TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

短編集

一覧ページ

「短編集」のメインビジュアル

短編集

12 - 👾👑『声』

♥

571

2024年11月07日

シェアするシェアする
報告する

ニキは行為中、ずっと枕に顔を埋めている。

しろせんせー

ニキ……きもちい?

ニキ

ん"っ…

今まで、幾度となく聞いてきた苦しそうな声。

本当はニキは、痛くて、苦しくて仕方がないんじゃないか。

この行為は、全部俺の独りよがりなんじゃないか。

そんな考えが頭の中をぐるぐると回る。

早朝、タバコを吸おうとベランダの窓を開ける。

ニキ

………ぼびー?

後ろから、少し低い声でニキが俺の名前を呼んだ。

しろせんせー

起きたんか

ニキ

ん。

しろせんせー

身体、大丈夫なん?

ニキ

だいじょぶ、俺も吸うから手引っ張って

しろせんせー

…はいはい笑

生暖かい風が頬を撫でる。

かち、という音と共にいつも通りの匂いが鼻を抜ける。

ニキ

ふ〜っ…

煙を吐くニキの横顔は、朝日に照らされて凄く綺麗だった。

しろせんせー

……すきやなぁ…

ニキ

え?笑

しまった、口に出ていた。

俺をからかう時の、イタズラな目が俺を見つめる。

ニキ

…んふ笑、俺も好きだよ笑

予想外のデレに体が強ばる。

しろせんせー

おまえっ…ほんと…はぁ……

ニキ

ふふ笑

部屋に戻り、2人でベッドに座る。

ふと、行為中のことを思い出してニキに問いかける。

しろせんせー

なあ、ニキ

ニキ

なあに?ぼびちゃん。

しろせんせー

お前…シとる時、ちゃんと気持ちい…?

あぁ、なんか聞き方が遠回しになってしまった。

ちょっときもいかな。

ニキ

…なんで?

しろせんせー

ほら…バッグやから顔見えんし…お前いっつも苦しそうな声出すから…

ニキは心当たりがあったのか、気まずそうに目を逸らした。

少しの沈黙が続き、ニキがゆっくりと口を開いた。

ニキ

…フツーにさ、男の喘ぎ声ってキモくない?

しろせんせー

…………はぁ?

予想外の回答につい間抜けな声が出てしまった。

しろせんせー

お前なぁ…好きなやつの喘ぎ声やで?んなこと思うわけないやろ。

するする出てきた自分の言葉とは思えないキザな言葉に少しびっくりする。

ニキ

いやいやいや…前1人でシた時ガチでエグい声出たの…まじで…

しろせんせー

(ヒトリデ………?!)

ニキ

多分顔も…とんでもない顔してると思うし…

しろせんせー

(トンデモナイ……カオ………!?)

顔を赤らめて恥ずかしそうに話すニキには、結構……クるものがあった。

つい

しろせんせー

………今日騎乗位な。

なんて口走ってしまった…

…ばっかりに……

こんなお預けプレイをされることになろうとは…

ニキ

んっ…う"っ♡

ニキ

んんっ…♡

ニキ

ぼびっ………はいんない…っ

俺の上で苦しそうに自身の入口を広げる恋人の姿が見える。

しろせんせー

少し悪戯心がくすぐられ、ニキの腰を掴み思いっきり挿入する。

ニキ

っぅ"〜〜〜〜!?!?♡

しろせんせー

かわい……

ニキの頬に手を添えると、俺の手に甘えるように頬擦りをしてきた。

ニキ

なに…すん"…だよッ…♡

ニキ

あほぉっ…♡

目を蕩けさせ、口からはヨダレをたらしているニキが嬉しそうにそう言った

 

Q恋人にこんなことをされて理性を保てる男がこの世にいるでしょうか?

 

A.いません。

 

俺は一気に起き上がりニキを押し倒した。

ニキ

うぇ、ぇ、?

混乱しているニキを他所に、正常位になって思いっきり奥を突いた。

ニキ

ッ"〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?♡

しろせんせー

かぁわい…

ちゅ、と口に軽くキスを落として、奥へ、さらに奥へと腰を進める。

ニキ

いぐぅっ♡むいぃ"っ♡

泣きながら俺に縋るように伸びてきたニキの手を頭の上で固定する。

ニキ

な"っでぇっ♡

はっ、はっ、と短く息をすることしかできなくなって、顔を涙と汗でぐちゃぐちゃにして絶叫のような喘ぎ声をあげるニキに、自分のモノがでかくなるのを感じた。

ニキ

しぬっ♡しぬぅっ♡

しろせんせー

大丈夫やで、気持ちいだけやからな…

赤子をあやす様にニキの頭を撫でた。

ニキ

気持ちぃ"っのっ…もっ…いやだぁっ…

しろせんせー

ん…せやなぁ、きもちぃなぁ…

愛おしすぎて、どうにかなってしまいそうだった。

…いや、もう既にどうにかなっていたのかもしれない。

しろせんせー

……なあ、ニキ?

ニキ

うるせえ

布団にくるまったまま、ニキが不貞腐れたように呟いた。

あの後、結局4時間ほどぶっ通しでやり続けたからだろう。

しろせんせー

あのぉ……閣下…お身体の方は……

ニキ

全身痛い、特に下半身。

俺の方をギロリと睨み、そう言った。

しろせんせー

すみません………

しろせんせー

(これはしばらくお触り禁止やな……)

そんなことを考えていると、ニキが耳まで真っ赤にして

ニキ

でも、たまになら……あり、

なんてクソ可愛いことをつぶやくものだから、俺も抑えきれなくなってしまった。

しろせんせー

なぁニキ、もう1回な♡

ニキ

…………は、?!

ニキは引きつった表情を浮かべたまま、ベッドにぼすんと倒れ込んだ。

この作品はいかがでしたか?

571

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