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どうやら、東夜くんは俺の考えに納得してくれたらしい。
久し振りに扉の鈴が、俺以外の誰かによってカラカラと鳴ってくれた。
彼を外まで見送ることは、敢えてしなかった。
それはもう、彼が一人で生きられることを信じたからだ。
そう、きっと強い男になるさ。
俺は、上機嫌でカウンターへと戻った。
軽部西夜
メロディも曖昧で、調子の外れた、下手な鼻歌を歌っていたとき。
俺は。
とても大事なことに思い至った。
軽部西夜
軽部西夜
そうだ。
軽部西夜
軽部西夜
猛烈な勢いでまた自分で鈴を鳴らす。
軽部西夜
軽部西夜
軽部西夜
しかし、東夜くんは見つからなかった。
やれやれと思いながら カッコいい大人を演じて見せたが……
……その夜、空を仰いで嘆いたのは
俺だったのかもしれない
夜仰ぐ、果て嘆く。
おまけ編
完結