあったら、たよれ
一人でかかえこむなよ」
一人でかかえこむなよ」