『物語はハッピーエンドでは終わらない』
ある少女と少年は愛し合っていた。
エミ
少年
エミ
エミ
少年
エミ
しかし、少女は戦に 行かなければいけなかった。
少女は治癒士で、 必ず行かなければいけない立場であった。
エミ
精霊
少女は精霊に問いかけた。
"あなたもついてくるのか"、と。
精霊
精霊はその質問には首を横に振った。
なぜなら二人で楽しんでほしかったからだ。
エミ
エミ
少年
精霊は思った。
"あぁ、この人々はなぜこんなにも 優しいのだろう"、と。
そうして、精霊はその2人の優しさに 甘えようとした。
しかし、そのときだった。
ビーッ!!!
エミ
エミ
エミ
戦に行かなければいけない時間になってしまい、少年少女は離れ離れになってしまう。
少年
しかし、少年はそんな危険なことを 少女にやらせたくなかった。
であるからにして、少年は "自分も行ってやる"、とそう名乗り出た。
エミ
エミ
少年
少年
少年
少年は精霊を見つめながら言った。
少年
そう言って、少年は力強く微笑んだ。
エミ
エミ
少女は少年の押しに負け、 少年を連れて行くことにした。
少年
少女と少年は約束を交わした。
これが最後の約束になるとは知らずに。
少年
エミ
エミ
少年は指揮を、少女は治癒を続けた。
…そして、あるときだった。
1本の矢が少年を襲った。
グサッ。
少年の方からそんな鈍い音が聞こえた。
エミ
エミ
少女は我を忘れて少年の元に駆け寄った。
少年
精霊
これには、精霊も驚きを隠せずにいた。
精霊はこう思った。
"何故、自分はこんなにも 死にかけているのにも関わらず、 まだ他人を心配する余裕があるのか"、と。
精霊は人間を哀れに思った。
しかし、それと同時に人間は 儚く美しいものだと感じた。
エミ
エミ
少女は何度も何度も、少年に治癒をした。
しかし、少年の傷口は 塞がることを知らなかった。
エミ
エミ
エミ
少年
エミ
エミ
エミ
少年
少年
エミ
エミ
エミ
エミ
エミ
少年
少年
少年
少年
エミ
エミ
エミ
精霊
精霊はこんな2人を見て、 人間でもないくせに、"悲しい"、と そう感じざるを得なかった。
そして、精霊はその感情とともに、 初めて、"怒り"を感じた。
エミ
精霊
エミ
エミ
エミ
エミ
エミ
精霊は少女と同じ気持ちであった。
そして、精霊は決意した。
この少女と共に彼の仇を取るということを。
エミ
エミ
精霊は彼の姿を模倣し、 彼女の手伝いをすることにした。
ふわっ。
精霊が模倣したとき、この擬音でしか、 模倣したときの音を表せなかった。
後に、この場にいた全員が こう語ることになる。
あのお方こそが…
風神
で、あると。
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