僕達の王国話

カタカタカタカタ…

薄暗い部屋の中で

タイピング音が響く

たった1人で

資料を作り続ける

このまま

何時間も━━━

…え？

誰と話してるんですか？

突然、本能のように 言った言葉

自分で言った言葉だったが、

なぜ言ったのか、誰に言ったのか、

訳が分からないまま呆然としていた

まぁさっき言った通り

人間の集中力は長く続かない

…シャークんは例外だが

あいつはやばい。うん。

俺には「能力」があるが、

それも使うと疲れるのだ

結局疲れる。

意味ねぇじゃん(？)

今日は使わない。 使いすぎは体に毒だからな

(前に言った6人に居る秘書は きんときの人以外辞めたって事で) …すんません

もし秘書が居たならば

朝食も、昼食も、夜食も、

全部持ってきて貰えるのに。

すかすかになった腹を満たすため

ゆっくりとイスから立ち上がった

カッカッカッ…

不意に言った言葉

腹減りのあまり口に出した言葉

それを

1番聞かれたく無いやつに聞かれた

疲れて忘れていた

お金を持ってきていない事を

酸欠になるほど笑っているきりやん

ほんとこいつイラつくな

笑いすぎだろ

そんなことも思いながら、 これからどうするかを考えていた

数分後

食べながら説明すんのだる

そんなことを考えて、 最も早く終わる説明を編み出した

たった3文字

考えた

このきりやんは、それでは終わらない

絶対グイグイ聞いてくるね、絶対

ほら

言った通りだろ？

持ち前のスルースキル

それをここでぶっぱなしても 良いのだが、

きりやんは軽食を作ってくれた。

ひとつ、仮が出来たのだ。

きっとこう言うだろう

本当にわかりやすいな…

分かるのは俺達5人だけか…‪w

食べていた皿を取られてしまった

最近は

みんな忙しい

Nakamuは白尾国の総長として、 集められた色々な国との会議

この国もまだまだ新人だし、 圧 凄かったらしいなぁ…

Broooockは最近沢山の兵が入ってきて、育成にも時間がかかってる。

そう簡単に上手く行く訳じゃ ないらしい

シャークんも、きんときも、

与えられた仕事をこなしてはいるが、 最初の頃とは量が劣っている。

皆

大変なのだ

ここは大食堂

きりやんはこの時間帯に 居ることが多いから

余り珍しがられない

でも

俺は別だ

兵士の試験は、大体シャケとか ブルークがやってるから

俺の事を見たことがないやつは 多いだろう

一言、きりやんに声をかけたが、

その声は届かなかったようだ

大したことでもないし、 別に良いだろう

そんなことを考えながら

自分の部屋に向かった