藍
ん...
藍
あれ、焦凍?
藍
私、話の途中で寝ちゃったのか
藍
火傷がバレなくて良かった。焦凍は昔から過保護だから...
藍
最近私が笑うようになったって焦凍が言ってた。
藍
私自身あまり自覚はない
藍
それは、私自信が気づかないうちに心を開いているの?
藍
私は...あの子達を信じて良いのだろうか...
藍
.....ダメだ。大切な人は作らないって決めたのに。
藍
笑うことくらい...許されたってことなのかな。
藍
みんないい人たちだし、今度から少し明るく接してみるか...
次の日
緑谷出久
あ、夜月さん!おはよう!
藍
お、おはよう!
緑谷出久
!?
切島鋭児郎
や、夜月さん?
藍
(やっぱり、私が明るく振る舞うと変だ...)
緑谷出久
嬉しい...
藍
っ、はぁ!?
緑谷出久
今までずっと塩対応だったから嫌われてるのかと...夜月さん、辛い過去があったみたいだし、元気なくて心配だったんだ
藍
....
藍
別に、嫌ってたわけじゃない。
藍
ただ、少しくらい信用してもいいと思ったから...少し明るく接した方がいいのかと思ったんだけど
藍
変なら辞めるよ(超真顔)
緑谷出久
待って!やめないで!
切島鋭児郎
俺はどっちも夜月さんだからなんでもいいけどよ、
切島鋭児郎
明るい方が好きだぞ!
藍
そう、
轟焦凍
藍...
藍
...焦凍もここの人達は信用してるみたいだったし、昔よりいくらかは明るくなってたから
藍
普通に、何も無い時はずっと真顔になっちゃうと思うけど、みんなの前で普通に笑えるように、、なりたい。
轟焦凍
藍、良かった。もう誰も信じられなくなったのかと...
藍
そんなことないよ。
麗日お茶子
藍ちゃん...可愛い...
芦戸三奈
明るい藍ちゃん可愛くて好き!
藍
...ありがとう
藍
でも、どうしても作り笑顔になっちゃうの。私は普通に笑えない。
麗日お茶子
大丈夫!ゆっくりでいいんだよ!
麗日お茶子
信用してくれて嬉しい!
峰田実
やっぱ美人の笑顔以上にいいもんは無いZe☆
爆豪勝己
へっ、少しはいい顔するようになったじゃねぇか
藍
爆豪...偉そうに何言ってんのよ。私はあなたの怒ってる顔以外に見た事ないけど
爆豪勝己
あ"ぁ"!?
藍
ほんと、すぐ挑発に乗って...そんなんだといつかヴィランに攫われちゃうわよ
爆豪勝己
この俺がそんなヘマするかよ!
藍
爆豪からかうの、ほんと面白い笑
麗日お茶子
藍ちゃん、今普通に笑った!
芦戸三奈
可愛すぎだよ!!
藍
私が、普通に笑った?
轟焦凍
昔見てぇだな。お前の顔見ると俺まで笑顔になっちまう笑
轟焦凍
ほんと、元のお前に戻って良かったよ。
藍
...戻ったわけじゃないし、戻れないよ。ごめんね、焦凍。
轟焦凍
...
その日から、藍は少しづつ、クラスに馴染んで、心を開いていった。
一週間後
藍
...
藍
(痛い...昨日も殴られたりしたせいかな。せっかくみんなと仲良く...ってあれ?私何してんの。)
藍
(友達になっても意味なんて...ないはずなのに)
藍
(あの子達といるとどうにも、心が惹かれて行く。)
緑谷出久
おはよう!夜月さん!
藍
おはよう(*^^*)
麗日お茶子
おはよう!
芦戸三奈
おっはよー!
藍
みんな、おはよう(*´˘`*)
芦戸三奈
ぐっ、、やっぱり可愛すぎるっっ!
藍はよく笑う子になっていた。
その変わり、笑顔の裏にたくさんの辛いことを隠していたが...
爆豪勝己
おい
藍
何?爆豪
爆豪勝己
前から思ってたけど、なんでお前ずっと長袖なんだ?
藍
...私冷え性だから。
爆豪勝己
バカか?今夏だぞ?
藍
うん。なんでだろうね。自分でも分からない笑
爆豪勝己
.....
相澤先生
おい、お前らー
相澤先生
新しい転校生だ。自己紹介して、あとは任せた
藍
転校生...?
モブ子
皆さんこんにちはぁ♡モブ子って言います♡
藍
...!?
藍
なんでモブ子が...
相澤先生
テキトーに空いてる席に座ってくれ
モブ子
んーと、じゃあ、藍ちゃんの隣で!
轟焦凍
藍の友達か?なんで名前知ってんだ?
モブ子
私たち、昔からの大親友なんですぅ
緑谷出久
そうなの?
藍
...
緑谷出久
夜月さん?
藍
あ、え?
藍は青ざめたような顔を一瞬したが、すぐに普通の顔に戻った
藍
うん、友達
相澤先生
そーか。じゃあそこで。
モブ子
わぁい♡
授業が終わった
轟焦凍
藍...
モブ子
藍ちゃん♡
モブ子
今日は一緒に帰ろぉ?♡
藍
...うん
緑谷出久
(なんか、表情が暗い?)
