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深澤side

みんな、びっくりした表情で、

俺の方を見ている。

そりゃそうだろう。

ずっと一緒にいたメンバーが、

このゲームの主催者。

すなわち裏切り者だと知ったんだから。

田中

は…どういうことだよ。

阿部

ふっかが…主催者…?

深澤

そうだよ。

ジェシー

へ?どういうこと…?

佐久間

なんっ…で…?

深澤

深澤

俺さ、こんなことになると思ってなかったの。

深澤

3ヶ月ぐらい前に、メールが届いて。

深澤

リアル人狼で一獲千金を目指しませんか?

深澤

って。

深澤

でも、俺は胡散臭いと思ってたし、無視したよ?

深澤

けど、その事をまあいっかと思って、

深澤

マネージャーに話したの。

深澤

でも俺はそれしかしてない。

深澤

多分…マネージャーが手を回したんだと思う。

深澤

気づいたら、俺もここにいたし。

深澤

今日は俺を吊ってくれても構わない。

深澤

こんなことに巻き込んだ張本人なんだし?

向井

ふっかっ…さん…

このことをみんなに話す気はなかった。

けど、ここまで来たら仕方がない。

阿部

今日は俺を吊る…って…

阿部

分かってる?もう5人も死んでるんだよ?

阿部

もう余裕なんかない。

阿部

ちゃんと考えて犠牲者を1人でも減らさないと。

深澤

阿部ちゃんが言ってることは正しい。

俺が間違ってることは分かってる。

でも、悪いのは俺だから。

髙地

だって、全部がふっかのせいじゃないんでしょ?

髙地

じゃあそれよりも、人狼見つけないと!

阿部

ねぇ!

阿部

占いの結果。言っていい?

京本

うん…。

阿部

サッ…

きょもの指さして阿部ちゃんは言った。

阿部

人狼。

阿部

きょもがね。

京本

えっ…?

ラウール

今日は…悪いけど…

ジェシー

きょも…?

京本side

京本

はぁ…

ボフッ…

自分の部屋のベッドにうつ伏せになる。

俺はどうすればいい?

ボケーッとしていたら、

誰かに話しかけられた。

髙地

大我?

髙地だ。

髙地

大丈夫?さっきからおかしいよ?

京本

そりゃ今日吊られるってわかったら怖いでしょ。

髙地

大我…ほんとに人狼?

京本

なんで?違うよ。

髙地

いや、大我って、素直でしょ?

髙地

嘘とか…つけなそうじゃん。

京本

俺ほんとに市民なんだよ?

京本

髙地もそうでしょ?

髙地

そうだけど…

京本

髙地は信じてくれる…?

髙地

うん…

髙地

でも…どうするの…?

京本

どうするって…?

髙地

自称預言者の阿部ちゃんが人狼って言った以上、

髙地

みんなからの信頼は減っちゃう。

髙地

だから、みんなをどう止めるかってこと。

京本

京本

止める止めないじゃなくて、

京本

みんなには信じて欲しかった。

京本

俺は人狼じゃないなんてさ?

京本

口では何回でも言えるし。

京本

信じて貰えないのも仕方ないよね。

髙地

いいの…それで…?

京本

え…?

髙地

大我はそれで終わりでいいの…?

京本

これ以上もがいても仕方ないでしょ。

髙地

分かった…。

髙地

俺…絶対勝つから。

髙地

大我のためにも。

京本

うん…笑

そう言って俺はニカッっと作り笑いをした。

髙地side

夜が来た。

話し合いの時間も、大した会話もせず、

投票の時間になってしまった。

結果はやっぱり大我が最多票だった。

今日は、大我が吊られる…

もう5人も死んでるのに、

その事実だけで胸が痛くなった。

京本

サッ…サッ…サッ…

髙地

大我…?

京本

フッ…

パリーンッ…

大我はそのまま備品の花瓶を倒して割った。

宮舘

向井

どういうっ…こと…?

佐久間

…!

佐久間

備品を壊すと…死ぬ…?

京本

大正解。

ヴーン…

大我の首輪が徐々にしまってきて

大我も苦しんでいた。

京本

あ…うぅ…ああぁ!

京本

うぇ…ぉ…あ…

パタンッ…

田中

きょもぉおお!!

ラウール

なんでこんなことにっ…

大我も、自分から死を選んだ。

目黒と同じだな。

やっぱ、あいつらは最後まで優しいんだ。

けど、まだ人狼は潜んでいて、

悪くない誰かが毎日死ぬだけだった。

人狼ゲーム〜スノストライアー〜[完]

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