この作品はいかがでしたか?
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虎杖悠仁
虎杖悠仁、15歳。恋人である五条悟の家の住所を渡されて 早数ヶ月が経とうとしている。
いずれ、家に行かなければならないであろうと言うことはわかっていたものの 二人の任務や虎杖の心の準備によりここまでズルズルと期間が伸びてしまった。
そして家の前まで来たはいいがチャイムを鳴らすまでの時間が長かった。 本当に今鳴らしていいのか、急だからうざがられるのでは…と不安を募らせながら 遂にチャイムを鳴らす。
ピン…ポーン…
手が震え、不自然では無かっただろうかと独りでにわたわたとする。
五条悟
鍵が開き、部屋から顔を覗かせるはいつもとは違ったラフな雰囲気の五条。 髪の色とは相反した全身黒色統一。
虎杖悠仁
照れくさそうな笑みを浮かべ、五条へと元気な声で言い放つ虎杖。 右手には手土産の喜久福の大福を持って。
五条悟
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
虎杖は、この家に居た堪れなさを感じていた。
甘ったるい香水の匂い。分かりずらい所に置いてある女物のアクセサリーや化粧品。
どう考えても五条が使うものでは無さげだ。 どうやら、五条の家には頻繁に女が出入りしている様子で何とも言えぬ感情に駆られた。
そんな事は考えたくもないが、五条は浮気をしているのでは無いか…。と考えてしまい 胸にナイフで深く抉られた様な傷を伴った。
虎杖悠仁
虎杖悠仁
悶々とそんな事を考えれば傷は進行し、じくじくと膿んでいく。
五条悟
虎杖悠仁
紅茶を作ってくれている、綺麗に整った五条の顔が虎杖の顔を覗き込む。 この澄み切った青色の瞳に、いつも見透かされている気がしてならない。
かと言えど目が嫌いな訳でも無い。寧ろ大好きなのだ。 大好きだからこそ、彼のこの優しい瞳を誰にも見せたくない。向けさせたくない。
歪んだ独占欲が虎杖の体を包む。 こんなに嫉妬をしていたら疲れるのは分かっているものの、嫉妬をせずに何をする。
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
虎杖悠仁
虎杖悠仁
五条悟
五条悟
この男は、本当に何を言っている?
理解がし難い。きっと、そのような女としか付き合って来なかったんだろう。 …惨めで、可哀想だと言う感情がふつふつと湧き上がる。
虎杖悠仁
こんな顔が良いだけのクズにならなかっただろうか。
五条は気分が削がれたとでも言いたげな顔で虎杖を見下す。 その目が異常に冷たく、身が竦む。
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
五条悟
嗚呼。この人のこういう所が嫌いだ。 自分の都合が悪くなりそうだったらこの甘々対応に戻る事が。
虎杖悠仁
喜久福の大福が机上に転がるのに脇目も振らず、五条の家を後にする。
五条悟
虎杖悠仁
伏黒恵
虎杖悠仁
伏黒恵
虎杖悠仁
虎杖悠仁
伏黒恵
伏黒は明らかに五条に嫌悪を抱いた顔をした。 いや、その半分に"やっぱりな"と何か分かっている様な雰囲気も感じた。
虎杖悠仁
__だって、男だもんな。
伏黒恵
伏黒恵
伏黒恵
虎杖悠仁
いつもとは違う、はにかんだ様な笑みを浮かべる虎杖。 そんな笑顔に伏黒は胸の何処かが締め付けられる。
どうしてこの善の塊のような善人の虎杖が、 あの様な男の手中にすっぽり収まってしまっているのだろうか。
そんな事を悶々と思いながら、沈んだ様子でベンチに腰掛ける虎杖を眺める伏黒。
どうしたら、虎杖のあの人に対する執着心と嫉妬心を取り除かせてやれるのだろうか_。
虎杖悠仁
虎杖悠仁
虎杖悠仁
そう虎杖の気分が落ち込んでいる時。
パチン、と指を鳴らす音が。
虎杖悠仁
この指を鳴らす音の正体を即座に理解したその瞬間、虎杖の意識は遠のいた。
虎杖悠仁
虎杖が歩みを進める度、水が跳ねる音がする。
両面宿儺
くつくつと喉からの笑いを上げる宿儺。
虎杖悠仁
苛立ちを隠しきれぬまま、宿儺へと八つ当たりの様な物をしてしまう虎杖。
両面宿儺
いつもと対応は違わない筈だが、何故こうも気付かれるのか。
虎杖悠仁
両面宿儺
虎杖悠仁
両面宿儺
両面宿儺
虎杖悠仁
両面宿儺
両面宿儺
両面宿儺
両面宿儺
虎杖悠仁
両面宿儺
両面宿儺
虎杖悠仁
両面宿儺
両面宿儺
虎杖悠仁
両面宿儺
両面宿儺
両面宿儺
キンッ、と虎杖の首が切られる。
ばしゃん、と虎杖の頭が宿儺の生得領域内の水の中へと落ちる。
虎杖の意識はそこで再び途絶えた。
__翌日、虎杖は任務が無く、寮に居ても五条と鉢合わせになるのが嫌な為 カフェにやってきた。
勿論、伏黒と釘崎も交えてだ。
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
虎杖悠仁
虎杖悠仁
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
虎杖悠仁
伏黒恵
虎杖悠仁
虎杖悠仁
釘崎野薔薇
虎杖悠仁
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
虎杖悠仁
釘崎野薔薇
虎杖悠仁
釘崎はアイスティーを机に叩きつけるようにして置いた。
伏黒恵
釘崎野薔薇
虎杖悠仁
釘崎野薔薇
やいやいとして、虎杖の話が終わると虎杖以上に釘崎の方が怒っていた。
虎杖悠仁
伏黒恵
釘崎野薔薇
伏黒は虎杖の隣の席に座り凛とした表情でアイスコーヒーを啜る。
虎杖はと言えば、コーラをストローで肩を萎ませ吸い上げている。
虎杖悠仁
釘崎野薔薇
虎杖悠仁
虎杖悠仁
釘崎野薔薇
そんな時、虎杖の携帯に一通メールが届いた。
虎杖悠仁
釘崎野薔薇
釘崎の言葉にこくりと頷き、虎杖は携帯を取り出し、机上に置き、LINEを開いた。
【続く】
コメント
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早く続き見たいです
なんだただの神か