仕事が一段落つき、また今日もこの井戸まで来た。
シーナ
…
井戸の中を覗くと、現世の様子が映し出される。
シーナ
あの子はどこでしょうか…?
シーナ
…あ、居た。
青い羽の生えた、少しだけ人間と似ている、特徴的な人外の男の子。
いつからか、私はその子を眺めるのが日課になっている。
なぜ見ているのか、なんという名前の子なのか。何も覚えていない。が、
シーナ
…忘れちゃいけない、とても大切な人だって事だけは覚えているんですよね…
シーナ
前は名前もどんな子かも…覚えていた気がするんですけど…
シーナ
なんで、思い出せないんでしょう…