テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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健太郎、お仕置きの時間だよ。

第1話 - 第1話また、裏切ったね。

2025年03月25日

#SM

#お仕置き

#邸宅

#らぶ

#調教

Wataru

五夏

健太郎。教えて

五夏

一体どうして裏切ったの？

健太郎

…。

ここは、三条家の邸宅。五階建ての大邸宅は、祖父の事業で建設されたものである。

五夏は、れっきとした三条家の邸主だ。

健太郎

…

五夏

答えて、健太郎。

五夏

一体どうして、LINEのアドレスに女の名前があるの？！

健太郎

…。

五夏

あなたには、虫湖がいるじゃない。

虫湖というのは、五夏が、健太郎が暇しないようにあてがった召使の事である。

健太郎

あんな赤ちゃん、

健太郎

何の相手になるっての？

五夏

……！！

五夏

まあ、いいわ。

五夏

ともかく、あなたをこの仕置き部屋に閉じ込めてる間に調べさせてもらったの。

健太郎

…何を？

五夏

ふふ。

五夏

あなたのスマホを使って、このアドレス帳の女に連絡させてもらったわ。

五夏

勿論あなたのふりをしてね。

健太郎

なんでだよ

五夏

…。

スマホをポケットから取り出し、操作する五夏。

五夏

「健太郎くんメッセージありがとう。
めっちゃ嬉しいです☺️」

五夏

「その日、おしゃれして行くね✨」
ですって。

健太郎

ふーん

五夏

何笑ってるの？

五夏

この女、やらしい…
健太郎のことやらしい目で見てるんだよ？

五夏

気持ち悪い

五夏

代わりに、森に行ってもらったわ。

健太郎

森に？

健太郎

（マジかよ…。）

五夏

がっかりした？

健太郎

いや、がっかりっていうか…

健太郎

なんで、こんな事もしたら駄目なのかなって。

健太郎

普通に生きてたら、女の子にアドレス聞かれたりくらいはするでしょ。

五夏

なんで、断らないの？

五夏

この、子のこと…スキなの？

五夏

…。

健太郎

…。

健太郎

うん

健太郎

って言ったらどうするの？

五夏

…

五夏

ふふ…

五夏

健太郎、なんの自由もないのにまだそんな事言える元気があるんだね。

五夏

お仕置きだね。

後ろを向き、棚の前にかがみ込んで何やら準備を始める五夏。

健太郎

…、

健太郎

やめろ…！

五夏

大丈夫

五夏

何も痛くないでしょ？

健太郎

（う、手錠を嵌められてるから動けない。）

健太郎は自分の足元も見て見るが、既に足にも手錠を嵌められた後だった。

うぃーんうぃーん

五夏

ふう。

健太郎

クソッ

健太郎

…。

五夏

うふふ。

五夏

健太郎、もんちっちみたいでカワイイよ

健太郎

うるさい

五夏のバリカン仕置きは、今に始まった事じゃなかった。

健太郎も、毎回のように報復を忘れて自由気ままに行動してしまうのだ。

健太郎

ああ…いま俺どうなってるんだろう。

健太郎

鏡ないから、分からない。五夏は笑ってるし…

健太郎

最悪な気分だ。

五夏

健太郎

五夏

ゆるしてあげようか

健太郎

…

五夏は、靴を脱ぎ、履いていたレース編みの靴下をするすると脱ぎ始めた

五夏

健太郎、いつもの…やって。

目の前に差し出された五夏の素足を、健太郎は見つめる

健太郎

…。

健太郎は言われた通りに、「いつもの」をやり始める

健太郎

ぺろぺろ

五夏

ん…

ここぞとばかりに、掃除しまくる健太郎

五夏

あっ

健太郎

ぱくっ

五夏

健太郎…

五夏

いやっくすぐったい

健太郎

…これで終わり？

五夏

…うん

五夏

じゃあ、もう支度して

五夏

パーティーがあるから

五夏

用意したスーツ着て欲しいの。集合場所はいつもの場所。一時までに来る事。

五夏

分かった？

健太郎

はいはい。

五夏

かちゃ、かちゃ（手錠を外す音）

健太郎

…。

健太郎

五夏、こっち向いて

五夏

ん？

自由になった手で五夏を抱きしめてキスする健太郎。

五夏

…

五夏

…

五夏

もう、行くよ

五夏

私、雅と準備しなきゃならないの。取引先からずっと連絡が鳴りっぱなしで大変な騒ぎよ。

雅

五夏〜。

雅

もうおわった？

五夏

うん。もう、いいよ。健太郎もあのエロYouTuberと連絡するの、馬鹿馬鹿しくなったって。

雅

ふふ。

雅

五夏ちゃんったら、本当にやきもち焼きでかわいい

五夏

うるさいなあ。

五夏

健太郎が盛ん過ぎるの！

雅

（普通だと思うけど…）

雅

じゃ、行こっか。

雅

健太郎、ご飯用意しといたからね。

雅

しっかり食べて、栄養つけて。

健太郎

うん

かつかつと音を立てて仕置き部屋から出て行く雅と五夏。

健太郎

俺も行くか

健太郎

（でもなんか、ストレス溜まってきたな…）

つづく

健太郎、お仕置きの時間だよ。

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