戦慄、君との終焉

薄い茶色の髪と黄色い目。

人気の少ない公園で。

ホームレスになっていた。

身なりはさらに酷くなり、 ごめんだけど臭い。

あはは〜なんて言って雑草を食べる

帰ったら食べようと思っていた デリバリーの通知。

黙々と横目で雑草を頬張る少女を見る。

　 雑草を食べる少女の手を引き、歩く

目をキラキラさせてまた雑草を食べる

風呂からは鼻歌交じりの 少女のこれが聞こえる

そう、棚の中に服をいれる。

そう、脱衣所を出る

玄関からインターホンの音がして、 頼んでいたピザが届く。

ピザを机に並べると、少女が来た。

やっぱり服はダボダボで スボンは裾を折ってある。

薄い茶色の髪から雫がポタポタと垂れる。

引き出しからドライヤーを出し、 少女に渡す。

不思議そうにドライヤーを 見て、尋ねられる。

子供みたく「ばーん」なんて 言ってドライヤーを向けてくる。

ドライヤーの電源を入れると 少女は驚いた。

戦地に行って、母親は殺されて 過酷な思いの中、生きている。

そんなにも関わらず、生きている少女が 切なくって、勇敢で。 どさくさに紛れ、少女の頭を撫でた。

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