緑谷出久
夜月さん、どうかした?
藍
何が?
緑谷出久
いや、表情が暗いって言うか...体調悪いんじゃない?
藍
そんなことないよ。それにあとは帰るだけだし。
モブ子
早く帰ろぉよぉ♡
藍
...またね(*^^*)
緑谷出久
あ、、
麗日お茶子
なんか、今の顔、違和感...
轟焦凍
...いつもと様子が違かった。
爆豪勝己
(なんかあのモブ子って女裏がありそうだ)
藍
...なんで転入して来たの。何をしたの?
モブ子
別に。親の力使っただけよ。
モブ子
それより、クラスのやつとは随分仲が良さそうね?
モブ子
笑顔なんて見せちゃって...気に入らない
藍
...クラスの人達には絶対に手を出さないで。
モブ子
...チッ分かったわよ
モブ子
昨日たくさん殴ったから今日はこれで許してあげる。
モブ子
明日を楽しみにしてるわよ笑
次の日
ガラガラ
藍
おはよう
切島鋭児郎
なぁ、これどういうことだよ
藍
何が?
麗日お茶子
いや、モブ子ちゃんが藍ちゃんにいじめられたって...言ってきたんだけど
藍
...え?
緑谷出久
みんな、やっぱり夜月さんはそんなことしないよ、
轟焦凍
傷がある...藍、違うよな?
藍
(みんな...信じようとしてくれてるけど、心の裏では私を疑ってるんだ。)
藍
...信用しようと思ったのに
緑谷出久
夜月さん?
麗日お茶子
私は藍ちゃんを信じてる!
轟焦凍
俺も信じてる。違うと言ってくれ
切島鋭児郎
俺も夜月さんがこんなことするやつだとは思えねーよ...
緑谷出久
夜月さん、昨日、何があったの?
藍
ははっ、
藍
いいよ、気休めの言葉なんて
藍
みんな、信じてるとか言ってるけど、心の裏では私を疑ってる。
麗日お茶子
っ、そんなことないよ!
藍
やっぱり最初から無理だったんだよ。人を信じるなんて
藍
警戒心無さすぎだよ。言われたことホイホイ信じちゃうの?笑
モブ子
(ふふ、可哀想w)
藍
(こんなこと言いたくないのに)
藍
みんなのこと信じた私が馬鹿だった!!
爆豪勝己
おい、てめぇいい加減にしろや
爆豪勝己
誰が信じてねぇなんて言ったんだよ
爆豪勝己
ここにいる全員戸惑ってるだけだ。ちゃんとお前を信じてんだよ。
藍
それをどうやって信じろって?
藍
そうやって、何度も何度も何度も何度も何度も何度も!!!
藍
信じて、裏切られて、、、
藍
いつも信じた先は傷つくことだけだった!
藍
それにね、元から仲良くする気なんて本当はなかったんだよ笑
轟焦凍
藍、落ち着け
轟焦凍
俺たちはお前を信じてる。どうしてもモブ子に傷があるのか、本当の理由が知りたいだけなんだ。
轟焦凍
信じてくれ。
藍
.....
轟焦凍
藍...
麗日お茶子
藍ちゃん、お願い信じて!私たちは藍ちゃんのことが大切なんだよ!
芦戸三奈
みんな藍ちゃんが好きなんだよ!大切なの!
切島鋭児郎
一瞬戸惑っちまった。ほんとにごめん!でも、夜月さんが俺らに心を開いてくれた時、笑顔を見せてくれた時、本当に、本当に嬉しかったんだ!
峰田実
誰も疑うやつなんているわけねぇよ!こんな美人傷つけるやつは俺が許さねぇ!
緑谷出久
僕は夜月さんと一緒のクラスになれて嬉しいよ、夜月さんの笑顔も、全てが嘘じゃない。
緑谷出久
夜月さんに辛い過去があったのは知ってる。だからこそ、心を開いてくれた時には本当に嬉しくて、一緒に話すのが楽しかったよ!
藍
...いいよ。信じる
藍
もう、何も言わないで...
ギュッ
藍
!?
轟焦凍
藍、俺は藍の味方だ。何があっても
モブ子
...
モブ子
は?
モブ子
なんで私を信じないわけ?あんたら頭おかしいんじゃない?
みんな
!?
モブ子
あーだる。
モブ子
あ、そうだ、いいこと思いついた
藍
何するつもり!
轟焦凍
あ、おい待て!
藍
っ!?
轟焦凍
あ、悪ぃ、そんな強く掴んだつもりは...
藍
なんでもない...
モブ子
あはは!今からヴィラン連合が来る!
みんな
!?
緑谷出久
なっ!
モブ子
お前らは1人残らず死ね!
ドッカーン
藍
今日、プロヒーローたちは別の件で出張してる、多分あれもヴィラン連合の仕業....
藍
強いヒーローたちがいない間に雄英を潰すってことか...
藍
戦うしかない!
藍
このクラスの人間には、手を出させない!
緑谷出久
夜月さん!下がって!
轟焦凍
藍!待て!
麗日お茶子
どこに行くの!?
爆豪勝己
迂闊に動いたら危ねぇぞ!
ヴィランの侵入、モブ子の策略、 藍の決心。 これから大きな戦いが始まるのだと、その場にいた全員が感じた。