涼真
あいつ、遅いな…
最近元気がなかった拓海を遊びに誘ったのは俺だ
拓海は別に嫌がってなかったように見えたから
楽しみにして寝坊でもしたのだろうか
だが幾ら電話をかけても返事はなかった
真面目なやつだから無視するとは思えない
心配になってきた
ピーンポーン
涼真
おーい拓海?
ガチャリ
涼真
中にいるのかー?
涼真
入るぞー
涼真
え?
そこには拓海がいた
拓海
あ…
拓海
なん…っ?
拓海の首にはナイフが刺さっていた
涼真
どうしたんだよ…!?
涼真
おい!
拓海
死に…った…
喉に穴が空いて空気が出ているので
まともに呼吸もできず
とても苦しそうだった
拓海
殺せ…
涼真
ダメだ
涼真
生きてくれ
拓海の怒りが睨んできたが死んでいいものか
私は救急車を呼んで拓海を助けた
体調はとてもいいよ、 ありがとう
涼真
そうか
涼真
よかったよ
ただ喋れないのが ざんねん
涼真
まぁでも
涼真
仕方ないことだ
涼真
あ、こんな時間か
涼真
また見舞いに来るからな!
涼真
じゃあな
こちらに手を振った拓海は笑顔だった
死にたかったな…







