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これは昔のこと。

まだ名も無い時代にあったこと。

ある村があったそう。

その村に1人の少女がいた。

名は『伽耶』。

神楽 伽耶(カグラ カヤ)と言った。

伽耶の家系は人身御供

所謂、『生贄』の役割を担っていた。

伽耶の住んでいた村は畑や田んぼが枯れ果て

用水路だった物でさえも枯れ果てていた。

そんなことから、選ばれたのが伽耶の家系

『神楽家』だった。

村の村長が神楽家を生贄として選んだのだ。

村長は伽耶にこう言った。

村長

生贄として神様に選ばれたことを誇りに思え

伽耶

(よく言うよ。アナタが選んだくせに)

村長

神楽家のお陰で、お前達のお陰で村は裕福になるんだ

伽耶

他の民達のために神楽家が犠牲になることをどう思いますか?

村長

神楽家はもう5人しかいない

村長

それに比べ村の民は数100人といる

伽耶

人数が少ない神楽家が犠牲になることは当たり前ということですか?

村長

言い方は悪いがそういうことになるな

村長

もう一度言うが、生贄として選ばれたことを誇りに思え

村長

お前らのお陰で村の民は救われるのだ

神楽家にはもう5人しかいない。

父の俊文(トシフミ) 母の佳奈(カナ) 姉の佳代(カヨ) 伽耶 妹の香苗(カナエ)

しか残っていなかったのだ。

昔はもっと人が残っていた。

しかし、この5人以外は既に生贄に捧げられてしまっていた。

伽耶にはもう祖母や祖父の記憶が無いをも同然になっていた。

伽耶

お母さん、ただいま

佳奈(母)

おかえりなさい

佳代(姉)

おかえりなさい伽耶

香苗(妹)

おかえりなさいお姉様

俊文(父)

帰ったのか伽耶

伽耶

うん、ただいま!

佳奈(母)

ちゃんと買ってこれましたか?

伽耶

お母さん…もう私16だよ?

伽耶

心配しなくても買えるよ!

佳奈(母)

そうよね…

その日、伽耶は村の隅にある商売店で買い物をしていた。

帰ってくると皆が出迎えてくれる。

しかし伽耶は違和感を覚えた。

何故か家族がよそよそしいのだ。

いつもは敬語なんて使わないのに今日は使っている。

伽耶は母に何故か聞いてみた。

伽耶

お母さん、なんで敬語を使っているの?

佳奈(母)

……

伽耶

香苗だっていつも私のことは『お姉ちゃん!お姉ちゃん!』って呼んでたはずなのに…

伽耶

それに心做しかお姉ちゃんだって元気が無いし…

佳奈(母)

どうしても話を聞きたいの?

伽耶

当たり前だよ

佳奈(母)

分かったわ。話すわよ

そして、伽耶の母は話し始めた。

伽耶が家を留守にしていた時に起きたことを。

佳奈(母)

このことが起きたのは、伽耶が買い物に行ってから数分経った時のこと

ドンドンドンドンドンドン

家の引き戸が無造作に叩かれた。

佳奈(母)

はーい

母は玄関に向かう。

引き戸を開けた先に居たのは。

佳奈(母)

あら、どうしたのかしら?

佳奈(母)

"副村長"さん

副村長

こんにちは

佳奈(母)

こんにちは

引き戸の先にいたのはこの村の副村長だった。

佳奈(母)

どうしたのかしら?

副村長

実は話があるんだよ

佳奈(母)

はい?

副村長

神楽家の人間を今日の夜、全員神様に捧げることになった

佳奈(母)

……はい?

副村長

神楽家を全員今日の夜に神様に捧げることになったんだ

佳奈(母)

どうして……

俊文(父)

どうしたんだ佳奈

佳奈(母)

貴方…

副村長

あぁ、旦那殿

副村長

今奥様にお話したのですが

副村長

今日の夜に神楽家の人間全員を神様に捧げることになりました

俊文(父)

は?!どういうことだ?!

副村長

言った通りです

俊文(父)

何故だ!1人じゃダメなのか?!

副村長

はい、神様がそう仰っていますので

俊文(父)

無理だ!

佳代(姉)

お父さん?

香苗(妹)

どうしたの?

俊文(父)

佳代ッ…香苗ッ…

副村長

あぁ、娘さん

副村長

こんにちは(*^^*)

副村長

今日の夜君達家族を生贄に捧げることになったよ

香苗(妹)

え?

佳代(姉)

……そう

佳奈(母)

佳代?!

佳代(姉)

分かりきったことよ

佳代(姉)

いつかは全員生贄に捧げられるんだ

副村長

おぉ!良い娘さんですねぇ

俊文(父)

うるさい!黙れ!

副村長

それに比べ貴方は…

副村長

まぁ、良い

副村長

今日の夜11時に裏山へ来てください

副村長

来なかった場合は無理矢理連れて行きますからね…

副村長

あぁ、今日は紅い満月の日ですね

副村長

神様はだから今日、神楽家を…

佳奈(母)

こんなことが…あったのよ…

伽耶

えっ……

佳奈(母)

だからね、私達考えたの

佳奈(母)

誰か1人でも逃がせないかって

伽耶

……

佳奈(母)

それに貴方は選ばれたのよ

伽耶

嘘だッ!嘘だッ!

伽耶

嫌だ!!

佳奈(母)

ごめんね伽耶

佳奈(母)

こんな家系に産ませて

伽耶

そんなことない!

佳奈(母)

私達はね誰か1人でも家系を残していきたいわ

佳奈(母)

伽耶がね、神楽家の希望になるのよ

伽耶

そんな……

佳奈(母)

何処か遠いところに逃げて名前も変えて幸せに過ごしてもらいたいの

伽耶

……

佳奈(母)

わかってくれる?

伽耶

……わからないよ!そんなの!

伽耶

なんで私だけ!私が皆の代わりになるから!それで…

佳奈(母)

伽耶!!

伽耶

ヽ(; ゚д゚)ノ ビクッ!!

佳奈(母)

皆で選んだことなの

佳奈(母)

貴方は私達の最後の希望よ

伽耶

お母さん……

佳奈(母)

幸せになって頂戴ね

伽耶

……うん

伽耶

わかった

伽耶

ありがとう皆!!!

神楽家全員が生贄として捧げられることを知った伽耶は家族の最後の希望だと言われる。

伽耶は家を出ることになった。

名前を変えて。

遠い遠い知らない村へ。

伽耶は神楽家にいた頃、お付き合いをしていた。

『鬱島 大』という男と。

その男に挨拶もしないまま伽耶は村を出てしまった。

それが伽耶の唯一の心残りだった。

遠い遠い知らない村。

伽耶の名前は『紅月 伽耶』となった。

紅い月の日、家族を失った伽耶の思いが『紅月』には込められている。

そして伽耶は知らない村に住むことになった。

しかし、この村には結婚という概念が無いそうだ。

結婚せず、子供を産むまでが恋人との最終関係らしい。

そして、伽耶は出産した。

瓜二つな顔が産まれた。

双子だったのだ。

伽耶は子供にこう名付けた。

姉の方は『佳代』。 妹の方は『香苗』。

神楽家を忘れられないまま、伽耶の一生は終わった。

主(楽譜)

なんか、文めちゃくちゃだねwww

主(楽譜)

文才が無いってこういうこと言うんだねwww

主(楽譜)

とゆーことで次回は現代に戻りますよ(???)

主(楽譜)

では、また次回!

主(楽譜)

あざーしたーぁ!

バカみたいに平和な日々

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